成瀬は天下を取りにいく の商品レビュー
めちゃくちゃ好き!! 他人の目を気にせず自分のしたい事を貫く成瀬みたいな生き方、みんな憧れるやつ! そんな規格外の成瀬を描く舞台が滋賀大津っていうローカルさも最高でリアリティというか親近感が凄い。 そのぶっ飛んだ成瀬を周りから見た視点で描いた後に成瀬視点で描かれる最終編は、こんな...
めちゃくちゃ好き!! 他人の目を気にせず自分のしたい事を貫く成瀬みたいな生き方、みんな憧れるやつ! そんな規格外の成瀬を描く舞台が滋賀大津っていうローカルさも最高でリアリティというか親近感が凄い。 そのぶっ飛んだ成瀬を周りから見た視点で描いた後に成瀬視点で描かれる最終編は、こんな成瀬も1人の高校生であるという当たり前のことに気付かされるとともにより成瀬を好きになる。 最近読んだ青春小説の中でぶっち切りで面白かった。
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この成瀬と言う女子学生主人公……最高である! 最早変人の部類に入る子なんだけど、本人は至って真剣に何事も挑戦している。 その変事(?)に巻き込まれる友達や同級生。 そこには無限に広がる若さのパワーとキラキラした青春が詰まっている。 読んでいるとこんな青春送りたかった……と言う甘酸...
この成瀬と言う女子学生主人公……最高である! 最早変人の部類に入る子なんだけど、本人は至って真剣に何事も挑戦している。 その変事(?)に巻き込まれる友達や同級生。 そこには無限に広がる若さのパワーとキラキラした青春が詰まっている。 読んでいるとこんな青春送りたかった……と言う甘酸っぱい気持ちが溢れてきて胸がギュッとなる。 何よりこの変人だけど色んな挑戦をする成瀬が凄い魅力的で読み終える頃には成瀬が大好きになる。
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柚木麻子による推薦コメントの一節=「可能性を楽しむ」という表現がこの作品にピッタリだと思う。めちゃくちゃ元気もらえた。たとえ青春時代は終わってしまったとしても、成瀬や他の登場人物を見習って、「可能性を楽しむ」姿勢は常に崩さないようにしたい。
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Amazonの紹介より 2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。 コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。 M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。 今日も全力で我が...
Amazonの紹介より 2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。 コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。 M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。 今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。 発売前から超話題沸騰! 圧巻のデビュー作。 これまで、色々青春小説を読んできましたが、これほど度を超えた有言実行をした人は見たことないと思うくらいの衝撃と面白さ、狂気を感じました。 完全閉店するまで、毎日西武に通って、テレビに映ったり、Mー1に挑戦したりと大人でも躊躇するようなことを普通に実行する成瀬さん。有言実行さや爆走ぶりに度肝を抜きましたが、抜き過ぎて、むしろ清々しかったです。 あまりの成瀬の佇まいが普通の対応なので、驚きと共にいつの間にか成瀬の魅力にハマっていました。 連作短編集で、一部「成瀬」と関係ないのかなと思うエピソードもありましたが、最後は一気に集合するので、上手くまとまっているなと思いました。 青春小説なので、高校生同士の会話や青春を感じさせるようなエピソードが描かれているのですが、もしも自分の高校に成瀬さんがいたとしたら、その辺自分ぶりに個人的には直接的に関わりたくはないなと思いました。 その成瀬さんに巻き込まれる周囲の人たちは、凄い苦労されているなと俯瞰しながら読んでいました。 はちゃめちゃな行動をしていながらも、そこで垣間見える成瀬と島崎の友情や大人にはできないような大胆さ、はたまた滋賀の魅力が引き出されていて、一味違ったちょっと大人な青春小説でした。 この作品がデビュー作ということで、今後が楽しみです。
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めっちゃ良かった。著者の宮島さんは滋賀在住ということもあり、滋賀愛に溢れる小説だった。 「成瀬は天下を取りにいく」というタイトル通り、風変わりな主人公の成瀬の振る舞いや言葉遣いは、大物になる予感を漂わせている。200歳まで生きるために体調管理を怠らなかったり、夜道が危ないという...
