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トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー の商品レビュー

4.5

30件のお客様レビュー

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2024/09/15

サムとセイディがゲームを作る物語。 自分自身もシステムを作る仕事をしているけど、凄く共感できる部分もたくさんあった。チームで作品を作る難しさ、大変さ、いろんな葛藤や衝突もうまく描かれていたと思う。 ゲーム好きならニヤリとする内容も多く、最後まで楽しめた。特に最後の「荷と溝」は全...

サムとセイディがゲームを作る物語。 自分自身もシステムを作る仕事をしているけど、凄く共感できる部分もたくさんあった。チームで作品を作る難しさ、大変さ、いろんな葛藤や衝突もうまく描かれていたと思う。 ゲーム好きならニヤリとする内容も多く、最後まで楽しめた。特に最後の「荷と溝」は全ての表現が良かったなぁ…とても良かった。ヒューマンドラマの映画を見終わった後の気持ち良さ?がある

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2024/09/09

めちゃくちゃ面白い! 主人公2人の四半世紀を描いていながら、テンポが良くて全然飽きない。 人種や性別の問題など、色々なテーマを詰め込んでいるのにスッキリしてる。 一読しただけでもとても面白いけれど、ゲームと同じように読み込むごとに発見がありそうな作品。 また読みたいと思った小説は...

めちゃくちゃ面白い! 主人公2人の四半世紀を描いていながら、テンポが良くて全然飽きない。 人種や性別の問題など、色々なテーマを詰め込んでいるのにスッキリしてる。 一読しただけでもとても面白いけれど、ゲームと同じように読み込むごとに発見がありそうな作品。 また読みたいと思った小説は初めてです。 サムとセイディは似たもの同士。 もっと素直に、愛も悲しみも伝え合わないといけないなと思いました。

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2024/08/27
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図書館で予約して借りたので、500ページ超えの作品だとは知らなかった。時間はかかったけど読めて良かった。 表紙に何で北斎?と読んでいると最初の方にすぐ答えも出てくるし、更に日本でのお馴染みのゲームも結構出てくる。ちょっと嬉しい。 サムとセイディは親友でありながら、何度も喧嘩別れし、戻って一緒にゲームを作ったり、作らなかったり…そこをマークスが良い感じにまとめてくれる。そういうチームプレイだったのだが、本当に残念だ。サムがセイディの為に作ったと思われるゲームは素敵。サムらしいやり方だ。 ゲームを作る背景に障害や人種、ジェンダー、貧困など当時の社会問題も描かれていた。日本より障害者に対する対応がフラットな感じかしたが、人種、ジェンダー問題は根が深そうに感じる。 「書店主フィクリーのものがたり」は聞いた事があり気になっていたので、同じ著者ならやっぱり読んでみようと思う。

Posted byブクログ

2024/08/03
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面白かった! 30年という長い時間軸だけれど、自分の世代と重なっていることもあり、物語の中に自分がプレイしたり知っているゲームや、時代背景が出てきたのも楽しく読めた要因かもしれない。 自分の幼少時代にもこの物語の主人公達のような同世代がいたかもしれない、と思いを馳せたり想像を巡らせてしまう。 私自身はそこまでゲームをやり込んだタイプでもないし、詳しいわけではないけれど充分に楽しめる一冊だった。 長編だけど飽きることなく、読み終わったときはもっとセイディとサムのこれからを読みたい、という気持ちになった。 この2人の関係性は、間違いなくソウルメイト、絆、運命、そんなふうに言えると思う。人生でこんな関係性が結べる相手と出会うって凄く素敵だし幸せだと思う。

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2024/07/27
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読んだ読んだ。自分がゲーム好きということを差し引いてもおもしろかった。どこまでいってもややこしく面倒くさい二人+αの話。このαの存在がまあ大きいのだが。 主人公たちが社会的にはとんとん拍子に成功していくおかげで、前述の面倒くささやあれこれの悲劇があるにもかかわらず、ストレスなく読み続けられる。ところどころに未来の話を差し挟んでおくやり口は、興味を持続させたり先の展開に期待させたりという意味ではそこまで有効だったようには思えない。ただ、「再会」を反復するラストシーンは文句なしに美しかった。 それにしてもお国柄や時代、若さのせいもあると思うのだが、ドラッグの扱いが軽ぅい……。

Posted byブクログ

2024/07/15
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我らが奈須きのこは、ある対談でこんなふうに語った。 「「RPG」ジャンルの場合は、「世界を旅して、最後に世界の終わりを見る」ことが重要です。そのRPGの終わり……ひとつワールドエンドを見届けるために、その世界の中で物語を作らなければなりません。」 RPGに限らず全てのゲーム(そして全ての物語)は一つの世界を作り上げている。それがモノクロであれ数分で終わるものであれ、何らかの秩序と結末が用意されている。 だからサムがセイディのために作り上げた「パイオニアーズ」は究極の愛情表現だろう。愛する一人のために世界を作り上げるなんて、今まで読んだ本の中でとびきりロマンチックだった。 そして結末を迎えたプレイヤーは、まるで夢から覚めるように現実に向き合える。 現実に生きるためには、現実を一度忘れなければならないんだ。 サムに感情移入しすぎて辛かったけど、多分ゲームを作り上げた時点で「愛」に気付いたんだろうなぁ。愛を与える(「愛している」と伝える)ことに臆病だった少年が、ようやく言えるようになったのは単純だけど綺麗な構成だった。 『書店主フィクリーのものがたり』に勝るとも劣らない名作でした。オススメです。

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2024/06/10

ゲーム作りを通した男女の友情の話。創造主としてのパートナーは、恋愛を超えられるのだろうか。サムが狂気に囚われていく流れは圧巻の一言。

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2024/06/04
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お仕事小説かと思いきや、二人の男女の人生の話だった。しかも恋愛ではない大いなる愛で包まれた友情の話。 ずっと最強だった二人が壊れてしまう様はとても辛かったけど、すごくリアルで一冊に人生が詰まっていた。いつの間にか読ませてしまう不思議な本。映像化にも期待してます! 悔しいのはこれが日本で生まれなかったこと、ゲーム産業では屈指の名作ソフトを産んだ国なのに、この小説は日本では生まれないんだろうなと思う。でもいつかこんな小説が生まれる国になることを願って。

Posted byブクログ

2024/05/23

めーっちゃ良かった‼︎2024年に読んだ本暫定1位かもしれない。セイディ、サムとゲームを中心にしたドーヴ、マークスの人間模様の描き方良い〜ゲームには詳しくないけどわくわくして読めた‼︎

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2024/05/04
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愛こそ全て。 愛さえあれば足りる。 その荷が溝(轍)と釣り合っているなら。 荷は 愛の重さ。 訳者の後書きより。 良い訳者だった。他の作品も読みたい。 ライフアフターライフのように、ゲームで何度も死んだら生きる。輪廻転生 人を絶望から守るのは、遊びを求めるその心なのかもしれない。

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