ぼくとおばあちゃん の商品レビュー
おばあちゃんが老いていく姿を描いており、その変化を受け入れるのが難しい孫の心情に共感を覚えました。おばあちゃんの子どもは、ある程度その現実を受け入れることができるかもしれませんが、孫にとっては、成長して色々なことができるようになっていく自分と、何もしてあげられないおばあちゃんとの...
おばあちゃんが老いていく姿を描いており、その変化を受け入れるのが難しい孫の心情に共感を覚えました。おばあちゃんの子どもは、ある程度その現実を受け入れることができるかもしれませんが、孫にとっては、成長して色々なことができるようになっていく自分と、何もしてあげられないおばあちゃんとのギャップが、深い葛藤や悔しさを生むのだろうと思います。優しかったおばあちゃんに対して、何もできないもどかしさや、無力感。それらが孫としての感情に強く影響し、胸が痛むような読後感が残りました。この絵本は、そうした複雑な感情を表現し、考えさせられる作品でした。
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