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ツユクサナツコの一生 コミックエッセイ の商品レビュー

4.2

100件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    33

  3. 3つ

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2023/10/04

コロナ中のお話なんですね。 「マリコ、うまくいくよ」から益田さんの世界観にハマり、毎月1冊は読んでいるような。。。 図書館で予約していて(漫画にしては高いので買うのが怖かった)、やっと借りれたので読んでみました。 読んでみて思ったのは、今までの益田さんの作品とちょっと違う。 言...

コロナ中のお話なんですね。 「マリコ、うまくいくよ」から益田さんの世界観にハマり、毎月1冊は読んでいるような。。。 図書館で予約していて(漫画にしては高いので買うのが怖かった)、やっと借りれたので読んでみました。 読んでみて思ったのは、今までの益田さんの作品とちょっと違う。 言葉の一つひとつに重みがあります。 何の気なしにつぶやくナツコの一言が動きを止めるんです。 例えば、こんなのとか。 ”いつか自分が死ぬときって、どんな感じなんやろ いつか絶対に死ぬってわかってて生きてるのって よう考えたら凄まじいよな 人間、つよっ”(抜粋) ものごとにはいつか終わりが来ることを、人は無意識に理解して生きているのだと思います。 このフレーズを読んだとき、私って毎日やり切っているだろうか?と、思わず振り返ってしましました。 後悔のない日々を送りたいものです。 そして、もう一つ。 ”「好き」って 説明できん”(抜粋) 本能(誰かに止められてもやりたいこと)でやっていること、やってしまうことほど、言語化するのって難しくないですか? 言語化すればするほど、自分の感情から離れていく気がするというか。安っぽくなるというか。 言語化できないものほど、実は大切なものなのかもしれません。心の中で温めて持っておきたいです。 ラストがあまりにあっけない展開で、前後を読み返してしまいました。 (こんなのアリ??) ラストとタイトルを紐づけると、本当に切なくなります。 こちらの本はハードカバーで、A5サイズ。結構な重量感があります。(そしてお値段も比較的お高め。) 漫画で、この重量感は一体、、、と思いましたが、読んでみると何となくその理由が分かりました。 本の重さがストーリーの重さであり、時間の重さ、命の重さを表しているんじゃないかな、と個人的に思いました。 静かな場所で、一人でじっくり向き合いながら読みたい本です。 図書館で借りてきて読んだけど、買って家に置いておいてもいいかも。好きな時に読み返したい。

Posted byブクログ

2023/10/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 娘のオススメの一冊。   ほんわかな日常のなかに見える、リアルな感情のキビ。 何とも言えないソフトさで、わたしの心に触れる。  特に、ラストは、言葉を失う。  畳み掛けるように、気持ちを持っていく。  優しくて、可愛くて、微笑ましい世界が、、、。 ナツコの世界が終わるなんて!  想像とは違う感動が待っていた。 娘のオススメの意味がわかった。 

Posted byブクログ

2023/09/30

主人公のナツコは、漫画家で昼間はドーナツ屋でバイトをしている。 コロナ禍でマスク生活の日常を描いているが、父親との暮らしものんびりしたものでありながら、何気ないワクチンどうだった⁇とか夜は巻き寿司買うたで、などほのぼのとした感じである。 バイト仲間だった松本さんと道路を挟んで、呼...

主人公のナツコは、漫画家で昼間はドーナツ屋でバイトをしている。 コロナ禍でマスク生活の日常を描いているが、父親との暮らしものんびりしたものでありながら、何気ないワクチンどうだった⁇とか夜は巻き寿司買うたで、などほのぼのとした感じである。 バイト仲間だった松本さんと道路を挟んで、呼びかけるナツコ。 わたしーっ マスクとったらこんな顔やからーって言うのが、コロナ禍あるあるだなぁと。 漫画家であるナツコが描いた漫画も登場するので、それもまた楽しめる。 14話で、人生で大切なことって 帰りたいとこに帰れることや と呟いていたのが妙に心に染みてきた。 32歳のナツコ、タイトルが「ツユクサナツコの一生」なので気にはなってたが、最後にそうだったのかとちょっと切なくなった。 一生にしては短かすぎるでしょ。 ツユクサ(露草)‥‥小さな青い花弁。朝咲いて昼にはしぼんでしまう、はかない花。

Posted byブクログ

2023/09/29

漫画家ナツコは、コロナ禍で感じる“生きること”を自身の漫画に落とし込んでいく。ミリさんが数年前インタビューでコロナ禍の生活について、「それでも私はそんな毎日をちゃんと描いてきた。一日一日を見つめながらちゃんと生きてきた。」ということをおっしゃっていた。この本を読んで改めて、自分...

