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リスペクト の商品レビュー

3.8

76件のお客様レビュー

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    12

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/06/04

恥ずかしながらジェントリフィケーションという言葉を初めて学んだ。シングルマザーは日本でもイギリスでも大変よね。戦うママたちがかっこよくてしびれたなあ。

Posted byブクログ

2024/05/14

この著者らしい内容だけど、この著者らしい読みやすさだった。普段こんな危ない?活動には興味もなく縁遠い私が読んでも、メインキャラに感情移入できるのがすごいな。実際にあった話を元にしているようで、いやー人間が本気で仲間と何かを…ってあるんだなぁと。 元恋人って関係だけど今は同志という...

この著者らしい内容だけど、この著者らしい読みやすさだった。普段こんな危ない?活動には興味もなく縁遠い私が読んでも、メインキャラに感情移入できるのがすごいな。実際にあった話を元にしているようで、いやー人間が本気で仲間と何かを…ってあるんだなぁと。 元恋人って関係だけど今は同志という2組のカップル(と呼んで良いかわからないけど)の雰囲気がわかるような、わからないような、モヤモヤっとしつつも好きだった。

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2024/04/13

ジェントリフィケーション、ソーシャル・クレンジングあまり聞いたことがない単語 住む家を無くしたシングルマザー。 格差を感じ、複雑な気分になった。

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2024/04/09

本作は英国にて2014年に起きた公営住宅占拠事件を基にしている。何という熱さか! 「敬意」。ストレートに喰らわせてくるタイトルだ。 背水の陣である彼女たちの熱さにはとてもじゃないが敵わない。 一人の声が世論を、ひいては世界を動かす。重要なのは「つぶやき」ではなく腹の底からの「咆...

本作は英国にて2014年に起きた公営住宅占拠事件を基にしている。何という熱さか! 「敬意」。ストレートに喰らわせてくるタイトルだ。 背水の陣である彼女たちの熱さにはとてもじゃないが敵わない。 一人の声が世論を、ひいては世界を動かす。重要なのは「つぶやき」ではなく腹の底からの「咆哮」なのだ。必読の一冊である。

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2024/04/08

こちらもリスペクトされたいものだなど思うことは色々ありますが、他者へのリスペクトを忘れずに生きていこうと思います。

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2024/04/07

ソーシャル・クレンジング、自治体の緊縮財政により住まいを奪われそうなときに、人の手で修繕すればまだ住めるのに空き家にしたままの公営住宅を平和理に占拠し、生きていくための尊厳を訴え認められる過程をリアリティを持って読みました。若いシングルマザーたちに社会運動の押し進め方を教えた支援...

ソーシャル・クレンジング、自治体の緊縮財政により住まいを奪われそうなときに、人の手で修繕すればまだ住めるのに空き家にしたままの公営住宅を平和理に占拠し、生きていくための尊厳を訴え認められる過程をリアリティを持って読みました。若いシングルマザーたちに社会運動の押し進め方を教えた支援者たちとの交流が良かったです。

Posted byブクログ

2024/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ジェイドが父親を思い返すところを読んで、生活保護で生活していることを恥だと自分も周りも思ってしまうおそろしさ、悲しさを感じた。日本にも当てはまると思った。必要な人に必要なものを分けあえる世界になってほしい。 リスペクトのないところに尊厳はなく、尊厳のないところで、人は生きられないというところに、強く共感した。

Posted byブクログ

2024/03/28

よその国のことではないような気がする。違うところは、抵抗して戦う人たちがいるかどうか。その運動が広がりを見せるかどうか。そこが全然違う気がする。そして、一部戦う人がいたとして、それに連帯する人々がいるのか。自分たちがまさに壊されようとしているというのに、それに向かって抵抗するわけ...

よその国のことではないような気がする。違うところは、抵抗して戦う人たちがいるかどうか。その運動が広がりを見せるかどうか。そこが全然違う気がする。そして、一部戦う人がいたとして、それに連帯する人々がいるのか。自分たちがまさに壊されようとしているというのに、それに向かって抵抗するわけでもなく、ただただ受け入れ、我慢する。それだけならまだしも闘う人たちに連帯どころか冷ややかな言動を取る。自分たちはまだまだ大丈夫と思っているのか。 ブレイディさんは「いつまでボーッとしてるんだよ、(富裕層でない)日本人」と思って、これを書かれたのではないか。

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2024/03/17

英国に住んでいる著者ならではの視点で英国の低所得者への緊縮財政の影響を描いた小説。ロンドンのホームレス用の公共施設で生きているシングルマザーが立ち上げた運動を軸に話しが進んでいき、「自分たちを可哀想な人」としてアピールしたいわけじゃないのにと運動が広くし周知される中で悩むシングル...

英国に住んでいる著者ならではの視点で英国の低所得者への緊縮財政の影響を描いた小説。ロンドンのホームレス用の公共施設で生きているシングルマザーが立ち上げた運動を軸に話しが進んでいき、「自分たちを可哀想な人」としてアピールしたいわけじゃないのにと運動が広くし周知される中で悩むシングルマザーのジェイドと女性ながら日本の新聞社のロンドン支局で働き仕事にも食べ物にも困ったことがない史奈子の対比も面白い。

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2024/02/22

2013年にロンドン東部で実際にあったホームレスで若いシングルマザー達による公営住宅の空家占拠・開放活動を元にしたフィクション。 長くイギリスで暮らす作者だけに、登場するシングルマザー達の怒り、悔しい思いや、彼女等の活動をサポートする昔の活動家達の応援したくなる思い、そして現地...

2013年にロンドン東部で実際にあったホームレスで若いシングルマザー達による公営住宅の空家占拠・開放活動を元にしたフィクション。 長くイギリスで暮らす作者だけに、登場するシングルマザー達の怒り、悔しい思いや、彼女等の活動をサポートする昔の活動家達の応援したくなる思い、そして現地駐在の日本人若手女性新聞記者が初めは戸惑い乍も次第に理解し影響を受けていく様等が、リアリティ持って伝わってくる。 そんな事(行政に対する反対運動を繰り広げる事)したって世の中何も変わらない、という常識的諦念を突き破って社会の最下層にいる弱者たる若いシングルマザー達が裁判で勝利を掴み、更に活動を続けるという感動的ほぼ実話であるという事だけでなく、現在の行き過ぎた資本主義によって生じている社会の歪みに対して斎藤幸平さんが説く社会的コモンを充実させる事の有用性、正しさについても感じさせるストーリーであったと感じる。 それは、①記者の史奈子が占拠の現場で所有権について悩む一方で人々が修理等のサービスや物を無償でやり取りして回っている事②彼女達が占拠した公営住宅は何年も空家状態だったにも拘らず開放していなかったのだが、これは行政からすればより高く売ってジェントリフィケーションに繋げたいからであり、この発想はもう資本主義の負の面に毒されていると言え、行政が本来目指すべき「全ての住民が屋根のある場所に住める様に、手頃な家賃の住宅を提供すべき」事が出来ていないのが実態だったりする事、等から感じた。

Posted byブクログ