ルポ 筋肉と脂肪 アスリートに訊け の商品レビュー
最初は、相撲部屋への取材で、ちゃんこが効率良く相撲に必要な筋肉を作る話し。 次に、プロレスラーの筋肉を作る話しでは、ちゃんこも食べているのには驚き。そして、サプリメントによって、求める肉体を構築していく話し。 私も?私は?マラソンのトレーニングで、10km以上走る時は、BCA...
最初は、相撲部屋への取材で、ちゃんこが効率良く相撲に必要な筋肉を作る話し。 次に、プロレスラーの筋肉を作る話しでは、ちゃんこも食べているのには驚き。そして、サプリメントによって、求める肉体を構築していく話し。 私も?私は?マラソンのトレーニングで、10km以上走る時は、BCAA入りドリンクを飲んでいました。疲労回復や、筋肉の回復に良いらしいと…そうだったかもと思います。ただ、サプリメントを飲み続けるのに違和感があり、やめたのもあるかな。 あと…娘が中学の頃、友達が、強いチームにいて、プロテインを飲んでいる(親が飲ませている)のにも、違和感がありました。 タニタの体脂肪計の開発の話しも面白かったです。 ちなみに、我が家にもタニタの体重計があり、もちろん、体脂肪も測れますし、筋肉量、基礎代謝量、体内年齢なども…本当?あってる?と思いつつ…。 あと、次女と私の体重が近いので、私が乗っても、次女の数値が出たりも…。 腸内環境の話… 著者が実際に腸内細菌の検査を受けて、著名な医師に判断を仰いだが、結局、今のところ何も分かっていない。と。 そうでしょうね〜でも、雑誌やテレビで、腸内環境を整えると…と言われると、つい、見ちゃいますけどね。 公認スポーツ栄養士、鈴木志保子さんの話も興味深い。 マツダ陸上競技部やパラインピックアスリートへの指導も、栄養面だけてなく、選手の生活にも寄り添いアドバイスする姿勢が素敵てす。 女子のマラソン選手や美を追求するスポーツ選手が、痩せて無月経になる危険性にも言及していました。スポーツだけでなく、最近の子の痩せているのが美しい思考も心配です。 受験勉強や資格試験の対策に関するノウハウも氾濫していますし、スポーツに関する筋肉の鍛え方のノウハウも色々あるのですね。 子どもを育てている時に、部活動で、ダメダメな学校が、ノウハウを駆使して全国大会に進出!なんてドラマや漫画などを、夢中で見たり読んだりしましたし、感動しました。 色々解明されていくのは良い事なのですが、ノウハウがあるばかりに、頑張り過ぎやしないか…ちょっと心配にもなりました。 子どもの習い事や部活に一喜一憂していた私の反省です。 平松洋子さんの他の本も読んでみたくなりました。なぜかな?
Posted by
アスリートとその周辺の人々にインタビューして食事、トレーニング、健康について考えさせる一冊。 濱口典子さんが現役引退後にメンタル不調に陥っていたなんて知らなかった。
Posted by
筋トレ、サプリ、腸内細菌。 私が、ん?と気になったワードが次々に繰り出された。 これさえ何とかすれば、私の身体もどうにかなるんじゃないかと魔法の切り札みたいに思ってきたワード。 でも、筋肉は筋肉だけじゃないし、 同じ物を食べて同じトレーニングをしても、 同じ結果になるわけじゃない...
筋トレ、サプリ、腸内細菌。 私が、ん?と気になったワードが次々に繰り出された。 これさえ何とかすれば、私の身体もどうにかなるんじゃないかと魔法の切り札みたいに思ってきたワード。 でも、筋肉は筋肉だけじゃないし、 同じ物を食べて同じトレーニングをしても、 同じ結果になるわけじゃないんだね。 自分はどうなの?を細かく意識出来て、 ためらわず変化を受け入れて、 よい、と思う事は継続出来る事が一流の証なのかな。 相撲取りやプロレスラーになりたいわけじゃない、 健康で毎日を気持ちよく過ごせる身体が欲しいだけ、 と思いながらも読み進めてしまって、 自分自身の事は自分ごととして考えなきゃダメなのかなと思った。マインドフルネス的な? 「偏りなくその子を見て、しっかり責任を持って導く指導者が求められていると思います」 失礼ながら相撲の世界の指導者からこんな言葉が出てくるとは思っていませんでした。
Posted by
ひとくくりにアスリートと言いましても その使う筋肉は全然違うもので 求められる栄養にも緻密に考えられてるんですね すごくストイックでびっくりします ある意味 体をコントロールするって 自分の意思が反映される こうなりたい と思う自分になる 某番組ではないけれど 「筋肉は裏切らな...
