椿ノ恋文 の商品レビュー

小川糸(著者)

2024/10/30

ツバキ文具店の3作目。

これで終わってしまうのかぁ…とさみしく思いながら、もったいなくて少しずつ読んだ。

今回もいっぱい共感した箇所があって、なんだか友達の話を聞いている気分で読めた。
共感できるとすごく物語と自分の生活を身近に感じられてますます本の世界に入りこんじゃう。

「妻でも母でもなく、単なる一人の人間として再び社会と関われる事に大いなる喜びを感じていた。」代筆を再開した時の鳩子の気持ちが沁みたぁ。

みんな一緒なんだなって安心もした一文だった。
小川さんもそうだったのかなぁ。
一人の時間ってホント大事。

今まで代筆したお客さんと世間話できる間柄になれるってのもすごくいいなぁ。

マダムカルピスの教えてくれた「トキグスリ」にも共感。時間が解決してくれる事をトキグスリって呼ぶのすごくいい。あたしも使おう✨

あと、七草爪って知ってる？お正月明けに七草粥を作る時のお水でおまじないがあるんだけど、何かすごくいいなと思ったので来年やってみたい！忘れないようにしなきゃ♪

途中で変な関西弁のお客さんが来るんだけど、めっちゃ違和感w
大阪弁と京都弁が混ざった変な言葉使いで笑った。やっぱり関西に住んでないと、関西弁って難しいんだねw

こののんびりまったりなお話にもスパイスが。
ツバキ文具店のお隣に引っ越してきた女性がクレーマーなんだけど、そのクレーマーの解決方法はさすがに強引すぎて無理w

2024/10/29

とっても久しぶりのシリーズ3作目は鳩子の環境に劇的な変化があり新しい情報と今までの情報と少し頭を整理しながら堪能。今までちらとも出てこなかった先代の秘密を知り手紙を読み少し気恥ずかしくなりながらも人を愛するってこういうことだよなぁとしみじみ。懐かしい人に再会できたり、悲しい別れに出会ったり、誰かと歩み寄ったり、ぎゅっと詰め込まれた内容と親心・子心に共感しあまりに切なくて涙した。人は怖さも苦しさもひっくるめて経験そのものを楽しみ笑うために生まれてくるのね、バーバラ婦人てほんとすてき。とてもとても心に残る。

2024/10/28

キラキラ共和国の続きを見られて、良かった。QPちゃんが、高校生なんて。何だか親戚のおばちゃんになった気分です。
新しいお隣さんに、書いた代筆は、それはダメでしょー。と一人つっこんでいたけれど、最後まで読んでいくうちにそれも、ありかな？と。
そのあときっとほんとのことを打ち明けているのではないかと、思わせられた。その後の場面も想像できるような終わり方に◯です。

2024/10/27

やさしい気持ちに自然となっていく…
とても やさしい世界です。
家族のありがたさ をしみじみと感じる事ができました。 ついつい忘れがちな大切な気持ちに気ずけるきっかけをもらいました。
ありがとうごさいます！
鳩サブレー 食べたくなります。

2024/10/21

｢ツバキ文具店シリーズ｣3冊目。久しぶりに涙が出た！まさかのQPちゃんの反抗期と高校受験、さらにまた家族が増えた！先代の伊豆大島の恋、イベント満載でした。しかし、鳩子が注ぐ愛情と夫ミツローさんとの丁度良い距離感が読者の満足度を高める。いつもながら代筆依頼への丁寧な対応（内容、文字体、筆の選択）が完璧に依頼者の要求に応え、相手も満足させる。勿論、本人が書けばいいのだが、プロに任せることも必要た時もあるね。今回は鎌倉のカフェだけではなく、伊豆大島の魅力が伝わった。亡くなった先代と鳩子の空想の対話が心地よい。⑤

