国立大学法人会計 詳解ハンドブック の商品レビュー
ざっくり立ち読みした感じ、 ・減損会計の記述がごっそり無い ・例題が少ない(重要な箇所に絞った最低限の記載、という感じ) ・固定資産会計のまとめがない(新日本の奴だと出資の章の直前にまとめ的一覧表が掲載されてて、あれは大変便利だった。) ・文章の占める割合が多い(仕訳例や計算式、...
ざっくり立ち読みした感じ、 ・減損会計の記述がごっそり無い ・例題が少ない(重要な箇所に絞った最低限の記載、という感じ) ・固定資産会計のまとめがない(新日本の奴だと出資の章の直前にまとめ的一覧表が掲載されてて、あれは大変便利だった。) ・文章の占める割合が多い(仕訳例や計算式、あるいは図解したチャートがあまり見受けられない) ・紙が安っぽい(実務の現場では、使い倒してるうちにすぐ破れて駄目になってしまいそうだ) 追記 少し前に新日本のパブリック部門から大量退職が出て、太陽に流れたそうだ。もともと国大基準の解説書といえば新日本が出していたが、もう新日本からその続巻が出版されることはないだろう。残念だが。 今後は太陽の本書が取って代わることになるのだろう。 最近もまた改正が行われたが、法定基金の会計処理はなかなか複雑だ。とくに寄付金債務から基金に振り替える処理などは全体像も複雑で、プロセス整理するのも難しそうだ。寄付金からの繰入は特に理論的にも収益化の例外的処理と考える必要があるように思う(基金繰入額は純損益の後に表示される科目であり、基本指針の定義上は損益に加減算して利益を算定するためのものでしかない。これを費用であると整理できるか疑問。となると、繰入に伴う収益化は、費用進行でも資産取得でもない、第三の収益化処理になる?)。 そのあたりを、基本指針まで遡った理論的にも腹落ちできる説明と、実務の手引になりうるレベルの詳細な設例とで解説してくれることを、今後の改版に期待したい。
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