ひとくくりにアスリートと言いましても その使う筋肉は全然違うもので 求められる栄養にも緻密に考えられてるんですね すごくストイックでびっくりします ある意味 体をコントロールするって 自分の意思が反映される こうなりたい と思う自分になる 某番組ではないけれど 「筋肉は裏切らない」 その意思が見えるだけに 美しいと感じるんだろうな
Posted by
『#ルポ 筋肉と脂肪 アスリートに訊け』 ほぼ日書評 Day705 タイトルだけ見ると、どういう内容なのか首を傾げたくなるが、いたって真面目な本。 アスリートによる食に焦点を当てた体の作り方から始まり、それを支える人たちを含めたコンディションの作り方全般に話が展開する。本書で...
『#ルポ 筋肉と脂肪 アスリートに訊け』 ほぼ日書評 Day705 タイトルだけ見ると、どういう内容なのか首を傾げたくなるが、いたって真面目な本。 アスリートによる食に焦点を当てた体の作り方から始まり、それを支える人たちを含めたコンディションの作り方全般に話が展開する。本書で扱うのはスポーツ競技および競技者の話だが、ビジネスパーソンにとっても大いに参考になると思う。 マッスルメモリー、初めて聞く言葉。怪我の手術等でいったん衰えても、鍛えた筋肉を脳が記憶していて、元に戻すことができる。頭での記憶に体がどこまでついていけるか、キャリアハイの記録更新と加齢による衰えは、表裏一体だ。 相撲力士の体重、ストレスのかかる新入幕等では、初日と千秋楽で10kgくらい減るのはよくあること。朝は体重を測らない。減っていて普通(それがストレスになる)だから。朝稽古し飯を食ってプロテインも飲んだところで、今日は何キロになったかな?と体重計に乗るというようなモチベーションコントロール術も。 その体を支えるのが「ちゃんこ」、材料のバランスに加えて、米を沢山食べられる汁物であること、さらに原価を抑えられるのも重要と。 埼玉栄高校相撲部(豪栄道関等を輩出する強豪校)は練習時間が短いが成績の良いことで定評がある。同校の食事もちゃんこ中心で、1日の栄養はは7000kcalに達する! 海外のアスリートからも注目されるが、逆に最近の若い力士は、コンビニやファストフードに走りがちという指摘もされるという。 第二章はプロレスラー。防御ではなく、受け身を身につける。試合に勝つだけではなく、エンターテナーとしての要素を求められる彼等の食事を中心とする私生活(寮生活)も興味深い。 そうして培われた素養は、引退後に飲食店経営(キラー・カーン氏などが有名)で成功例が多いことにもつながるという。 プロレスラー棚橋弘至の体の作り方。血中アミノ酸濃度が下がると筋肉をエネルギーに変えようとするカタボリック(異化)な状態になる。これを避けるために常に2〜3時間おきにプロテインとアミノ酸を摂取する。寝る前に少し多めにプロテインと水を飲み、深夜3時頃に敢えて尿意で目を覚させ、そこで改めて枕元で冷やしておいたプロテインを飲む。と、そこまでやっているのか! 扱われるエピソードは、そんな驚きの連続である。 https://amzn.to/3qR7NGU
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ちゃんこは究極のバランス食。ご飯を食べられる。 キャベツ、ニラ、レタス、玉ねぎ、えのきだけ、ごぼう、鶏肉、さといも、にんじん、油揚げ、大根、しめじ、しいたけ、ねぎ、白菜、豆腐、など。 大根、しいたけ、ねぎ、えのき、豆腐、白菜の6種は欠かさない。 塩ちゃんこ、味噌味、カレー味、醤油、鶏がら、トマト味、など。味付けを変えて3日くらい食べる。 野菜、肉か魚、豆腐油揚げ、を入れる。 サプリはBCAA、プロテイン、クレアチン=瞬発系のサプリ。持久系のスポーツはアミノ酸、疲れがたまってきたらクエン酸かBCAA。 オーガニックラムをゆでて食べる。 週一回はチートデー。 ささみを食べる。 鶏肉の皮は食べない。 ガーリックチキンとキャベツのルクエ蒸し。 正しい腸内環境があるわけではない。腸内環境に正解はない。 何のために食べているか、を意識する。 長距離選手は大きな筋肉はない、その分毎日刺激する必要がある。休むと心肺機能が低下する。 千メートルを12本、翌日は32キロを足る。1日練習を怠れば3日休んだのと同等。 欧米人に比べると日本人は汗の成分が濃い。電解質が失われやすい。 レースの日は、朝食にカステラ。 ファットアダプト食事法=糖質:タンパク質:脂質=3:3:4 リカバリー食は鶏むね肉のキーマカレー、ウナギのひつまぶし、ブロッコリーと果物でビタミン補給。
Posted by
スポーツのルポルタージュは初読み。筆者の愛が溢れてて読後感良かったです。 相撲、プロレス、筋トレ、タニタ、スポーツ選手を支える周りのプロ、スポーツの陰と未来。面白かったです。 とにかく次は、「我が友、スミス」を読みます!
