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道楽もの雑記帖 の商品レビュー

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2024/04/08

<印象に残った言葉たち> 『この世は一つだけに打ち込むのにはあまりにも面白いもので溢れているのだ。』 p.126 『非常にオーバーな表現ですが、二万枚描いて、一枚をのぞいて他は全部捨てるくらいでないと芸術家とはいえない、というような意味です。』 p.216 『色々な情報を受けて取...

<印象に残った言葉たち> 『この世は一つだけに打ち込むのにはあまりにも面白いもので溢れているのだ。』 p.126 『非常にオーバーな表現ですが、二万枚描いて、一枚をのぞいて他は全部捨てるくらいでないと芸術家とはいえない、というような意味です。』 p.216 『色々な情報を受けて取り過ぎて「あれもいい、これもいい」と目移りして迷っているうちに時間が過ぎてしまう。そうして、次の日もその次の日もやらずに先送りしてしまうわけです。そんなことを繰り返していると夢は膨らむ一方ですが、現実的には「こんな辛い仕事より楽な仕事に就きたい」とか「短時間でお金を稼ぎたい」とか、安直な判断が優先されてしまうことになります。』 p.243 『実は「夢中になる」ということは、集中力を持続させることであって、それには才能がいるのです。「努力することも才能だ」という言い方もありますが、それとは少し違います。本当に自分が実現したい作品を創り上げるためには、他のことを全て放り出して集中しないと出来ません。』 p.24 『若い皆さんに言いたいことは、アニメーションに限らず、他のどんな仕事であっても「ここで人よりも一歩進んでみせる」「エキスパートになってやる」という志を抱いて、それに見合うだけの努力を惜しまないで欲しいということです。』 p.245-246 <感想> 天才は努力なくして生まれない、と感じました。宮崎駿も、天才と言われているが数えきれないほど絵を描いてきて今の地位にいるだろう。 どの職業、夢についても言えるが、努力無くして夢は叶えられない。世の中には無駄なもので溢れかえっているが、如何にその環境下で集中して努力できるかによって、夢の達成率が上がるのだと思う。

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2023/12/04

大塚康生があちこちで書いたり語ったりした内容をまとめて、さらに軍用車のイラストを中心に多数の図版を収録した本。テキストはアニメーターという職業について語ったものが多く、後進の指導に熱心だった大塚康生らしい。文章からも人の良さがにじみ出ているが、手塚治虫に対してだけは最大限の敬意と...

大塚康生があちこちで書いたり語ったりした内容をまとめて、さらに軍用車のイラストを中心に多数の図版を収録した本。テキストはアニメーターという職業について語ったものが多く、後進の指導に熱心だった大塚康生らしい。文章からも人の良さがにじみ出ているが、手塚治虫に対してだけは最大限の敬意と配慮を払いながらも結構ディスってるのがなかなか興味深い。

Posted byブクログ

2023/09/07

次元、目を描かなくていいので、色紙にいきなり描いても大丈夫 五右衛門の着物、袴ファジーな処理、後々まで影響を残してしまい反省 新人アニメーターの養成、カルアーツ(カリフォルニア芸術大学)で アメリカのアニメーター、顔は似せられないが演技付けは上手い。日本には動きは描けないし、伝票...

次元、目を描かなくていいので、色紙にいきなり描いても大丈夫 五右衛門の着物、袴ファジーな処理、後々まで影響を残してしまい反省 新人アニメーターの養成、カルアーツ(カリフォルニア芸術大学)で アメリカのアニメーター、顔は似せられないが演技付けは上手い。日本には動きは描けないし、伝票も読めないが顔だけはきれいに描ける不思議な作画監督がいる 不二子の顔はシンメトリーを避けて左目はやや外側に描いていた 角合わせ→タップ、144ページ 東映アニメと手塚アニメ

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2023/08/16

ルパンの初代作画監督などを務めたレジェンドアニメーターのエッセイなどをまとめたもの。 まさに、好き(道楽)でアニメーターの最前線で活躍してきた彼の言葉は、一言一言が凄く重い。 文章力が高いとかではないのに、非常に読ませる文章になっている。 個人的に好きなエピソードは、給炭水塔...

ルパンの初代作画監督などを務めたレジェンドアニメーターのエッセイなどをまとめたもの。 まさに、好き(道楽)でアニメーターの最前線で活躍してきた彼の言葉は、一言一言が凄く重い。 文章力が高いとかではないのに、非常に読ませる文章になっている。 個人的に好きなエピソードは、給炭水塔にのぼって機関車を上からみた話。 正面からしか見たことない子供にとって衝撃的だったらしい。それまで横からみたアップの構図しかスケッチしなかった少年が、色々な角度から機関車やモノをスケッチするようになったキッカケだそうだ。 情報が少ない昔だとこんな単純なことでも、こういう視点の変わる感動的な出来事だったろうなって。「坊主、いいもの見せてやるよ」的なセリフで登らせてくれた機関車の整備士さんがいたということも良い時代だったなと思うし、ジブリみたいな作画で感動的な映像が想像できる、凄くいいエピソード

Posted byブクログ