1,800円以上の注文で送料無料

ババウ の商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/04/05

やはり老いや無駄に時間が過ぎていくことの残酷さをえがいたものが多かったと思う。SFみたいなのもいくつか。 よかったけど、今まで読んだブッツァーティの中ではあまりハマらなかった方にはいるかも。 好きだったのは以下。 『同じこと』 余命宣告をされるが、それが仮に何十年後だとしたら...

やはり老いや無駄に時間が過ぎていくことの残酷さをえがいたものが多かったと思う。SFみたいなのもいくつか。 よかったけど、今まで読んだブッツァーティの中ではあまりハマらなかった方にはいるかも。 好きだったのは以下。 『同じこと』 余命宣告をされるが、それが仮に何十年後だとしたら。 『うんざりさせる手紙』 昔の友人らしき人からの手紙。 普通の内容かと思いきや途中から様子がおかしくなり…… 『セソストリ通りでは別の名で』 立派な人々ばかりが住んでいると思われた建物だが実は…… 『ヴェネト州の三つの物語』 創作にしてはちょっとありがちな怪談かなと思っていたけど、解説を読むとノンフィクションらしい。 『交通事故』 交通事故にまつわる胸くその悪くなるような話。 『塔』 独りよがりで人生を無駄にしてしまった話。 『タタール人の砂漠』に似たテーマかもしれない。 『チェネレントラ』 障害のある少女が担がれて悲惨な目にあうが…… チェネレントラはイタリア語で「シンデレラ(灰かぶり姫)」のことらしい。

Posted byブクログ

2023/10/31

「死」や「若さと老い」に関する短編が多く見られた。短い物語りの中にも細かな設定が設けられ、その一つ一つが彼独特の、知的でどこか物寂しい雰囲気を漂わせている。 彼の名作「タタール人の砂漠」を思わせるような短編もみられ、全体を通して非常に満足のいく内容でした。

Posted byブクログ

2023/02/21

ブッツァーティが紡ぐシンプルな文体と真理を捉えたストーリーにはいつも驚かされる。表題作「ババウ」が1番気に入った。医師の宣告を見事に物語化した「同じこと」ある隠者と悪魔を描いた「隠者」も良い。表紙にあるババウも可愛らしく何度も眺めたくなる。

Posted byブクログ

2023/02/12

 ブッツアーティは短編の選集から読み始めてハマってしまった。着想も面白いし、一見ドライなような中にも弱いものへの憐れみが感じられ、しんみりとしてしまう。

Posted byブクログ