でぃすぺる の商品レビュー
かつて鉱山で栄えた田舎町で起きた殺人事件の真相に、小学6年生3人組が挑むと同時に、被害者が残した謎の七不思議の真相にも迫るオカルト要素も満載のミステリー。 サクサク読めるし、アニメっぽい感じもあるし、主人公たちが小6ということもあり、小学校高学年から中高生までYA世代の朝読書に...
かつて鉱山で栄えた田舎町で起きた殺人事件の真相に、小学6年生3人組が挑むと同時に、被害者が残した謎の七不思議の真相にも迫るオカルト要素も満載のミステリー。 サクサク読めるし、アニメっぽい感じもあるし、主人公たちが小6ということもあり、小学校高学年から中高生までYA世代の朝読書にピッタリ。 続編を予感させるような終わり方。でも、そろそろ剣崎比留子と再会したいのだが…。
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雪密室で死んだサツキの従姉のマリ姉が遺したのは、「七不思議」のファイル。マリ姉の死の謎を解く鍵は「七不思議」に隠されていると考えたサツキは、オカルト好きのユースケ、転校生のミナと共に掲示係となり、壁新聞で謎を取り上げて記事にする。サツキはミステリ、ユースケはオカルトからアプローチし、ミナが判定するという形で壁新聞が作られていく。 論理合戦が楽しいが、ミステリではなくホラーだったとは。ミステリでいくと社会派ミステリになりそうなので、どう収めるんだろうと思ったら、ホラー。 ミステリとホラーを上手く組み合わせていて、うん、これは、良い児童ミステリだ。
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やっぱり紙の本は「あとページこれだけしかないけど全然終われなくない!?」って感じられるのが興奮するな〜。 今村先生は比留子さんシリーズもだけどロジックとオカルトファンタジーのバランスがいいよね。 邪神が信仰を集めるために…のあたり好きなロジックだった。形から入る信仰〜。
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あっあれ?そっち?えぇー? となったけど、数日経っても余韻が残りまくる。 むしろ読書として正解なのかも。 今村氏好き。もっと沢山書いて欲しい
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【でぃすぺる】 dispel 追い散らす,<心配などを>払い去る,<闇などを>晴らす,一掃する 小6男女3人組(ユースケ、サツキ、ミナ)が、従姉の残したダイイングメッセージ、いや「ダイイング怪談集」の謎を追う! 残された怪談の意味とは?そして殺人事件の真相は?...
【でぃすぺる】 dispel 追い散らす,<心配などを>払い去る,<闇などを>晴らす,一掃する 小6男女3人組(ユースケ、サツキ、ミナ)が、従姉の残したダイイングメッセージ、いや「ダイイング怪談集」の謎を追う! 残された怪談の意味とは?そして殺人事件の真相は? サツキの従姉(マリコ)殺害の真相は、彼女の残した6つの怪談にヒントがあるとみた3人は、クラスの壁新聞を作るという名目で調べ始める。 彼らは優秀な探偵であり、敏腕記者だ。推理力、洞察力に舌を巻く(いや、ほんとに)。 そのさなか、しばしば起こる怪現象。 これは関係者による人為的なものか、真のオカルティックな現象か、読者もハラハラさせられる。 謎がオカルトを呼び、オカルトが謎を呼ぶ。そんな展開が続き、パズルはなかなか全貌を表さない。 終盤も近くなり、これは結局ミステリーなの?オカルトなの?と、いよいよこちらの頭も混乱し始める。 しかし、そこを抜けたとき、いっきにピースがハマり始め、怒涛のクライマックスが訪れる! さあ、これはミステリー?オカルト? そして、タイトルが意味するものとは? あなたが実際に読んで確かめてみてください! (おまけ) これもアニメにめちゃくちゃ合うなぁ。
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小学6年生が村の怪奇現象と大学生殺人の事件を解明していく物語。 今村さんの小説は少し特異で、超常現象が含まれた物語になっている。 ミステリーをとくだけでなく、怪奇現象を謎に含ませたところが よく考えられているし、ユニークであり、読んでいて面白い。 最後に中学生になるっていう表現...
小学6年生が村の怪奇現象と大学生殺人の事件を解明していく物語。 今村さんの小説は少し特異で、超常現象が含まれた物語になっている。 ミステリーをとくだけでなく、怪奇現象を謎に含ませたところが よく考えられているし、ユニークであり、読んでいて面白い。 最後に中学生になるっていう表現があり続編があるかもしれない。
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後半は一気読み! でもまさかミステリーではなくホラーだったとは!しかも砂でやっつけられるとは!! なんだかんだで井戸の水が汚染されてて、それを隠蔽しててっていうストーリーを想像してたので まさかの展開。 七不思議の謎を解いていくのはすごく面白かった。 山姥村の終わらない葬式の話、 「こんばんは。なずてからきました」 というゾッとするセリフ 魔女がなずての会のメンバーだった!!? などすごく惹き付けられる場面がたくさんあり、読むのが止められなかった。 小学生3人のキャラクターも際立っていて素敵。 中学生になったらどうなっていくのかな。 また違う謎にも3人で立ち向かって欲しい!!
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オカルトミステリーとはいえ最終的には人為的なトリックが明かされるはず…塩が黒く変色したのも、動画に異常が写っていたのも、何か科学的な説明がつくものと思っていたら、予想外のオチに拍子抜け。 今村昌弘さんならそれでもアリなのかな。 探偵たちが小学6年生という、子供ならではの視点や、行動がままならない歯痒さ、学校生活や友人との関係性も新鮮で良かった。この3人組が中学生になった続編が出たら読んでみたいなと思った。 ただ、この子供たちが出しゃばったおかげで、怪異に巻き込まれて亡くなった方々もいて気の毒…
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小学生3人組が、殺人事件の真相を追う。手掛かりは被害者女性が残した6つの怪談のみ。 怪談を読み解く過程で事件の真相が徐々に明らかになるという凝った展開で、本格と怪異のバランスが見事で、そういう意味では三津田信三の作品や、綾辻行人の「Another」などに近いテイスト。 ただ、...
小学生3人組が、殺人事件の真相を追う。手掛かりは被害者女性が残した6つの怪談のみ。 怪談を読み解く過程で事件の真相が徐々に明らかになるという凝った展開で、本格と怪異のバランスが見事で、そういう意味では三津田信三の作品や、綾辻行人の「Another」などに近いテイスト。 ただ、主人公を小学校6年生としたことで、全体的に明るくさっぱりとしたトーンになっている。 あちこに伏線があり、ラストで余すことなく回収されていく展開は見事だが、この真相には好みが分かれるかもしれない。 それにしてもこの作者の作品は、デビュー作から全くハズレがなくどれもレベルが高い!
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