レーエンデ国物語 の商品レビュー
これは日本人が書いた異国籍ファンタジーです。 『レーエンデの聖母』と呼ばれることになる運命の女性ユリア・シュライヴァ16歳とその父、ヘクトル・シュライヴァが古来『呪われた土地』と呼ばれてきたレーエンデに向かうところから始まります。 そしてそこで二人が出逢った18歳の青年トリ...
これは日本人が書いた異国籍ファンタジーです。 『レーエンデの聖母』と呼ばれることになる運命の女性ユリア・シュライヴァ16歳とその父、ヘクトル・シュライヴァが古来『呪われた土地』と呼ばれてきたレーエンデに向かうところから始まります。 そしてそこで二人が出逢った18歳の青年トリスタン。 トリスタンは不治の病と言われる銀呪病に侵されています。 ユリアとトリスタンは恋に落ちますが、二人の恋は実るのか…。 二人の未来はいかに…。 この作品は492ページあります。 私はファンタジーが本当は苦手なのでなかなか読めず、少しイライラしました。 この作品は続編の『レーエンデ国物語 月と太陽』があるので、既に図書館にリクエストしたのですが、608ページあるんですよね。リクエスト取り消すかどうか今、思案中です。 この物語というよりファンタジーで、特に王様、お姫様、王子様が出てくる感じがだめなんです。ごめんなさい。 ブクログにはこの作品に愛情溢れるレビューが他にたくさんあるので、そちらを参考にされてください。 でも最後はユリアとトリスタンの生き方に涙しました。
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なんか現代作家の方の書く異世界ファンタジー小説、国内外問わずテンション?が似てきた気がする…なんでだろ… これがインターネットの普及か…????
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※このレビューにはネタバレを含みます
古来より『呪われた土地』と呼ばれたレーエンデ。全身が銀の鱗に覆われていく謎の死病が恐れられてきた。 その地にシュライヴァの英雄・ヘクトルは娘・ユリアを連れて旅に出た。シュライヴァとレーエンデを繋ぐ交易路を求めて。新しい知恵や知識、最先端の医療技術が入ってくることで銀呪病を克服できるのではないか、そんな期待を込めながら。 レーエンデで出会った凄腕の弓兵・トリスタンが案内人を務め、交易路の建設に邁進する。 おもしろい。 レーエンデの世界観にのめり込み、ユリアとトリスタンの互いを思って何もできない恋心に打ちのめされました。 恐ろしい風土病が霞んでしまうくらい、美しい情景が延々と続きます。 それに相まってユリア、ヘクトル、トリスタンのキャラクターの良さ。日常生活のたわいない会話にも面白さを感じます。トリスタンのシーンは人種差別の場面もよく絡んでくるので嫌な気持ちにさせられることもありますが、それでもレーエンデを恋う気持ちに感情移入させられます。 世界観、登場人物の心情、どこを切り取っても美しい。こんなにも不器用に相手を思いやり、悲しみを乗り越えようとする物語があるだろうか。 「振り返るな。立ち止まるな。前だけを見て走り抜け。生きていれば奪還の機会は必ず来る。」 トリスタンのユリアへ伝えたこの言葉が一番好きです。 なんて一生分の思いを込めた、壮大な愛なのでしょう。ぜひラストまで読んで、この場面を見届けてほしいです。 二度読みして気がついたのですが、 レーエンデに戻ってきた彼女に ”『おかえりなさい』とささやいて、あの薄紅色の唇に口づけることだって、きっと出来るに違いない。” このラストシーンと、冒頭のユリアが泡虫に出会ったシーンが繋がっているようにしか思えないのです。 ”おかえり、おかえり、待っていたよ。貴方が来るのを待っていたよ。 最後に残った一泡が、まるでキスをするように、ユリアの眼前でぱちんと弾けた。” 時系列が完全に逆になってしまうのを無視してしまいますが、あの時のユリアの様々な感情と、涙の説明がつくような気がするのです。神秘に満ちたレーエンデなら、もしかするとあり得るのではないでしょうか。 このシリーズは全5巻。 トリスタンがはるか過去、はるか未来を見通した、 『レーエンデの誇りのために戦う女がいた。』は「月と太陽」のテッサのことで、これから登場する人々がどのように歴史に名を残していくのか。今は一つの地方であるレーエンデが、どのような経緯で国として独立していくのか。 レーエンデの歴史を描いているので当たり前かもしれませんが、「月と太陽」でも1巻で出てきた地名や種族、出来事がいろんな形で登場してきます。ページ数の割に長さを感じさせないので、二度読みをおすすめします。 ほとんどの本を文庫で読みますが、このシリーズだけは発売日を今か、今かと指折り待ちながらこれからの楽しみにしていきたい。 心躍らされ、続編を待ち遠しくさせられるのは久しぶりで、そんな作品に出会えたことを本当にうれしく思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久しぶりにど真ん中直球のファンタジーを読ませてもらいました。 丁寧に丁寧に語られる架空の世界の美しくも厳しい自然とそこで暮らす人々。 物語の核となりそうな宿痾。 登場人物も多くなく 主人公の日常と成長をこれまた丁寧に描写しているので この手のファンタジーにありがちな(片仮名の名前で)誰が誰だかわからなくなることもほとんどなくとても読みやすく物語にのめり込めた。 後半怒涛の展開あり いくらなんでもこれで終わりだと消化不良だが続編がもう出てるみたいなのでそれだと納得のラスト。 次回作主人公は怪力無双の村娘かぁ めちゃ楽しみ。
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ユリアの産んだ赤ちゃんはどうなったのか? 後半がなにかハッキリしません。 トリスタンの死に方は納得できますが 終章にあった政治家として成功したユリアが、マルモアなんかと結婚し なんでレーエンデにも戻れなかったのに レーエンデの聖母と呼ばれたのかも??? なんか終わり方が面...