漫画家ナツコは、コロナ禍で感じる“生きること”を自身の漫画に落とし込んでいく。ミリさんが数年前インタビューでコロナ禍の生活について、「それでも私はそんな毎日をちゃんと描いてきた。一日一日を見つめながらちゃんと生きてきた。」ということをおっしゃっていた。この本を読んで改めて、自分として毎日を生きること、忘れないでいたいこと、人に伝えたいことなど考える。ミリさんが本書をハードカバーで出されたこと、その意味を噛み締める。とても儚いのだ。きっと本当にあっという間なのだ。だけど、ちゃんと生きてきた。と言えるように。

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2023/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いつものほのぼの系だ、ほっこりする、コロナ禍の日常がうまく描かれ例るなぁ。 一つひとつを大事に読み進めていく。 (ハードカバーの立派な本だし、毎日少しずつ) そして、衝撃的なコマが・・・ タイトルに若干の引っ掛かりがあったものの、それほど気にしていなかったので、本当にびっくりした! そう、毎日を大切に生きよう。

Posted byブクログ

2024/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ドーナツ屋でアルバイトをする32歳の独身女性の何気ない日常と、彼女が描く漫画を作中作としてはめ込んだ、長編漫画。 コロナ禍でのナツコの日常は一見マイペースでゆったりとしているが、母親が亡くなり父親と二人暮らしであること、社会に適応できず引きこもりになっていたことなど、読み進めるうちに重苦しい過去が見えてくる。 そして、まさかの「予期せぬ展開」に愕然とした。 混乱しながら最後まで読み終えたが、どうにも気になってそのまま再読する。すると、周囲の人たちを観察していたナツコが、生きること死ぬことについてしばしば立ち止まって考えていたことに気づく。 そもそもツユクサナツコというはかない名前、その「一生」というタイトル、伏線は最初からあちらこちらに散りばめられていたのだ。 寝る前の癒しの読書タイムのつもりで手に取ったのだが、思いのほか衝撃が大きくて寝つけなくなった。それでも読書好きな友だちに薦めたいと思える、心に沁みる一冊。

Posted byブクログ

2023/09/22

大好きな益田ミリ作品! 今回も同世代、同じく関西人だしで共感しまくり。 しかしこちらは今までの他のものと少し違ったニュアンスを感じた。少し神妙な、真面目な、、私は上手く言葉に表せないが。世の中が不安で悶々としていたコロナ禍においての日常的な事、、。家族や親、、。 想像していたの...

大好きな益田ミリ作品! 今回も同世代、同じく関西人だしで共感しまくり。 しかしこちらは今までの他のものと少し違ったニュアンスを感じた。少し神妙な、真面目な、、私は上手く言葉に表せないが。世の中が不安で悶々としていたコロナ禍においての日常的な事、、。家族や親、、。 想像していたのと違う展開で少し驚き、悲しくもあり。 私には認知症の親がいて、老いていく現実を目の当たりにしていたので、ドーナツ屋さんに来る高齢男性の事、他人事とは思えない。 ナツコさんのお父さんもこの後、どうなったかな〜元気かな〜心配だな、、。

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2023/09/21
  • ネタバレ

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益田ミリさんの漫画の中でも好きな作品となった。 「自分が好きやと思うことは、一生、死ぬまで自分だけのもんや」 自分を支える「好き」の気持ち。大切にしたい。

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2023/09/20

少しずつ忘れかけているコロナの頃、ワクチンを予約する時とか、感染者数を気にしていた時、そんな日常を思い出させてくれる。前半の何気ない日常の頃から、なぜか泣きそうな気もちで読んでた。そのせいか、後半の展開も割と冷静に読むことができた。途中のナツコの言葉で、まだ消化できていないところ...

少しずつ忘れかけているコロナの頃、ワクチンを予約する時とか、感染者数を気にしていた時、そんな日常を思い出させてくれる。前半の何気ない日常の頃から、なぜか泣きそうな気もちで読んでた。そのせいか、後半の展開も割と冷静に読むことができた。途中のナツコの言葉で、まだ消化できていないところがある。またしばらくしてから読み返したい

Posted byブクログ

2023/09/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ナツコにふとした色んな疑問を投げかけられてる気がして、その都度ちょっと考えたりしてたのに…抜け殻のようになったお父さんが「胡桃」を読んで「お前歳とってくれたんか」とつぶやいたところで涙が止まらなくなりました。

Posted byブクログ