めっちゃ良かった。著者の宮島さんは滋賀在住ということもあり、滋賀愛に溢れる小説だった。 「成瀬は天下を取りにいく」というタイトル通り、風変わりな主人公の成瀬の振る舞いや言葉遣いは、大物になる予感を漂わせている。200歳まで生きるために体調管理を怠らなかったり、夜道が危ないという理由は夜中の帰宅路は走り込みをしたり、偏屈ではあるが芯のある主人公が魅力的だ。 本書は、成瀬が小学生〜高校生3年夏までの話なのだが、成瀬が将来本当に天下を取れるんだろうと信じてしまうし、大学生・社会人と環境が変わっても成瀬らしく生きて欲しいと思ってしまった。 社会人になって成瀬みたいな自分軸を失いかける私にとっては、成瀬のピュアさになんだか勇気をもらった。定期的に読み返して、成瀬の励ましてもらおうと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かった! 滋賀県民は読むべし!滋賀県民じゃないけど、近県で何度か行ったことがあるので楽しめた。 何事にも動じない成瀬だけど、ラストで相方が大学進学で滋賀を離れると分かった時には動揺する姿が、成瀬も女子高生なんだなぁという感じがして、逆に安心した。
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主人公の成瀬が魅力的で思わず一気読みしてしまいました。 それでいて主人公の周りの人物たちには、共感できる点が多く、そのことがより一層周りに流されない成瀬への憧れを強めているような気がした。
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めちゃくちゃ良かった。カタルシスだ。成瀬がかっこよくて、かわいくて、最高の主人公だった。これからの島崎や西浦との関係も見てみたい。大学に進学して社会に出て、成瀬はどんな人間になるのだろう。続編に期待したい。小説としては十分すぎるほど面白かったがもっと成瀬に近しい人物でそれぞれの短...
めちゃくちゃ良かった。カタルシスだ。成瀬がかっこよくて、かわいくて、最高の主人公だった。これからの島崎や西浦との関係も見てみたい。大学に進学して社会に出て、成瀬はどんな人間になるのだろう。続編に期待したい。小説としては十分すぎるほど面白かったがもっと成瀬に近しい人物でそれぞれの短編が見たかった。同窓会のとこと東大志望の女子のとこは成瀬との繋がりが薄くてちょっと残念に思った。それほどまでに成瀬は魅力的で面白い人物であるということだ。
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R-18文学賞受賞って物語のジャンルにとらわれず本当に面白かった作品に送られるんだなと改めて認識した。性にまつわる物語から、今作のような突き抜けた勢いのある青春小説までもが目にとまるなんて、素敵な賞だ。 成績は抜群で何でもできてしまうが人として変わっている成瀬を主役に、全力で取り...
R-18文学賞受賞って物語のジャンルにとらわれず本当に面白かった作品に送られるんだなと改めて認識した。性にまつわる物語から、今作のような突き抜けた勢いのある青春小説までもが目にとまるなんて、素敵な賞だ。 成績は抜群で何でもできてしまうが人として変わっている成瀬を主役に、全力で取り組む彼女とまわりの人々が織りなすそこまで大きくない日々がとても愛おしい。単に突っ走るだけでなく、成瀬も成長する。恋、友情、そして地域によって成瀬自身が深まっていく様に読む手が止められなかった。 成瀬をもっと見ていたいと思う読者はきっとかなりいる。
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これは面白い!小説において「笑える」というポイントは怒りや悲しみ、楽しみに比べて感じ取ることが難しいと思うのだが、本作は笑える青春小説だった。出てくる単語がいちいちツボでユーモアのある作者だなあ、と感心してしまう。成瀬のキャラ造形の素晴らしさは当然として脇を固める人々の描写がいい...
これは面白い!小説において「笑える」というポイントは怒りや悲しみ、楽しみに比べて感じ取ることが難しいと思うのだが、本作は笑える青春小説だった。出てくる単語がいちいちツボでユーモアのある作者だなあ、と感心してしまう。成瀬のキャラ造形の素晴らしさは当然として脇を固める人々の描写がいい。特に幼なじみで、物語の裏回し的存在でもある島崎が見事。最後まで読むと単なるキャラ小説で終わらず、友情小説に変わっていく過程が描かれて最高の気分になった。 蛇足だが帯の辻村深月さんの推薦コメントが秀逸。これだけでも見て欲しい
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