ユリアの産んだ赤ちゃんはどうなったのか? 後半がなにかハッキリしません。 トリスタンの死に方は納得できますが 終章にあった政治家として成功したユリアが、マルモアなんかと結婚し なんでレーエンデにも戻れなかったのに レーエンデの聖母と呼ばれたのかも??? なんか終わり方が面白くありませんでした。 レーエンデの聖母と呼ばれた! 孫もいっぱいいて? なんだかなあ!
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一行目:革命の話をしよう。 楽しみにしていたけど、ファンタジーを読みたいタイミングじゃなかった。 なのに、結局序章から入りこんでしまった。 海外小説だと、登場人物の名前もごっちゃになるのに、スルスル入っていく不思議。 そして切ないラスト。 ファンタジー、ど直球だけど、抵抗な...
一行目:革命の話をしよう。 楽しみにしていたけど、ファンタジーを読みたいタイミングじゃなかった。 なのに、結局序章から入りこんでしまった。 海外小説だと、登場人物の名前もごっちゃになるのに、スルスル入っていく不思議。 そして切ないラスト。 ファンタジー、ど直球だけど、抵抗なく読めて一気にその世界に浸れる。 守り人シリーズには敵わないかもだけど、ファンタジーの中ではかなり好き。 2巻も読まざるをえない。
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レーエンデ、古代樹の森。 銀呪病(ぎんしゅうびょう)→レーエンデ特有の風土病。特効薬も治療法もない不治の病。 動物や虫も罹患するが生き続けることができる。人間だけが命を落とす。 幻の魚が現れる満月の夜。幻の海に包まれる森。 好き!と思った人と仲良くなって、 その人が実は、治らない...
レーエンデ、古代樹の森。 銀呪病(ぎんしゅうびょう)→レーエンデ特有の風土病。特効薬も治療法もない不治の病。 動物や虫も罹患するが生き続けることができる。人間だけが命を落とす。 幻の魚が現れる満月の夜。幻の海に包まれる森。 好き!と思った人と仲良くなって、 その人が実は、治らない病気にかかっていて、あと何年かで死んでしまうとわかったら、 それは悲しい。泣く。 エールデ→希望の光。(白い花の名前) 子供は悪魔の子なのか?と村の人達に疑惑をかけられる。騒ぎになりそう。 トリスタンが命をかけてユリアをかばうあたりは ちょっと昼ドラのよう。 (あれ?今、こういうのを昼ドラって言わないのかな?何と表現すれば良いのか?奥様たちが好きなドラマっぽい感じ。韓流ドラマのような感じ?) 児童文学的ファンタジーなのかと思って読んだが、 壮大な世界観のラブストーリーだった。 続編があるそうで、(全4巻) おそらく次巻は、その神の子として取り上げられてしまった、あの子が主人公なのでは? と推測。 それなら、冒険成長物語に? この1巻目は、他の人のレビューなどを見ると、 美しいとか、感動!とか、純愛とか 絶賛されていてすごそうな感じがするが 中学生の少年には、受け入れられるのか?疑問。 奥さま向けのような内容で、残念だった。 次巻に期待!
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た、さ、き、さん…だなぁ!!! この壮大なファンタジー世界の中に1人の人生ぶっ込んでくる感じ…!このかたの世界観好き。そして1人の人生をものすごく美しく書き上げるのが好き。早く続き読みたい。
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これから読む人が羨ましくすらある、そんな作品。 重厚、かつ読後感が(これぞファンタジー)と唸る読み口で、読み終わってすぐ再読するのが勿体なくて手を付けられていない。目の前に登場人物が立っているような、気を抜くとあの場面の香りすら漂ってきそうな、臨場感を持ち合わせて、かつ知らない...
これから読む人が羨ましくすらある、そんな作品。 重厚、かつ読後感が(これぞファンタジー)と唸る読み口で、読み終わってすぐ再読するのが勿体なくて手を付けられていない。目の前に登場人物が立っているような、気を抜くとあの場面の香りすら漂ってきそうな、臨場感を持ち合わせて、かつ知らないうちに心情を引き込まれそうな作品だった。
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