疑念 の商品レビュー
〈ヴィスティング〉シリーズのコールドケース四部作のラスト。休暇中のヴィスティングに届いた差出人不明の数字の書かれた一枚の紙。昔に解決されている事件番号が記されていて、さらに別の紙も届く。解決されているはずのものを誰が調べて欲しいのか。そこから見えてくる当時の状況と事件の関係者たち...
〈ヴィスティング〉シリーズのコールドケース四部作のラスト。休暇中のヴィスティングに届いた差出人不明の数字の書かれた一枚の紙。昔に解決されている事件番号が記されていて、さらに別の紙も届く。解決されているはずのものを誰が調べて欲しいのか。そこから見えてくる当時の状況と事件の関係者たちのその後。地道な捜査の描写と終盤の展開の面白さが際立つ今作。コールドケース四部作はこれで終わりだけれどシリーズはまだ続いているらしいのでこの先も読めると嬉しい。
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このシリーズが無性に好きなんです。何故なのかなぁと考えると… まず、抑制された筆致。淡々と事実が進む中で、じわじわと悲しみとか怒りが滲む。 犯罪もいつも、何かを考えさせられるケースが多い。 捜査手法も多様なやり方を駆使して、ラストに向けて加速して真実に到達するところは、痺れます...
このシリーズが無性に好きなんです。何故なのかなぁと考えると… まず、抑制された筆致。淡々と事実が進む中で、じわじわと悲しみとか怒りが滲む。 犯罪もいつも、何かを考えさせられるケースが多い。 捜査手法も多様なやり方を駆使して、ラストに向けて加速して真実に到達するところは、痺れます。 大人向けのかっこいいミステリで、どこか観察日記みたいな、過剰な盛り上がりがないところも、とてもいい。 こういうミステリがもっと読みたい!
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