1,800円以上の注文で送料無料

サクラサク、サクラチル の商品レビュー

4

114件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/01/27

私は暴力なんか縁遠いものの、塾やめてほしいと息子にせまったことぐらいはありました。虐待が入ってくるとどぎつい描写が登場する部分は仕方なく読み進めました。先日読んだ平戸萌さんの「私が鳥のときは」のスピンオフでも中学生が企みを成功させてましたが、中高生がこのように企みをすすめていく話...

私は暴力なんか縁遠いものの、塾やめてほしいと息子にせまったことぐらいはありました。虐待が入ってくるとどぎつい描写が登場する部分は仕方なく読み進めました。先日読んだ平戸萌さんの「私が鳥のときは」のスピンオフでも中学生が企みを成功させてましたが、中高生がこのように企みをすすめていく話は、ストレスのかかる描写があってもたくさんの心地よいお釣りがきます。平和が少し訪れて逆に難しいでしょうが、この心地よいお釣り、続き読みたいです。

Posted byブクログ

2024/01/23

いわゆる毒親に支配された高校生の男女の復讐物語。 二人の出会いが、いわゆる普通の家庭とはどういうものなのか理解するきっかけになる。 今思うと、自分の家ももしかしたら毒親だったのかもしれない。 大学は国立しか学費を出さない。 卒業式や授業参観にもきてもらったことがない。 三者面...

いわゆる毒親に支配された高校生の男女の復讐物語。 二人の出会いが、いわゆる普通の家庭とはどういうものなのか理解するきっかけになる。 今思うと、自分の家ももしかしたら毒親だったのかもしれない。 大学は国立しか学費を出さない。 卒業式や授業参観にもきてもらったことがない。 三者面談も来てくれたことがなかった。 それでも親に対して復讐したいとは思わず、はやく大人になりたいと思ってた。 この二人にとっての復讐は、成功なのか失敗なのか受け取り方はそれぞれであると思う。 最後の最後、同じ気持ちだよと二人で認識するシーンは少し胸がざわついた。 大学受験はゴールではなくスタート。 これから受験するみんなにもそうやって思ってほしいなぁと思えた。

Posted byブクログ

2024/01/20

毒親にどんな仕返しをするのか、ワクワクしたが、自分の将来のことを考えたらこの仕返しは失敗だと思う。 この女友達にしてやられた感があって、ちょっと引いた! 自分だけ大学生になるって何?今は、告白しないで!ふざけるなって感じ!

Posted byブクログ

2024/01/15

東大に合格しなければ許さないという両親の圧力に必死で応えようとする高3の高志は勉強漬けの日々を送っていた ある日、ひょんなことから会話を交わすようになったクラスメイトの星に高志を取り巻く環境が『虐待』だと指摘される 星もまた母親からネグレクトを受けていた やがてお互いの境遇に共鳴...

東大に合格しなければ許さないという両親の圧力に必死で応えようとする高3の高志は勉強漬けの日々を送っていた ある日、ひょんなことから会話を交わすようになったクラスメイトの星に高志を取り巻く環境が『虐待』だと指摘される 星もまた母親からネグレクトを受けていた やがてお互いの境遇に共鳴し、支え合うようになる そんな二人は自分達を追い詰める親に『復讐』しようとある計画を始動することに ・ 何だか物騒なプロローグから始まる 殺人事件が絡むのか?と読み始めたら虐待の話だった 凄惨な表現はないものの、執拗な虐待シーンが中盤以降も続くので読み進めるのは中々辛かった 高志と星さんはお互いの存在が救いとなっていたが、私にとっても救いだった 一人でこの状況に立ち向かうのは過酷すぎる 『復讐』に関しては賛否両論あるだろうなーと思う プロローグの物々しさやされてきた虐待を思うと多少肩すかしをくらった感は否めないけど、二人が希望を持って未来に旅立つことが何より大切なことだと思うと最良の『復讐』だったのかもしれないと思う

Posted byブクログ

2024/01/13

教育虐待って、あるな。我が家は、こんなにひどくないけど、近いものは、ある?…大丈夫?と思いつつ、読み進めていった。やっぱりこんなにひどくないと思えた。前向きな「復讐」で、良かった。

Posted byブクログ

2024/01/09

辻堂ゆめさんの本はこれが初めてでしたが、読みやすく面白かった。いっきに読了。 進学校あるあるが詰まってた。 重い内容のところもあるけど、現在高校生の人にぜひ読んでほしい。

Posted byブクログ

2024/01/06

やりたいことがあって行きたい大学があってそのために勉強をさせてもらえる、応援してくれる人がいる、どれほど幸せなことだろうと思った。勉強、逃げないで頑張ろう

Posted byブクログ

2024/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

異なる意味で劣悪な家庭環境で育つ受験生ふたりの歪な交流を描いた小説。 優しかったお姉ちゃんが実は一番苦しめていたという黒幕は読めてしまうけれど、歪な家庭環境で生きる「彼女」のために親を欺いて10万円と受験の機会を用意するために奔走する姿には胸が打たれました。

Posted byブクログ

2024/01/04

展開が気になって本日一気読み。 子どもに対する虐待、それを愛情だと洗脳されてひたすら耐える子ども。 子どもに対する期待は親なら多かれ少なかれある。 それがエスカレートしてしまったら高志の家庭のようになってしまうのか。 星さんはヤングケアラー、そしてネグレクト。 どっちも悲惨な状況...

展開が気になって本日一気読み。 子どもに対する虐待、それを愛情だと洗脳されてひたすら耐える子ども。 子どもに対する期待は親なら多かれ少なかれある。 それがエスカレートしてしまったら高志の家庭のようになってしまうのか。 星さんはヤングケアラー、そしてネグレクト。 どっちも悲惨な状況。 家庭環境は正反対でも、親は気分次第で子どもを傷つけている。 悲惨な内容だったし、読んでいて気分が悪くなった場面も多々あったけど、高志と星さんがお互いが支えになっているのが救いだった。 読後は希望が持てる爽やかなもので安心した。 「合格すると『サクラサク』。不合格だと『サクラチル』。それってなんか変だと思わない?咲いた桜は必ず散るし、散った桜はその直前まで必ず咲いているのにさ。」確かに変な言葉だ。 長い冬を経て、二人の桜はきっと美しく咲いてから美しく散るのだろう。

Posted byブクログ

2023/12/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東大に合格することだけを強いられる 染野君とだらしない母親に依存される星さん。どちらも毒親に虐待されている事に気づき復讐計画を立てる。「子供になら何してもいい」という親に育てられ、そこに居るしかない子供の辛さがヒシヒシと伝わる。復讐が上手くいって良かった。そういう復讐で良かった。

Posted byブクログ