過保護な心臓外科医は薄幸の契約妻を極上愛で満たす の商品レビュー
試読版を読んでから購入。 ページの関係のせいか、あるいは作者さんの力量のせいかは知らないが、本作は小説というよりそのプロットのようなものだ。 ヒロインの境遇はドラマチックで、作中でも数回変化する。その度にもっと掘り下げて書いてくれたらいいのにとずっと思っていた。 ヒーローは影が薄...
試読版を読んでから購入。 ページの関係のせいか、あるいは作者さんの力量のせいかは知らないが、本作は小説というよりそのプロットのようなものだ。 ヒロインの境遇はドラマチックで、作中でも数回変化する。その度にもっと掘り下げて書いてくれたらいいのにとずっと思っていた。 ヒーローは影が薄い。感情を類推させる描写が必要最低限に絞られていて、それが物語をさらに薄っぺらにしている。もっともヒロインに関しても同様だが。 書きようによってはもっとエモい話になっただろうに。 それと設定も調べることは最低限だったようで、相続放棄が可能なケースなのに相談した弁護士は助言しないし、管理栄養士のわりにメニューが全然それらしくない。 にもかかわらず最後まで読んだのは、なんとなく昭和の女流作家さんの作品を思わせたからだ。たとえば平岩弓枝さんとか。悲惨な状況も綺麗事で覆ってしまう感じが。 いや、読後感はそう悪いものではない。 一応TLに分類したが、Rシーンは400文字もないかもしれない、数えてないけど。
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