マスコミ業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書 の商品レビュー
「テレビ局再編」という新潮新書を読み終わってすぐ図書館の新着コーナーにてこの本を見つけました。「テレビ局再編」は、1981年にテレビ局に入りそのビジネスのど真ん中でキャリアを究めていったテレビマンのテレビ人生の振り返りと、そこから導かれるテレビ局の未来予想でした。将来像もさること...
「テレビ局再編」という新潮新書を読み終わってすぐ図書館の新着コーナーにてこの本を見つけました。「テレビ局再編」は、1981年にテレビ局に入りそのビジネスのど真ん中でキャリアを究めていったテレビマンのテレビ人生の振り返りと、そこから導かれるテレビ局の未来予想でした。将来像もさることながら現場を離れたおじさんの放送局インサイドヒストリーとしてマニアックに満喫しました。で、今度見つけた本書は表紙に「業界志望者必読!」の文字が踊る、就活生に向けた業界解説本です。就職先としてのマスコミに興味を持っていてもイマイチよく知らない…っていう大学生に向けた本なので、むちゃくちゃわかりやすいのにビックリしました。テレビ局出身の60代の語る「過去・未来」が20代に向けての「現在」に全部包含されています。新書では触れらていない新聞社とテレビ局の関係も、出版者のDXも語られているので全体像としてはこの就職本の方が大きいです。なので「従来メディアがとるべき戦略」という提言もこちらの方がダイナミック。いわく「デジタル情報技術を得意とするIT企業のテクノロジーの上に、新聞社の編集局のほぼ全部と広告局の一部、テレビ局の報道局と広告局の一部が乗るイメージです。」と。これに比べると「テレビ局再編」のシナリオはノスタルジックに思えてきます。さてさて,おじさんのノスタルジックとまだ業界に入ってもいない若者のダイナミックの行く末はどうなるのでしょう。でも、これって国の方針が関わって関わってくること必須なので、そう簡単には未来像決まらないかも。
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