蹴球ヒストリア の商品レビュー

土屋雅史(著者)

2024/08/24

選手、監督、スタッフ…12人についてインタビューをまとめて書籍にした一冊。
自身の言葉で語られるサッカー人生における歩みはそれぞれに多彩であり、個性的であり、その人自身の「人間」を浮かび上がらせるというところにすごく引き込まれました。
もちろん選手はプレーで、監督は采配や結果やマネジメントで、それぞれファンを引き込ませてくれるのですが、「その人自身について知る」という事がより一層個人を応援したいという気持ちを湧き上がらせてくれると感じました。
自分は応援しているチームがありますが、そのチームに縁のない人だとしても、この一冊に出てきた人たちには「頑張れ！」と応援したくなっているし、その延長線上で自分の好きなチームのインタビューなどの取材や発信はできるだけ目を通して行くことでチームや選手、スタッフへの愛情を育んでいきたいと思います。
何より、各々がファン、サポーターや日本サッカーのために何ができるかなど想いを語ってくれていることが、自分もそのサッカーファミリーの一員なんだと感じさせてくれ、そう言った発信をしてくれているという事実に感謝の想いを抱きました。

2023/08/04

最強のインタビューは、雑談のようである。

12人のサッカー選手、監督、広報の歴史を丁寧なインタビューで深掘り。

キャリアにおけるターニングポイントを確実に辿りながら、取材対象者の知られざる秘話をどんどん引き出していく。

そこには圧倒的なリサーチ力が必要で、世代を超えた知識を頭に叩き込んでおかなければならない。

まるで本人の隣を歩いてきたかのように、取材対象者のことを知り、理解しておく。

インタビュー取材での大切なことに触れることができた。

そして読み進めていくうちに、収録された12人のサッカー関係者の人柄に引き込まれ、より一層応援したくなった。