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リカバリー・カバヒコ の商品レビュー

4.1

623件のお客様レビュー

  1. 5つ

    219

  2. 4つ

    253

  3. 3つ

    112

  4. 2つ

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  5. 1つ

    2

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2024/06/19

カバヒコをきっかけとして「自分の内面に向き合う」みたいなソリューションのお話なのだけれど、現実問題として小学生世代ではなかなかできないだろうし、中学生でもどれだけ自分を客観視できるか。。。 こういう話は大人になってやっとわかるように思うのだけれど、そんなことないのかなあ。。 ...

カバヒコをきっかけとして「自分の内面に向き合う」みたいなソリューションのお話なのだけれど、現実問題として小学生世代ではなかなかできないだろうし、中学生でもどれだけ自分を客観視できるか。。。 こういう話は大人になってやっとわかるように思うのだけれど、そんなことないのかなあ。。 そういう意味では最終話の「和彦の目」は自分の世代に近い主人公だったのでとてもよかった。同じように老眼だし。デジタル時代には「スマホ老眼」が増えている、って、そうなんだ~。

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2024/06/18

日の出公園の「人呼んで、リカバリー・カバヒコ。・・・カバだけに」 自分が痛いところとカバヒコの同じところを触ると治ってしまうという都市伝説がある。 5作品がすべて心に響くものばかりでした。 良い作品でした^_^

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2024/06/18

青山先生ワールド炸裂!短編だけど長編作みたいな全部の物語が繋がってる感じ大好き!最後の親子の物語が心がほっこりして一番好き。

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2024/06/16

とある公園の古びたカバの遊具「カバヒコ」にまつわる5話の連作短編集。 青山美智子さんらしい優しく温かい作品でした。 普通に生活している様々な世代の人たちが登場しますが、それぞれ不安や悩みを抱えて生きていて、何となく身近に感じられました。 色々あっても大丈夫。じっくり自分を見つめ...

とある公園の古びたカバの遊具「カバヒコ」にまつわる5話の連作短編集。 青山美智子さんらしい優しく温かい作品でした。 普通に生活している様々な世代の人たちが登場しますが、それぞれ不安や悩みを抱えて生きていて、何となく身近に感じられました。 色々あっても大丈夫。じっくり自分を見つめ直したりちょっと視点を変えることで、また一歩ずつ踏み出すことが出来る。 そっと寄り添ってくれるような優しさがあって癒されました。 ゆるく繋がっているところも青山さんらしくて良かったです。 表紙と裏表紙をぐるっと見て、「あれ、奏斗くんどこ?」と思ってしまったけど、ちゃんといましたね、折り返し部分に(笑)

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2024/06/14

語り手が若いので文体が易しくスラスラ読める一冊です。 とある公園にあるアニマルライドのカバヒコ。そのカバヒコの頭や手、足などを擦ると自分の同じ部分の患いが治るという。 新築マンションに越してきた体や心、人間関係に悩む5組がカバヒコとの短編エピソードを紡ぎます。 カバヒコに会...

語り手が若いので文体が易しくスラスラ読める一冊です。 とある公園にあるアニマルライドのカバヒコ。そのカバヒコの頭や手、足などを擦ると自分の同じ部分の患いが治るという。 新築マンションに越してきた体や心、人間関係に悩む5組がカバヒコとの短編エピソードを紡ぎます。 カバヒコに会いにくる人たちは、治りたい、治したいと思う気持ちがある。そういった行動をとる人は、同時に他人の言葉に耳を傾けられる人であって初めてカバヒコが願いを叶えてくれるのかなぁと。 願掛けって本来そう意味なのかも。願掛けして、その現在未来への希望を願うと同時に自身の言動を省みて改善してゆく。 自分と向き合う時間をくれるカバヒコはやはり『リカバリー』・カバヒコでした。 あと、表紙のカバヒコかわいい。

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2024/06/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カバヒコと呼ばれる公園の古びたカバの身体を撫でると 悪かった部分がリカバリーされる、という 昔からどこかで一度は聞いたことのあるような噂。 主人公たちは皆その噂を耳にして半信半疑でカバを撫でる… というところから始まる短編集。 別にファンタジーな話ではなく、 非科学的な奇跡が起きるわけでもない。 カバヒコと関わった人は『変わりたい』と願っている人たちで、 カバヒコを撫でることをきっかけにして 自分で考え方や行動を変えていっているにすぎない。 自分を変えられるのは結局自分である、という 文章にしてしまうとシンプルで当たり前のことなのだけれど それを優しく教えてくれるのが青山先生の作品だと思う。 他の作品の時もあったけど 短編集ではありながら、登場人物がちらっと出てきたり、 小説全体が一つの街のようになっているから 疲れたら時々思い出して会いに来たくなるんだよな。 こんなこと書きながら、 私も羊毛フェルトもらえないかなとか、 鎌倉に遊びに行って迷子になったりしないかなとか、 つい奇跡を求めてしまうのは何故なのかな。 きっかけは結局いつも自分次第。 どんなことでも見逃さない人だけが 青山さんが書く小さな奇跡と出会えるのかもしれない。

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2024/06/11

青山さんの本は好きで、カバヒコの表紙もとても可愛くて楽しみにしてた本。短編なんだけど、カバヒコを中心に登場人物が少しずつ繋がっていく。いろんな世代が主人公だから、ほぼ全世代に刺さる話が何かしら含まれていると思う。心がほっこりした。 「不安っていうのも立派な想像力だと、あたしは思...

青山さんの本は好きで、カバヒコの表紙もとても可愛くて楽しみにしてた本。短編なんだけど、カバヒコを中心に登場人物が少しずつ繋がっていく。いろんな世代が主人公だから、ほぼ全世代に刺さる話が何かしら含まれていると思う。心がほっこりした。 「不安っていうのも立派な想像力だと、あたしは思うね。不安っていうのは、まだ起きていないこととか、他人に対して抱くものだろ。それを重い描けるっていうのは、想像力がある証拠。心遣いも思いやりも、すべて想像力だからね、不安がりなあなたは、きっと優しい人だと思うよ」(p.121)

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2024/06/10

カバヒコーーーー!どのお話も心に感情のゆさぶりをくれる良いお話でした。経験と記憶のこんな素敵な解釈を優しいおはなしにのせて伝えてもらって楽しめました。

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2024/06/09

こういう本を読むと、夜に見る灯りがついた窓のひとつひとつに誰かが生活していて、そのひとりひとりにいろんな毎日があるんだなぁって思う 家の灯りが恋しくなる本っていいなぁ

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2024/06/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

感想 カバヒコ自体に本当に力がある訳ではないが、カバヒコの話を聞いて己を見つめ直し、改める。そのようなことはありそう。 カバヒコのことをリレー形式で伝えていく感じも筆者ならでは。 あらすじ 新築マンションと古びた団地の近くにある日の出公園。そこには古びたカバの遊具がある。ペンキもハゲているが、そのカバは地元の人からカバヒコとして知られている。触った箇所が良くなるとのことでリカバリー・カバヒコと呼ばれている。 高校に入って勉強についていけなくなった男子生徒、引っ越してきてママ友との付き合いに悩む主婦、同僚への思いで心を壊した女性、駅伝に参加したくなかった男の子、老眼になってきて辛い編集長。カバヒコhsクリーニング屋のおばあちゃんが広めた話だった。

Posted byブクログ