レーエンデ国物語 の商品レビュー
読了。魅力的な世界に魅力的な登場人物たち!これは好き!!!読み始めたら止まらなくなってしまった。2巻が8月9日発売予定なので楽しみ。待ちきれない
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日本人の描く西洋的なファンタジー作品が評価されるようになったのはいつの頃からか考えてみると、個人的には向山貴彦さんの『童話物語』が思い浮かぶ。構築された世界観とそこに生きる人々。世界を揺るがすほどの事件を前に、主人公の活躍と成長がファンタジー世界と相まって最高の物語に仕上がる。そ...
日本人の描く西洋的なファンタジー作品が評価されるようになったのはいつの頃からか考えてみると、個人的には向山貴彦さんの『童話物語』が思い浮かぶ。構築された世界観とそこに生きる人々。世界を揺るがすほどの事件を前に、主人公の活躍と成長がファンタジー世界と相まって最高の物語に仕上がる。それを日本人も描けるのかと膝から崩れ落ちた。 『レーエンデ国物語』は近年稀に見るファンタジーの傑作だった。 未知の土地レーエンデへと訪れることになった歴戦の英雄ヘクトルと、その娘ユリア。二人がレーエンデの地で元傭兵のトリスタンと出会った時、レーエンデの大きな物語が動き出す。様々な種族と出会い、なし得たい目的を進めるうちに、レーエンデの全土を巻き込む事件に関わることになり、ユリアは自身の運命に立ち向かう。 宗教、種族同士の争いなど、現代社会でも問題になる事柄を根底に世界観が構築されているから深く理解でき、尽きることない争いに心を痛めながらユリアとトリスタン、そして偉大なる父ヘクトルの活躍があまりにも熱く、泣ける。全員が互いを思いやり、だからこそ起きた出来事に胸を打たれた。 2023年の8月にはもう次巻が刊行されることが決まっており、次の物語に心躍る。
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感想 居場所と役割を見つけた女性の独り立ち。そこには優しさばかりではないかもしれないが。守ってくれた場所はやがて守るべき場所に。
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多崎さんの作品は、展開や伏線の回収に驚かされ、登場人物の波瀾万丈な生きざまに涙し、幻想的でドラマチックな作品(煌夜祭や夢の上など)という勝手なイメージを抱いています。(そしてその激しく感情を揺さぶられる登場人物たちの生き方がお気に入りで、定期的に多崎さん作品を読み返しています。)...
多崎さんの作品は、展開や伏線の回収に驚かされ、登場人物の波瀾万丈な生きざまに涙し、幻想的でドラマチックな作品(煌夜祭や夢の上など)という勝手なイメージを抱いています。(そしてその激しく感情を揺さぶられる登場人物たちの生き方がお気に入りで、定期的に多崎さん作品を読み返しています。) 今回のレーエンデ国物語もその激しさを全面に出したお話なのかな?と思いましたが、なんとも幻想的で底知れない優しさの中にも芯がある世界感でした。ぜひレーエンデ国にどっぷり浸ってみる事をおすすめします。 続く2巻、3巻でレーエンデ国やそのまわりで生きる人々がどのような終焉を迎えるのか、張り巡らされた伏線がどのように回収されるのかとても楽しみです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ファンタジーが凄い好きなので、装丁も可愛いし、色々と十二国記や獣の奏者に次ぐ語り継がれるべき壮大なファンタジーと言う煽り文句があったのでファンタジー好きとしては期待して読み始めたけど、正直凄いガッカリだった。 比較対象があまりに大御所過ぎると読む側の期待値も跳ね上がってハードルが高くなる分「え?これで十二国記と同じレベルですって言うの?」と言う気持ちが出てきてしまう。 個人的には登場人物に魅力が全然感じられなかった。 あまり深い描写が無い分各キャラへの深みがなく、正直主人公のユリアにはちょっとイライラとしてしまった。 あと、レーエンデは恐ろしい呪われた国だと冒頭で騒ぐ割にそうでも無い。わりかしみんな幸せに暮らしているし、恐ろしい呪われた国と書いてあるのに主人公達は魅力ある国で素敵……となってるあたりから色々と矛盾があってどっちなのだ?とレーエンデと言う国に対する印象がどっちつかずに……。 満月の夜に森に居ると感染してしまう銀呪病と言う不治の病。それを治す為にも隣の国とのトンネルを開けて病を治す道を見つけたい! と言う事で始まったけれど、結果銀呪病を治すと言う話も無くなり、トンネル工事もしたはいいが敵に侵入されて爆破。 これまた安直な感じの予言の言葉通り神の子を宿した主人公ユリアの子供も産んでその後どうなったか謎。 最終的にあれだけこだわっていたレーエンデから父娘で逃げ出す。 後半に行けば行くほど色々と凄い勢いでまとめにかかりラストは色々ありましたとさ、おわり。 と言う感じで語り口調で終わらされてしまい「ええっ!?結果全ての伏線回収も何もせずレーエンデを不幸の底に落として終わった……」と言う衝撃。 何をもってユリアがレーエンデの母と言われるのかが自分には分からなかった。 他国?との力関係とかもよく分からず、そもそも何故呪われた国と冒頭で言ってたレーエンデに(それにしては主人公達は素敵な国だと言ってるが)攻め入る程の理由があったのかも掴めなかった。 ただトンネルを空ける土木工事がメインになっているファンタジー?と言う印象。 銀呪病や面白そうな設定はチラホラ出てきたのに何一つ回収されず終わってしまった分消化不良感が凄い。 続きの巻でそこの所が書かれますとなったとしても、正直この巻を読んで続きが楽しみと言う風には個人的にはならなかった。 悪魔で本当に個人的な感想だから。 きっと自分はこの本とは相性が悪かったのだなと言う感じ。
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読書メータ―の献本当選。 https://bookmeter.com/giftbooks/520 ワクワクしながら手をつける。戦いあり、恋愛ありのSFファンタジー。普段なら手をつけないジャンルの本。なかった時代、空想の大陸、あり得ぬ病。「え、だって○○じゃない?」「でも、○○なん...
読書メータ―の献本当選。 https://bookmeter.com/giftbooks/520 ワクワクしながら手をつける。戦いあり、恋愛ありのSFファンタジー。普段なら手をつけないジャンルの本。なかった時代、空想の大陸、あり得ぬ病。「え、だって○○じゃない?」「でも、○○なんだよね?」突っ込みたくなる中盤。何度も挫折しそうになる。我慢して先へ。展開が加速。細かいこと気にせずとにかくゴールへと思う終盤。読了。想像のその世界は暫く頭に残る。何だかんだ言って読み終えてよかった。前提設定の記述は真面目過ぎると矛盾を指摘したくなる。もっとしらじらしく、微笑ましい表現でもよかったかと思う。
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