2024/10/20

やっと読む機会を得て、一気読みしました。これは、通勤電車で読んではいけません。不覚にも朝の通勤ラッシュの中で涙が止まらなくなりまして。。。
ポッポちゃんは、いつのまにか3人のお子さんのお母さんになっていて、可愛かったＱＰちゃんは中学3年生。ＱＰちゃんの下には、2人の子供、小梅ちゃん、蓮太朗くんがいる。
ツバキ文具店に代筆の依頼のためにやってくるお客さまたちにつけられるあだ名がまた良い！こちらの想像力を試されているような。
今回もたくさんの物語があり、懐かしの人たちの再登場もあり、代筆があり、ココロ洗われるようなステキな表現が散りばめられており。
小川さんが描くとても心地よい雰囲気の小説を益々好きになりました。
伊豆大島、行ってみたいですね、もちろん、鎌倉も。

2024/10/15

三児の母となったポッポちゃん。
小さかったQPちゃんはもう中学3年生のお姉さんになり、反抗期真っ只中。
ミツローさんとの間に生まれた年子の姉弟は、小学一年生。
代書屋のお仕事を再開して、日々の雑事に追われながら、悩みも尽きない。

本作は、先代の秘められた恋が明らかになったり、お隣さんとの騒音クレーム問題や、新しくチャレンジする仕事など、色々な出来事が起こるが、一番心に残ったのは、反抗期だったQPちゃんと二人だけで伊豆大島に旅行に行くシーン。
子どもはいつのまにか大きくなり、あっという間に親元を去っていく。
手を繋ぎ、ハグをし合える今のこの時間を、大事に思い出に刻んでおこうと思った。

自分だけではどうにもならない問題は、時間が経つのをひたすらに待てば良いという、「トキグスリ」の効能も忘れずに。

家族のこと、仕事のこと、ご近所さんとのこと、いろいろ考えないといけないことが多すぎて、いっぱいいっぱいになってしまうけれど、たまには全部から手を離して、何も考えない時間も必要。
張り詰めた気持ちをほぐす方法を教えてくれた一冊。

2024/10/14

やっぱりこのシリーズ大好きだなぁ。
三児の母となったポッポちゃん。QPちゃんはいつの間にか中三になっていて、下には小学校低学年の女の子と男の子の年子。
思春期真っ盛りのQPちゃんとのすれ違い、葛藤にちょっと泣いちゃいました。いや、だいぶ泣いてしまった(இωஇ`｡)
うちにも思春期真っ盛りがいるので、気持ちを鷲掴みされてしまった！
そして、自分のありのままの姿を受け入れてくれない両親への手紙の代書にも、子から親への訴えが詰まっていましたね。
更には今回のタイトル『椿ノ恋文』。思いもよらない方向からの恋文だったので、ポッポちゃん同様結構驚きました(*ﾟOﾟ*))))
でもそれを受け入れていくポッポちゃん、大人の女性になったってことだよなぁ。
時が解決してくれる“トキグスリ”。いいことを教えてもらいました。覚えておこう。

下の子2人の成長や、お隣さんとの関係……まだまだ続編が出る予感。楽しみに待ってよーっと(о´∀`о)

2024/10/14

思春期の娘にこんなことを思うのが既にあったり。ググッと来てしまう心の機微の襲来。
そうなんだよなーどうでもいいと流してるつもりでも引っかかってしまったり爆発してしまうんだよな。

2024/10/07

前略ポッポ様
少し会わない間にすっかり大人の女性になられていてびっくり致しました。
それどころか、今や３児の母とは！
丁寧にゆっくりと日々を過ごしていらしたあなたが
家事と育児に追われバタバタと過ごしている様子が楽しくて愛おしくて
ますますファンになりました。
現実の日々は、子どもの反抗期やら
ご近所トラブルやら夫婦喧嘩やら
ゆったり・ほっこりなどしていられないことばかりですが
どれもこれも生きていればこそのこと。
眼の前の日々を愛おしみ大切に生きていこうと
物語を読んで改めてまた思うことができました。
またお会いできる日を楽しみにしていますね。
かしこ