1,800円以上の注文で送料無料

神さまと神はどう違うのか? の商品レビュー

2.5

5件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/09/07

宗教における「神さま」と哲学における「神」の違いに着目して書かれた宗教哲学入門書。宗教を切り口とした哲学入門書とも言えると思います。 存在論や心の哲学、「信じる」とは何かなど幅広く説明されており、巻末の読書案内もありました。ちなみにここで取り扱われる「神さま」は一神教の神さまです...

宗教における「神さま」と哲学における「神」の違いに着目して書かれた宗教哲学入門書。宗教を切り口とした哲学入門書とも言えると思います。 存在論や心の哲学、「信じる」とは何かなど幅広く説明されており、巻末の読書案内もありました。ちなみにここで取り扱われる「神さま」は一神教の神さまです。 宗教哲学の本と思い読み始めたら、予想以上に哲学で議論されている話題(特に心の哲学)が出てきて、哲学と宗教のつながりを感じ驚きました。 非常に面白く、哲学の入門やリハビリに良いかと思います!

Posted byブクログ

2024/07/19

文章は悪くないし、神学的な専門性もそこらの半端な宗教家よりはあるはずで、記述される各論も悪くはないのだが、全体を貫くロジックが弱く、書き散らしたように見える。前半のキリスト教的論理学の紹介があった頃はまだよかったのだが、後半になればなるほどあまり効果的でない例示が出て散漫の度合い...

文章は悪くないし、神学的な専門性もそこらの半端な宗教家よりはあるはずで、記述される各論も悪くはないのだが、全体を貫くロジックが弱く、書き散らしたように見える。前半のキリスト教的論理学の紹介があった頃はまだよかったのだが、後半になればなるほどあまり効果的でない例示が出て散漫の度合いが増して行った。別の専門家によるトマス・アクィナスの著書を読んだ方がまだわかりそうだ。

Posted byブクログ

2024/06/13

信仰対象としての「神さま」と、哲学で扱う「神」を区別している。 神や魂は存在するかという問題は、証拠集めでは解決しないので、「信じている人がどのような人であるか、ぐらいしか、その価値を見極める手段がない」という結論は明快でわかりやすい。

Posted byブクログ

2023/08/19

6章の一部の箇所がよく理解できなくて混乱したけど、結論はちょっと拍子抜けするくらいあっさりした感じだった。 でもこういうのは、そこに至るまでの過程をどこまで積み重ねて厚みを持たせるかってことが重要なのだ。どの方向、角度から突っ込まれても、これこれこういう経緯の歴史があって思考の過...

6章の一部の箇所がよく理解できなくて混乱したけど、結論はちょっと拍子抜けするくらいあっさりした感じだった。 でもこういうのは、そこに至るまでの過程をどこまで積み重ねて厚みを持たせるかってことが重要なのだ。どの方向、角度から突っ込まれても、これこれこういう経緯の歴史があって思考の過程があるんだって言えるのは強みだ。

Posted byブクログ

2023/08/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

知識を入れていくよりも、整理できないことを提示したり整理に努めたりした挙句さらにモヤる本。 そのための本だからいいのだが、もっと気分に余裕のあるときに読めばよかったとは思う。 ということは考える時間たっぷりの学生にはよさそう。 @ 以下コピペだが、●は個人的メモ 信仰の対象としての「神さま」と哲学の中で問題になってきた「神」はどう違うのか。絶対的に無限な「神」が存在するとはどういうことか。「神」についてモヤモヤしている人におくる宗教哲学入門。 目次 はじめに ●信仰と哲学 第一章 神さまはいるか 1 人はなぜ神さまを信じてしまうのか ●フロイト 2 信じているから事実だとは限らない 3 それでも地球は動いている 4 神さまなんかいない 5 神さまと仏さま 6 ひと言で自由とは言うけれど 7 悪いのはおまえじゃなくておれなのか ●悪の問題 8 いろいろやってみましたが、これが限界です ●ライプニッツ 9 神さまが強すぎて不自由なんですけど 第二章 神はいるか 1 神さまのうしろに神がいる! 2 あっと驚く証明 ●アンセルムス 3 思っているだけじゃない 4 存在するアンパンマン、だと? 5 そこは修道士が反論します 6 平行世界だの可能世界だの 7 矛盾さえなければ、それだけでいい 8 広がる思い 第三章 神と存在 1 神さまはどんな姿? ●アウグスティヌス 2 「がある」と「である」 3 「である」を使った証明 ●アリストテレス 4 第一動者 5 自然の英知 6 ルールを決めろ! 7 一神教は手間がかかる 8 「がある」を使った証明 9 自己原因と存在それ自体 ●トマス・アクィナス 10 「がある」への挑戦 第四章 死後の生 1 私たちはどこから来てどこへ行くのか 2 死んでも残るもの 3 プラトンの話を聞いてみよう ●ソクラテス、プラトン 4 生から死へ、死から生へ 5 学ぶのではなく思い出すのだ 6 学ばないものは思い出すのか? 7 赤い色はどこにあるのか ●クオリア 8 赤い色は脳の中にもない 9 触れた感じ 10 音や音楽も 11 見当外れの答え 12 アンドロイド、またはゾンビ 13 夢かうつつか 第五章 魂と私 1 四つの不思議な話 2 四つの不思議な話のまとめ 3 思考実験には気をつけよう 4 宇宙人は何を見落としているか 5 今の自分は好きじゃない 6 自分と自分以外のものの境界線 7 自我とΩ 8 Ωとしての私 9 私は輪廻転生するのだろうか? 10 もう一つの誤解 11 世界に一つだけのΩ 第六章 神と世界 1 大いなる矛盾? 2 汎神論という大胆な答え方 3 体と心は同じもの ●デカルト、スピノザ 4 「知る」ということ 5 あるのでもないのでもないもの 6 もう一度クオリアの話 7 Ωの逆襲 第七章 信じるということ 1 証拠がないものを信じてはいけない 2 信仰はバクチだ ●パスカルの賭け 3 神さまの声が聞こえる人 4 本当のことを正しく思う 5 信頼性が大切です 6 徳認識論 7 神さまを感じる感覚 8 正しい道の尋ね方 9 知らないおじさん 10 安全な信仰の見分け方 11 伝達から創造へ 読書案内・参考文献 あとがき

Posted byブクログ