たわごとレジデンス の商品レビュー
介護付き高級分譲マンション「レジデンス悠々」の住民や共有施設のスタッフのトラブル5話。①スポーツを否定し陰謀論を唱える元教師と心が痛むジムのトレーナー②往年の女流映画監督と脚本家を目指す青年との確執③脳梗塞で倒れた会社社長を殺害して会社と財産を乗っ取ろうと企む二回り若い妻と男性看...
介護付き高級分譲マンション「レジデンス悠々」の住民や共有施設のスタッフのトラブル5話。①スポーツを否定し陰謀論を唱える元教師と心が痛むジムのトレーナー②往年の女流映画監督と脚本家を目指す青年との確執③脳梗塞で倒れた会社社長を殺害して会社と財産を乗っ取ろうと企む二回り若い妻と男性看護師④詐欺師ミリアに洗脳され詐欺商法に引っ掛かり偽ブランド品を爆買いしたセレブ老婦人⑤レジデンス悠々の管理組合の新理事長の独裁に反旗を翻し臨時総会で解任に追い込む。それぞれ独立した話でどれもありそうな話だが⑤が現実的かなと思った。
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高級レジデンスに住んでいる成功者と思われる人でも、いろいろなトラブルを抱えている。。。。という内容です。 特に「奈落のリビング」はかわいそうだった。
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初めての作家。面白くはあったが、こんな老害にはなりたくないなぁと思ってしまい、爽快感がなく残念。文章は読みやすかったが、なんか苦々しい思いが一杯だった。
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リタイア世代のための高級レジデンスを舞台にしたプチ事件の短編集。 原宏一さん独特のブラックな面白みのあるストーリーが痛快だった。続編に期待。
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高齢者向けの高級マンションで暮らす人々の短編集。たくさんの人が暮らしているからこそ、大小いろいろな事件が起こる毎日。 それぞれの主人公は、マンションに住んでいる高齢者だったり、働いている人だったり。 屁理屈ばかりの元教師、元有名な映画監督、広告代理業の社長や役員などを中心として、本当に癖のある住民の多いこと…!そして、その人たちと関わるマンションのスタッフや高齢者を狙った詐欺師なども出てきて、ここで働くのは本当に大変そう。 個人的には3つ目の『奈落のリビング』がちょっとホラーで引き込まれてしまった。仕事中に倒れ、植物状態と診断された社長でもある主人公。身体が動かず、話すこともできない状態ではあるが、耳も聞こえるし意識もある。ひょんなことから妻が浮気相手と自分を殺そうとしている話を聞いてしまい、献身的に介護してくれている若い男性に助けを求める。しかしその若い看護師も実は妻から依頼されていた妻の協力者で、主人公は……というこの5作の中では一番ダークな話だった。 最後のアラカンの恋も最後に相応しい作品だった。 前編を通して、住民がみんな生き生きと暮らしている様子が感じられて、こういう暮らしも大変そうではあるけど楽しいこともありそうだなと思った。
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連作短編5篇 セレブの高齢者の後宮レジデンスのスタッフ、住人などのあるある事情。 奈落のリビングはありそうで怖い。
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高級シニアマンションで起こる出来事。 セレブなシニアたちが終の住処とする高級なマンション。 悠々自適で楽しく日々を満喫できるかと思いきや、とんでもないことに振り回されるスタッフたち。 スタッフたちの苦労がわかる…と言いたくなるようで、実際こんなことあれば勘弁したいとなる。 高級...
高級シニアマンションで起こる出来事。 セレブなシニアたちが終の住処とする高級なマンション。 悠々自適で楽しく日々を満喫できるかと思いきや、とんでもないことに振り回されるスタッフたち。 スタッフたちの苦労がわかる…と言いたくなるようで、実際こんなことあれば勘弁したいとなる。 高級マンションに入居できる財力もないから縁のない話だけど、働くのも遠慮したいと思わせる短編5話だった。 第一話 ディススポμ 第二話 不条理なあなた 第三話 奈落のリビング 第四話 ミリヤ先生 最終話 アラカンの恋
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サービス付き高級分譲マンションでの珍道中。 第一話 ディスポμ 第二話 不条理なあなた 第三話 奈落のリビング 第四話 ミリヤ先生 最終話 アラカンの恋 超屁理屈爺が巻き起こす騒動から、詐欺、独裁者まで、癖強の猛者たちによる騒動。 作者の超越した解釈から生み出される不条理な物語が面白い。
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共感出来るような出来ないような。 五話どれもが現実から離れている気がします。 だから『たわごと』かな。 次を期待します。
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老害を絵に描いた様な人達が登場する五話収録の連作短編集。 「いるいる、こんな人」の連続。 舞台は介護付きの高級分譲マンション『レジデンス悠々』。 「高齢男性ほど怒りっぽく頑固になる傾向がある」に甚く共感。 虚言を吐き、感情的に捲し立てる高齢者を相手にしなければいけないスタッフ...
老害を絵に描いた様な人達が登場する五話収録の連作短編集。 「いるいる、こんな人」の連続。 舞台は介護付きの高級分譲マンション『レジデンス悠々』。 「高齢男性ほど怒りっぽく頑固になる傾向がある」に甚く共感。 虚言を吐き、感情的に捲し立てる高齢者を相手にしなければいけないスタッフに同情しまくった。 リアルと荒唐無稽さとユーモアが良いバランスで調和していて、それぞれ趣が異なる五話はどれも面白かった。 世の中には人生経験を積み穏やかに年齢を重ねた人達もいる。 本書を読みながら自分は老害と呼ばれる高齢者にはなるまいと心に誓った。
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