What's Next?終わりなき未踏への挑戦 の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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2025/01/16

言わずと知れた登山家。登山家としてとても凄い人だけど一方で谷口けいさんとの間で考え方の違いですれ違ったりした部分なども記載されてて人間味を感じた。

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2024/11/30

平出さんも谷口けいさんも中島健郎さんもみんな死んじゃったなぁ 常に高みを求めて挑戦し続けていると避けられないのかなぁ でもそうせずには生きられなかった人たちなんだろうなぁ 2024.11.30

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2024/09/11

平出さん、中島さんが亡くなってから、この本を読もうと思った。本屋に行くとどこにも置いていない。Amazonで調べると、注文してからしばらく待たないといけないとのこと。それでも読みたかったので、すぐに注文。届くのを待った。 ようやく届いたこの本には、山への想い、パートナーへの想いが...

平出さん、中島さんが亡くなってから、この本を読もうと思った。本屋に行くとどこにも置いていない。Amazonで調べると、注文してからしばらく待たないといけないとのこと。それでも読みたかったので、すぐに注文。届くのを待った。 ようやく届いたこの本には、山への想い、パートナーへの想いが詰まっていた。泣きたくなるくらいに。 読んでいる間中、ずっと平出さんが語りかけてきた。穏やかで淡々とした語り口。それが心地よい。 変な話だが、私は最初のページを開いた瞬間から、読み終わらないでいたいと思っていた。永遠に平出さんの話を聞いていたいと思ったのだ。 でも、ついに今日読み終えてしまった。 なぜ命をかけてまで山に登るのか。 分からない、でも分かるような気もする。 私は登山をしない(低山に登ることはあるが)。 なのに、不思議と山に惹かれ、登山をする人の姿にも惹かれている。 平出さん、中島さん、谷口けいさんも、みんないなくなってしまった。 悲しい。 でも、心には、彼らの挑戦した姿が残っている。 平出さん、中島さん、谷口さん、ありがとうございました。

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2024/09/10

あれから1ヶ月ちょっと。 読んでいて辛くなることもあって、ゆっくりだけど読了。 平出さんの凄さを少しでも吸収して生きていきたい。

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2024/08/29

 2024年7月に遭難して亡くなった(と判断された)平出和也さんの挑戦の軌跡だ。2023年3月に初版一刷・2024年4月に三刷なので、遭難事故が無くても広く読まれている。  本書に記録されている登攀について、コメントできるほど詳しくないが、これらの登攀の先に遭難や事故が発生する...

 2024年7月に遭難して亡くなった(と判断された)平出和也さんの挑戦の軌跡だ。2023年3月に初版一刷・2024年4月に三刷なので、遭難事故が無くても広く読まれている。  本書に記録されている登攀について、コメントできるほど詳しくないが、これらの登攀の先に遭難や事故が発生することは予見できる。遭難や事故を高いスキルと強靭さで回避してきた様も良くわかるが、次は回避しきれないのではないかという予感は残る。実際、そうなってしまったことが残念だ。  角幡唯介さんの著書『狩りと漂泊』に、“43歳の落とし穴”という一章があり、簡単に言うと、スキルが向上していく経験線と加齢に伴う体力の下降を示す生命力線がクロスし、さらに乖離していくのが40歳を過ぎる頃、43歳がいわば鬼門である説だ。植村直己さんがデナリで遭難したのも、平出さんのクライミングパートナーであった谷口けいさんも43歳であったと。平出さんは45歳で今回の遭難だ。残念だけれど、運を持ってこられなかったということだろうか。

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2024/08/19

アルパインクライマーであり、山岳写真家の平出和也さんの生立ちから、数々の困難を極める高峰アタックの振り返りを書いた自叙伝。 登山界で最も名誉とされるピオレドール賞を、日本人で最多の3度も受賞していることからも、超人に相応しい方だろう。 この1冊で、何峰もの経験談が織り込まれてい...

アルパインクライマーであり、山岳写真家の平出和也さんの生立ちから、数々の困難を極める高峰アタックの振り返りを書いた自叙伝。 登山界で最も名誉とされるピオレドール賞を、日本人で最多の3度も受賞していることからも、超人に相応しい方だろう。 この1冊で、何峰もの経験談が織り込まれているが、時には死を覚悟したことが、さらりと書かれていることには驚いてしまう。 普通の人とは違う生死感を持っているのだろう。 本の中には、QRコードが付いており、登攀シーンが動画で見ることが出来るので、臨場感を味わえる。 麓から撮った未踏の山の写真から、どこにベースキャンプをし、どんなルートで何日かけて征服するかを考えられると言うのにも驚かされる。 しかし、そんな彼もパートナーの中島健郎さんと、世界で2番目に高いK2登攀時、標高7000m地点から約1000m滑落し、動かない2人が発見されるも、二重遭難の恐れから救助活動は打ち切られたという。2024年7月27日のことだった。 本の終わりには、「ティリチミール、さらにはK2の未踏ルートに向けて、もう少し悪あがきをしてみよう」と書かれてあった。 いくつか心に残る言葉があった。 植村直己は「冒険とは、生きて帰ることである」と言った。長谷川恒男は「生き抜くことは冒険だよ」と言った。そして谷口けい(彼の登攀パートナー)は「人生は冒険旅行だ」と。彼らはみな偶然にも43歳で命を落としている。その43歳で私はカールン・コーと向き合い、頂上に立ち、いまこうして生きていることにしみじみ感謝する。 私は長いあいだ「自分にしかできない挑戦をしたい」と意気込んでいたが、それは間違いだったと思うようになった。私が求めていたのは「自分らしい挑戦」だったのだ。「他人にできないこと」が山を選ぶ判断基準になると、自分が主体ではなくなってしまう。挑戦というのは、人との競争から出てくるものではなく、常に自分の心の中で行なうものなのだ。だから基準はいつも自分にある。その姿勢を堅持すれば、そこから生まれ出てきたものは常に自分らしいものになる。 その登山が失敗したときは、なにも反省会などしなくても何が原因かをそれぞれが考える。しかし、成功したときほどその登山を振り返ることを忘れてしまうものだ。何がよかったから成功したのか? 成功したけれどさらにもっと改良すべきことはなかったのか?。成功の陰にひそむ小さなミスに気づけるか? 成功したときほど学ぶことはたくさんある。 周到に準備したうえでの失敗は成長を促してくれる。 ぎりぎり命を落とさずに登頂し下山してきてこそ成功なのだ。それ以外は失敗となる。失敗には、途中での敗退、もしくは死がある。生と死の紙一重のあいだを行ったり来たりするような登山だけが、私の血を騒がせるのだと思っている。 享年45歳。ご冥福を祈りたい。