Posted by
最初はなぜ筋肉を鍛え上げることとは縁遠そうな人がこれを書こうとしているのだろう、と思いながらよみはじめた。そして、読んでいると引き込まれて読んでいた。取材力と文章力。
Posted by
「しろうとでも、大会に出場するときは、このタイミングでBCAAを三本摂るといい、十キロメートルごとに一本飲むと効果的、などとわかってきます。気合いだけでスタートの準備をしている選手を見ると、申し訳ないけどかわいそう······みたいな気分になってきます。飲まないのは怠慢か知らない...
「しろうとでも、大会に出場するときは、このタイミングでBCAAを三本摂るといい、十キロメートルごとに一本飲むと効果的、などとわかってきます。気合いだけでスタートの準備をしている選手を見ると、申し訳ないけどかわいそう······みたいな気分になってきます。飲まないのは怠慢か知らないのは気の毒、というくらい違いますから。たとえば、プロのマラソン選手やトライアスロンの選手にアドバイスするとき、「スタート前から前半は、水分とエネルギーを補給する低浸透圧ドリンク、中盤以降は、乳酸が溜まってきたらクエン酸やBCAAを含む回復系ドリンクに替えてください」というふうにアドバイスします。後半になると筋肉が疲労してくるので、筋肉の主原料であるBCAAを摂ってすばやい回復につなげるわけです」 生懸命するのは当たり前だと認識していると思いますが、じゃあ栄養と休息はどうですかと訊 かれたとき、すごく意識して栄養や休息をとっていますと答えられる人は本当に少ない。やはり、 昔からの練習第一の考え方や根性論が長く続いてきたのだと思います。 しかし、休息の取りかた ひとつとっても、就寝後二時間くらいのノンレム睡眠のときに成長ホルモンが出ることがわかっ ていますし、この時間に質の高い睡眠を取ることが大事なんです。そういう知識をもったうえで 栄養と休息をしっかり取らないと、どんなにトレーニングしたりサプリメントを摂ったりしても、 パフォーマンスはなかなか上がらない」 当たり前でしょうと言われるかもしれませんけれど、と前置きして、藤戸は強調した。 「運動・栄養・休息のトライアングルをちゃんと成立させることが重要なんです。しかし、これはプロのアスリートでもなかなかむずかしい」 「リングで戦うとき、観客の感情をどれほど揺さぶることができるかがプロレスラーの真の力量なんです。武藤さんの負け方には、心がかき乱される。だから、おなじ負けるにしても、周囲の情をつかむ負け方が大事だと知りました。「超満員の観客を前にして、緊張しないんですか』と、武藤さんに訊いたことがあるんです。そのとき返ってきた答えは、「見られているエネルギーを全部自分に集める」。その極意を学ぶと、仕事の大事な局面でも緊張しなくなり、自分に集中できるようになりました。武藤さんがファンに媚びないのは、リングの上での凄さを見せたいからなんです」
Posted by
タイトルに惹かれ平松洋子さんを初めて読みました。この方が運動好きだと知り、親近感が湧いて他作品も読みたいと思います。アスリートの食事のひとつひとつがこれほど心体に影響するのか、でも我々一般人だって意識を持って大事にしなくてはと思わせる内容です。しみじみ「医食同源」と言う言葉を噛み...
タイトルに惹かれ平松洋子さんを初めて読みました。この方が運動好きだと知り、親近感が湧いて他作品も読みたいと思います。アスリートの食事のひとつひとつがこれほど心体に影響するのか、でも我々一般人だって意識を持って大事にしなくてはと思わせる内容です。しみじみ「医食同源」と言う言葉を噛みしめずにはいられません。飽食の今余計に思います。もっと一般にも栄養士さんの仕事が広がるような医療システムがある社会もいいなと思いました。
Posted by
- 1
- 2