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小公女たちのしあわせレシピ の商品レビュー

3.7

24件のお客様レビュー

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2024/09/10

家族経営のビジネスホテル「ホテルのはな」。都会で契約社員として働いている野花つぐみの実家だ。久しぶりに帰ってきたつぐみは、手書きのレシピがはさまった小公女を見つける。誰の本なのか?なぜつぐみの部屋に? ホテルに長期滞在していて亡くなったメアリさん。身元がわからず、遺骨は役所に保管...

家族経営のビジネスホテル「ホテルのはな」。都会で契約社員として働いている野花つぐみの実家だ。久しぶりに帰ってきたつぐみは、手書きのレシピがはさまった小公女を見つける。誰の本なのか?なぜつぐみの部屋に? ホテルに長期滞在していて亡くなったメアリさん。身元がわからず、遺骨は役所に保管されているという。どうやらメアリさんの本のようだ。 たくさんの本を持って暮らしていたメアリさんを通した連作。児童文学の名作と、関連するスウィーツのレシピが添えられている。 ちょっと甘ったるくて、私の好みではなかった。

Posted byブクログ

2024/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

野花つぐみは、久しぶりの実家の自分の部屋で見たことのない児童書をみつける。 古い「小公女」にはぶどうパンのレシピメモが挟んであった。セーラが自分の分をあの子に渡したあのパンの。 それは、実家のホテルに長期滞在していた、メアリさんの遺品だった。 大きなミニブタを連れたピンクのワンピースの不思議な老女、メアリーさん。 小公女のぶどうパン トムの真夜中の庭のトライフル アリスの女王様のタルト ドリドル先生のアブラミのお菓子 メアリー・ポピンズのジンジャーブレッド 秘密の花園のオーツクッキー つぐみはメアリーさんの遺した本を探して、挟まれたメモのお菓子を作っていく。 ブクログ談話室で紹介されていた本。 イギリスが舞台の物語と、そのお話に登場するお菓子たち。 その本を手にすることになった人々が、メアリーさんの思い出とお菓子でふっと視点が変わっていく。 海沿いの街の小さなお話がとても暖かい。 セーラのパンはずっと「甘パン」と覚えていたので、ぶどうパンなのは意外だったな。

Posted byブクログ

2024/05/18

謎多き老女のメアリさんが亡くなったところから始まる。それぞれに悩みを抱えるメアリさんに関わる人々が、メアドさんの残したイギリスの児童書とそこに挟まるお菓子のレシピに導かれるように新たな一歩を進み始める。 ツグミと蒼さんの今後にも期待してしまう。 エピローグの部分が素敵。 小公女...

謎多き老女のメアリさんが亡くなったところから始まる。それぞれに悩みを抱えるメアリさんに関わる人々が、メアドさんの残したイギリスの児童書とそこに挟まるお菓子のレシピに導かれるように新たな一歩を進み始める。 ツグミと蒼さんの今後にも期待してしまう。 エピローグの部分が素敵。 小公女 トムは真夜中の庭で 不思議の国のアリス ドリトル先生アフリカゆき 風にのってきたメアリ・ポピンズ 秘密の花園

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2024/05/11

『小公女』の入ったタイトルと、かわいい装丁に惹かれて読む。挿絵のムシャムシャと、ピンクのスピンもかわいい。 イギリスの児童文学と、そこに出てくるお菓子が各話のモチーフになっていて、ワクワクした。日本ではなじみのないお菓子がどう訳されているか、というのも面白い。川端康成が『小公女』...

『小公女』の入ったタイトルと、かわいい装丁に惹かれて読む。挿絵のムシャムシャと、ピンクのスピンもかわいい。 イギリスの児童文学と、そこに出てくるお菓子が各話のモチーフになっていて、ワクワクした。日本ではなじみのないお菓子がどう訳されているか、というのも面白い。川端康成が『小公女』訳してるの⁉と驚いた。この作品に出てきた作品も読み返したくなった。

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2024/05/04

一人の記憶喪失の老女の足跡を辿る物語。 児童書とお菓子、良い組み合わせ。 どれも優しいお話でした。 出てくる児童書は 小公女、トムは真夜中の庭で、不思議の国のアリス、ドリトル先生、メアリー・ポピンズ、秘密の花園。 秘密の花園が好きだったなぁ。 この小説の中でもラストを飾るこの...

一人の記憶喪失の老女の足跡を辿る物語。 児童書とお菓子、良い組み合わせ。 どれも優しいお話でした。 出てくる児童書は 小公女、トムは真夜中の庭で、不思議の国のアリス、ドリトル先生、メアリー・ポピンズ、秘密の花園。 秘密の花園が好きだったなぁ。 この小説の中でもラストを飾るこのストーリーが一番好きでした。

Posted byブクログ

2024/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

メアリさんの本のレシピでお菓子を作った人達が集まるラストがいい! 読了後、心があたたかくなる。 小公女も秘密の花園も大好きだった。今も時々読み返してる。

Posted byブクログ

2024/03/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

でも私なら小崎の娘も夫も息子も絶対に許さない。 自分から頼んでおいて忘れるなんてある? 娘にご飯に連れて行けってねだられて、じゃあ息子もって呼んどいて妻を呼ばないなんてある? 母さん待ってるから買って帰ろうよとか言わん? 今思い出しても腑が煮えくりかえる。 詠子さんが可哀想。

Posted byブクログ

2024/03/06

甘いお菓子の香りに包まれるような物語。宮崎駿監督に、ジブリにアニメ化お願いしたい!絶対美味しそうな作品になるはず!? メアリさんの正体が最後には解き明かされるのかと思っていたが、最後までわからなかったし、それで良かった。メアリさんが繋いだ本と、お菓子と、人と。

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2024/02/08

いつもピンクの服をまとってミニブタを連れて歩く不思議な老女、メアリさん。彼女が亡くなった。お菓子のレシピを記した紙を挟んだイギリスの児童書を、街のあちこちに置いて。 そんなメアリさんの持っていた本を縦軸に織りなされる優しい短編集。メアリさんの残した本とレシピによって登場人物たちの...

いつもピンクの服をまとってミニブタを連れて歩く不思議な老女、メアリさん。彼女が亡くなった。お菓子のレシピを記した紙を挟んだイギリスの児童書を、街のあちこちに置いて。 そんなメアリさんの持っていた本を縦軸に織りなされる優しい短編集。メアリさんの残した本とレシピによって登場人物たちの心にあったささくれが癒され、そっと背中を押してるようなのがすてき。特に最後のお話が好きです。メアリさんとつぐみのお祖母さんとの関係がすごくいいの。 お茶とお菓子と一緒に読むにふさわしい本だった。

Posted byブクログ

2024/01/28

どれも好きな児童文学だったので、懐かしく読み進めました。たしかにとっても美味しそうで食べたくなったものです。 この物語の優しさも好きですが、多分記憶の中の本を読んだときのときめきと組み合わさってなお幸福感を感じる本なのかなと思います

Posted byブクログ