乱流 古河公方家の落日 の商品レビュー

北見輝平(著者)

2024/09/06

あまり取り上げられることのない、戦国時代の関東についての歴史小説。舞台は関宿の梁田氏が中心で、岩付（岩槻じゃなくさいたま市内の古城）にいた太田道灌の末裔とか、上総の里見氏とかが出てくる。千葉から北関東の城跡とか郷土資料館とか好きな人なら面白く読めると思う。関宿城跡（天守閣を模した建物の資料館の方じゃなく、土手を降りたところにある草むらの方）でボーッと空を見上げたことがある人なら必読。