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2024/03/27

平出さんの伝記。youtubeリンクのQRコードがあり、どのような体験をされたのかがより一層分かりやすくなっている。自分も登山をするので、what's nextの感覚はわかるのだが、あそこまで難易度/リスクの高い山を継続できることは尊敬できるが、同時に理解はできなかった...

平出さんの伝記。youtubeリンクのQRコードがあり、どのような体験をされたのかがより一層分かりやすくなっている。自分も登山をするので、what's nextの感覚はわかるのだが、あそこまで難易度/リスクの高い山を継続できることは尊敬できるが、同時に理解はできなかった。

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2024/08/02

2024/7/30 とてもショックなニュースだ。平出さんは、中島さんと共に未踏のK2西壁での登頂を目指していたけど、27日に滑落、助けられない位置、状態で、三日目、2人に動きがないことから救助活動を終了することになってしまった。困難な道だからこそ、誰もが簡単には助けられない場所と...

2024/7/30 とてもショックなニュースだ。平出さんは、中島さんと共に未踏のK2西壁での登頂を目指していたけど、27日に滑落、助けられない位置、状態で、三日目、2人に動きがないことから救助活動を終了することになってしまった。困難な道だからこそ、誰もが簡単には助けられない場所となってしまった。 もっと活躍を見たかった。 ——————————————— 平出さんは、アルパインクライマーであり、山岳カメラマン。 アルパイン・クライミングとは、極めて傾斜のあるような山岳を移動する登山やロッククライミングなどのこと。 かなりハードな環境の中で、体力、忍耐力、精神力が必要。 上村直樹冒険賞と、ピオレドール賞を3回受賞。 たまたまNHKで平出さんの特集があり、「これはすごい」と興味が出て、書籍があったので読むことに。 巻頭にはカラー写真、本文にも写真がある。 また、QRコードが所々にあるので、それを読み込むと映像も見れる。この仕組みはいいな。 平出さんのこだわりは、未踏峰、未踏ルートで、初めてそのルートを登攀(とうはん。よじ登ること。攀はよじ登る、すがりつきながら登るという漢字)するということだ。 酸素のすごく少ないところを登る。 できるだけ荷物を軽量化するため、食べ物を少なくする。 ものすごく体力がいることなのに、食べ物を少量で済ませるなんて。 NHKの特集でもたくさんのことが伝わってきたが、この書籍でもそれが伝わってくる。 悲しい体験も辛い体験も幸せな体験も。 自分も冒険した気分になった。

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2023/03/24

登山業界では有名な平出氏、映像は何度も見ていたが字を追うとまたこの方の強さが見てとれる。 挑戦し、考え、敗退もあり、そして出会いも別れも。 きっと人生を悲観したこともあるだろう厳し世界。 その中でひとつづつ強くなっていくカッコいい人を感じる。

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2023/03/10

なかなかおもしろかった 日本が誇るトップクライマーの平出和也氏が書いた本ということで購入。著者の登山にかけた半生が綴られている。ピオレドール賞を受賞し、テレビ出演などもしている著者だが、何がすごいのかなんとなくしか分からなかったが、本書を読んで少しは理解した気になれた。6000...

なかなかおもしろかった 日本が誇るトップクライマーの平出和也氏が書いた本ということで購入。著者の登山にかけた半生が綴られている。ピオレドール賞を受賞し、テレビ出演などもしている著者だが、何がすごいのかなんとなくしか分からなかったが、本書を読んで少しは理解した気になれた。6000mを越えるような高山の未踏峰、未踏ルート踏破の能力が他者の追随を許さないのだろう。エベレストには撮影で3回登って楽しかった、というようなことがコラムに少しだけ書かれており、そういう山がフィールドではない。 本書は著者のこれまでの登山を、写真や映像(QRコードでプライベート設定のYou Tube動画が観られる)、登山ルートの挿絵などをはさみながら書かれており、多角的にエンターテイメントとして楽しめた。 タイトルの通り、著者はまだ現役で野心を持ったクライマーではあるが、43歳という鬼門(本書にも記載あるように植村直己はじめ多くの冒険家が命を落としている年齢)でもあり、また最終章で綴られている多くの再起をかけた登山で区切りとなったこともあり書かれたのだろう。 ただ各登山は、スラスラと書かれており、記憶に残らない描写も多かった。著者はプロとして真面目で冷静な方だというのがよく分かるものの、本の中身としては、負の感情も含めた内面のことを小さなエピソード等でもいいのでもっとたくさん書いてほしかった。なぜ未踏にこだわるのか、何に影響されたか、誰に嫉妬したか、許せないことはなかったか、死に対する考え方、など。ぜひK2でのチャレンジを終えたらどんな題材でもいいのでまた本を書いてほしい。

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