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ひとたびはポプラに臥す(2) の商品レビュー

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2023/03/11

この全3巻のハイライトはこの本中の第十章及び第十一章であろう。209ページに、 「俺は、いまクチャにいる」 そう思うと、私は幸福を感じた。 とあるのは、端的に示す一節である。 この前後を読んでいるとこちらも何かしら高揚するものを感じるし、ピークを分量の真ん中に持って来ている...

この全3巻のハイライトはこの本中の第十章及び第十一章であろう。209ページに、 「俺は、いまクチャにいる」 そう思うと、私は幸福を感じた。 とあるのは、端的に示す一節である。 この前後を読んでいるとこちらも何かしら高揚するものを感じるし、ピークを分量の真ん中に持って来ている作者にも流石の力量を感じた。 次の最終巻、この高揚感が最後まで続くか、はたまた虚脱感が否めないか…読んでのお楽しみ。

Posted byブクログ

2023/02/05

文庫2巻目の旅の行程は、新疆ウイグル自治区のトルファンからカシュガル。 これは単なるシルクロードを旅する紀行エッセイではない!  ドストエフスキー『罪と罰』山本周五郎、開高健、ヴィクトル・ユーゴーの『レ・ミゼラブル』、ファーブルの『昆虫記』、ヒルトンの『チップス先生、さようなら...

文庫2巻目の旅の行程は、新疆ウイグル自治区のトルファンからカシュガル。 これは単なるシルクロードを旅する紀行エッセイではない!  ドストエフスキー『罪と罰』山本周五郎、開高健、ヴィクトル・ユーゴーの『レ・ミゼラブル』、ファーブルの『昆虫記』、ヒルトンの『チップス先生、さようなら』等々、名著と挙げられるものが随所で紹介される。  まさか砂漠ではありえないと思ったが、ゴビ灘での交通事故に遭遇する話。  これは本書で初めて知ったが、写真家・星野道夫氏とアラスカを旅をした時の思い出は興味深い。 作家を志した当時のエピソードなど、旅の只中で様々な思いと重ね合わせ語られていく。  6700キロの旅の最終地パキスタン・イスラマバードまでの3巻を期待したい。

Posted byブクログ