レーエンデ国物語 月と太陽 の商品レビュー
1作目以上に設定が多く、革命の話が中心だったためやや読みづらかったが、展開が早く1日で読み切りました。また終盤でバッドエンドか…と悲しくなり、ルチアーノの闇落ちに絶望しました。
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ようやく心の整理がつきました。 第1部とは違う意味で心が空っぽになった。やるせないというか、愕然としているような感じです。 もうとにかくルチアーノ………物語の全てをかけてテッサを愛し続けたんだな…テッサと共に戦っていた時期もそうですが、特に残虐王となった彼を見てテッサへの愛を感じてしまいました。 もっと絶望しろと言っていたルチアーノは、あの時、テッサの想いを無下にした人達への復讐と「この国に絶望が足りないから…」という言葉(あった気がする)からテッサの想いを受け継いでくれ…頼むから…みたいな…もう言葉にすることが難しいくらいルチアーノの想いが強かった。もう…12月の花嫁を踏まえて月と太陽の章を読んだらもう…ルチアーノはただテッサに幸せであって欲しかったんだなと思います…だけど、レーエンデのために生きると決めたテッサを止めることは出来ないと知っていたからこその最期の2人だったのかなと感じました。 言葉に出来ないくらい感情が溢れ返ってます。心の整理がついたとはなんだったのか…他の感想を拝見して、よく言語化出来るな?!と感動してます… 私が読書メモに真っ先に書いた言葉は「トリスタンとユリアとヘクトル帰ってきて…みんなで鍋食べようよ…」です。こんな気持ちですが、次の物語に旅立ちます。
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2作目。1作目から約100年後の話。1作目より戦いの描写に多くのページが割かれている。しかし、怪力無双の少女・テッサと名家の少年・ルチアーノ、この二人の話から目を離せなくなる。私は1作目よりこっちの方が好きだな。ちなみに話は1作目から全く入れ替わった人たちの話なので、1作目を知ら...
2作目。1作目から約100年後の話。1作目より戦いの描写に多くのページが割かれている。しかし、怪力無双の少女・テッサと名家の少年・ルチアーノ、この二人の話から目を離せなくなる。私は1作目よりこっちの方が好きだな。ちなみに話は1作目から全く入れ替わった人たちの話なので、1作目を知らなくても問題なし。全部で5部作の予定とのこと。もう3作目出てるので楽しみ
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2巻もとても面白く、あっという間に読み終えました。今回は前回よりも危うい展開が続き、革命は失敗に終わりそう?という予感を抱きながら、一気に読む勇気がなくて心を落ち着けさせながら読みました。歴史や人間の行動を忠実に作り上げた現実に起こりうる、世界では起こっている辛い話で傑作だと思います。 立場が変われば正義も変わり、最初、シュライバを攻め落として行くので、違和感強くて、やめてーと心の中で叫んでました。 革命の意味は、前統治者を倒して統治者が変わることと、新しい統治者が政治や社会を変革することで、自分は後者の意味で考えていたので、これも違和感がありました。今回の革命が失敗したのは、革命の大義名分や目指す姿が明確に示せなかった事なのかなぁと。自作はこの辺を明確にして革命を成功させてくれるのかなぁと考えたりして期待しています。 レーエンデがトリスタンの求めた自由を手に入れる時を早く知りたい。このままでは辛すぎますよ。
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「革命の話をしよう」にふさわしい物語。 本当に架空の歴史小説なんだなと再確認。 前回からは130年ぐらい後のお話で、懐かしい地名と、登場人物は歴史に名を残した人くらいが知られている程度。 英雄テッサと軍師ルーチェ 個人の幸せを選ぶか、英雄であることを選ぶか。 今回も胸がぎゅっとな...
「革命の話をしよう」にふさわしい物語。 本当に架空の歴史小説なんだなと再確認。 前回からは130年ぐらい後のお話で、懐かしい地名と、登場人物は歴史に名を残した人くらいが知られている程度。 英雄テッサと軍師ルーチェ 個人の幸せを選ぶか、英雄であることを選ぶか。 今回も胸がぎゅっとなる終わりでした。 シュライヴァの声明もカッコよかった。
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長い長い物語になる予感の第2巻。 入手したものの、なかなか表紙を めくらずに数ヶ月経ちました。 今だ、と読み始めてから 3日でゴールまで辿り着きました。 長い長い革命の物語は まだまだ続きそうですな。 続け、続けと祈りたくなる本です。
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前作のプロローグに近い立ち位置から大きく進んだレーエンデの物語。 明確な帝国とレーエンデの民の対立と始まった革命を綺麗にまとめてると思う。その中で神の御子の存在が前作よりも遠くなりよりわからなくなってるのはミステリー感があってよかった。 個人的には第一部の方が好き、トリスタンのラストのように自然とシーンが頭に浮かぶような場面はなかった。
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一巻のときと違う読後の放心を経験。1番心に残ったのはアレーテの言葉。「知識が人を作り、見識が世界を変える」「教育の力はどんな武器よりも強い」、響く。
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レーエンデが自由になるために必要な革命であるのは頭では分かっているけれど、心が追いつかなかった。 読み進めるたび心が苦しくなった。 それでもページを捲る指が止まらなかった。 キリルの覚悟、イザークの思い、テッサの死には涙が止まらなかった。 読み始めは『残虐王』と呼ばれたルチアーノについてどうしてそう呼ばれたのか疑問に思っていたけれど、 終章で回収されたので納得した。 ただただ心が苦しかった。 だけどテッサの死後、 シモン中隊長やアレーテ、キリル、ダール村のみんなや義勇軍の仲間たちの明るい声がこちらにも聞こえてきて、 テッサの太陽のような笑顔が浮かんできて少し救われた気がした。 レーエンデに自由を―
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どう足掻いても、絶望の未来しか見えない、そんな未来見たくない、なのにページをめくる手が止まらない。作者の残虐さに愚痴を零しながらも、最後の十数ページ、涙が止まらなかった。 革命は、また始まる。レーエンデに自由を。
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