百の影 の商品レビュー
韓国文学…初読み。静謐で穏やかで すーっと読みすすみ、それでいて じっとりした湿度、キツイ日々がズシンと残る。オムサの章が好き。「これまであったときは気づかなかったのに、なくなったとたんにその不在ばかりが目につくものだ〜」ちょっと うるっときた。影が気になってしかたなく。ウンギ...
韓国文学…初読み。静謐で穏やかで すーっと読みすすみ、それでいて じっとりした湿度、キツイ日々がズシンと残る。オムサの章が好き。「これまであったときは気づかなかったのに、なくなったとたんにその不在ばかりが目につくものだ〜」ちょっと うるっときた。影が気になってしかたなく。ウンギョとムジェが歩いていく先には 新しい光がありますように…。
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2人の会話や影法師の存在などどこか村上春樹の『世界の終わりと〜』を彷彿とさせるような、静かで独特な空気感がとても良い。 辛い現実に居ながらも、2人の会話や時間はあえてそうしているのかどこか飄々としていて穏やかでとても素敵だった
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ムジェさんとウンギョさんの会話がすき。 あたたかくて、優しい。 読んでるうちに自分の影が気になってしまった(笑) ふたりの幸せを祈りたい。
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静謐で、ちょっと重かったり軽やかだったりして、透明な水晶の中に登場人物…主にウンギョとムジェの2人の世界を覗き込んで見ているかのようだった。 それは現実であるというのに、沈むように静かなこの世界は完全なフィクションにも思えるのがすごい。 2人のささやかなやり取りが愛おしい。 どう...
静謐で、ちょっと重かったり軽やかだったりして、透明な水晶の中に登場人物…主にウンギョとムジェの2人の世界を覗き込んで見ているかのようだった。 それは現実であるというのに、沈むように静かなこの世界は完全なフィクションにも思えるのがすごい。 2人のささやかなやり取りが愛おしい。 どうか早く私たちやウンギョとムジェたちに柔らかな幸せが訪れ、いつまでも続きますように。
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ウンジェとムジェの会話が愛おしくて心地よい。 "2000年代韓国文学における最も美しい小説"に納得。美しい小説の裏には、2009年に起きた「龍山惨事」もインスパイアされており、今もやはり憤りを感じずにはいられません。あとがきのファン・ジョンウンさんの言葉も心打...
ウンジェとムジェの会話が愛おしくて心地よい。 "2000年代韓国文学における最も美しい小説"に納得。美しい小説の裏には、2009年に起きた「龍山惨事」もインスパイアされており、今もやはり憤りを感じずにはいられません。あとがきのファン・ジョンウンさんの言葉も心打たれました。
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装画の雰囲気のとおり、ぼんやりした視界に浮かび上がる静謐な世界、そこで静かに息をしている二人の呼吸をじっと見つめるような読書だった。 弱者はいつも大きな力に虐げられてしまうけれど、そんな状況下でも相手への優しさを失わず、注意深く息をして、一歩ずつ生きようとする人たちがいる。
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影は手を伸ばし、光を掴もうとする。 それはさながら人生のように。 手を握り歩く2人に幸在らんことを。
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