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吸血鬼の原罪 の商品レビュー

4

68件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2023/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

連続失血死の犯人と思われた、まさに吸血鬼といった様相の者はポルフィリン症とのこと。 毎度このシリーズは医療者として推理バトルする気持ちで読んでいますが、このポルフィリン症で腹痛や精神症状での救急搬送され精査されている場面、非医療者がみても青白いほどの貧血であれば、検査上もそれなりに貧血のはず。そこそこちゃんとした医者が診ている風の場面であるにも関わらず、貧血についての精査はふっとばして、消化器精査ののちにIBSなどを疑ってますという流れは無理があるのでは。ポルフィリン症を診断できないのは普通だが、貧血を本当にプロブレムに挙げてないのはご都合すぎるかな。 刺青、血液を混ぜて、とのことで、なんらかの血液感染症が大きく関わってくることは序盤から推測された。 ポルフィリン症の彼はあくまでも利用されており、事件の根本はHTLV-1によりALTを発症し余命幾許もない病院理事長が、かつて母乳感染させてしまい、HAMを発症してしまった娘のような存在のためにHTLV-1抗体を一生分集めていた、と。 まあそんなもんかなって感じで、今回はそこそこ。

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2023/12/27

次々と死体が見つかり、どれも首筋に2つの穴から血液を抜き取られている事が判明し、吸血鬼の仕業と言われながら、捜査に加わる三人組。相変わらずのドタバタと推理が面白かった。

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2023/12/25

なかなかに面白かったー。 とても読みやすいしタカタカペア、鴻ノ池の絡みもいい塩梅で。 今回もテーマがある筈もないとわかるけれど落としどころがとても良き。 この天久鷹央シリーズは何作もありそうなのでまだまだ読みたいと思います。

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2023/12/13

面白かったです。 終わりの方で、まさか鷹央先生のライバルになるような医者が出てくるかな?と思ったら、最後は...でした。 今回、鴻ノ池さんがだいぶ出張ってきたので小鳥遊先生の出番が薄いかなぁと思ったけど、やはり鷹央先生の一番の理解者は小鳥遊先生でした。 なかなかなタカタカコンビで...

面白かったです。 終わりの方で、まさか鷹央先生のライバルになるような医者が出てくるかな?と思ったら、最後は...でした。 今回、鴻ノ池さんがだいぶ出張ってきたので小鳥遊先生の出番が薄いかなぁと思ったけど、やはり鷹央先生の一番の理解者は小鳥遊先生でした。 なかなかなタカタカコンビでした。次回も楽しみです♪

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2023/12/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東京湾の沿岸で見つかった遺体の血液が、ほぼ抜かれていた。首筋に二つの傷跡があり、さながら「吸血鬼」が血を吸ったかの様で… 今回は本当にやるせない気持ちでした。 その罪が暴かれた時、それを知ったらどう思うかとかまで考えてなかったんでしょうね。何とも切ないラストでした。 技能修習生のあり方も色々思う所がありました。

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2023/12/04

最初に特殊な状況を作り上げて話に引き込みつつ、最後は謎に含まれた様々な思惑を知ることとなり、解くまでの過程なども含めて考えさせられる話だった。

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2023/12/03

吸血鬼に殺されたと思われる死体が見つかり、鷹央が事件の真相を探る。 小鳥遊先生とのペアも良いですが、鴻ノ池先生とのトリオがすっかり板についてきた感があり、小鳥遊先生の扱いや反応が楽しいものになってきました。 警察側も成瀬だけでなく、警視庁捜査一課の癖のある桜井 も登場して、人間関...

吸血鬼に殺されたと思われる死体が見つかり、鷹央が事件の真相を探る。 小鳥遊先生とのペアも良いですが、鴻ノ池先生とのトリオがすっかり板についてきた感があり、小鳥遊先生の扱いや反応が楽しいものになってきました。 警察側も成瀬だけでなく、警視庁捜査一課の癖のある桜井 も登場して、人間関係が濃いものになったなと思いました。 犯行の動機や背景が事件をより、奥深いものにしている気がします。 家族の生活のために、日本で研修生として労働する善意の人たちへの仕打ちは、やるせない気持ちになります。 鷹央の殺された研修生に肩入れする発言や、相手のことを考えて事件の真相を語らない姿を見て、人間として成長したなと思う。

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2023/12/02

まるで吸血鬼に殺られたかのように血を抜かれて死ぬ連続殺人が起こり、捜査一課の桜井から相談を受ける鷹央。死体に共通するタトゥーから地道に細い糸を辿っていくと…。 外国人技能実習生の闇から始まり、おお、まさかこんな結末(病気)にたどり着くとは!しかし、このあたりの病院、ヤバい。あと、...

まるで吸血鬼に殺られたかのように血を抜かれて死ぬ連続殺人が起こり、捜査一課の桜井から相談を受ける鷹央。死体に共通するタトゥーから地道に細い糸を辿っていくと…。 外国人技能実習生の闇から始まり、おお、まさかこんな結末(病気)にたどり着くとは!しかし、このあたりの病院、ヤバい。あと、鴻ノ池と鷹央がレストランでワイン飲んだら請求ヤバそう。 いつも通り、テンポ良く読めました。中高生にもオススメ。この本は多少シリーズ読んでいれば飛ばして手を出しても大丈夫。

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2023/11/30

1年ぶりの新作、14作目になるが、相変わらず見事。ちゃんと医療ミステリーになってるんだよな~ いつも書いてるが、実写化して欲しいなあ、このシリーズ・・・

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2023/11/25

首筋に2つの傷痕があり全身の血液を抜かれた遺体が立て続けに見つかった連続殺人事件。どう考えてもオカルトでしかあり得なさそうな事件をともすると飛び道具的な設定も用いながら最終的には医療ミステリーの枠に収める手腕が見事。今作はかなり巧みに、しかも多くの伏線が張られている。「我々は警察...

首筋に2つの傷痕があり全身の血液を抜かれた遺体が立て続けに見つかった連続殺人事件。どう考えてもオカルトでしかあり得なさそうな事件をともすると飛び道具的な設定も用いながら最終的には医療ミステリーの枠に収める手腕が見事。今作はかなり巧みに、しかも多くの伏線が張られている。「我々は警察や名探偵ではなく医者」というシリーズに対するある意味でメタなツッコミ台詞が伏線に化けるラストも綺麗な締め方。

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