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一人称単数 の商品レビュー

3.4

157件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2024/04/04

現実なのかそうじゃないのか、メッセージ性があるのかないのか、どこか曖昧でハッピーエンドというわけでもない結末でモヤモヤが残りました。 村上春樹先生の本を初めて読んだのでこれが村上ワールドか!と知りました。 様々な解釈ができ、自分について考えるきっかけになる本です。

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2024/04/01

エッセイ的な小説が多かった。改めて思うのは、この人、やっぱり話がうまいなぁということ。 「『ヤクルト・スワローズ詩集』」や「品川猿の告白」なんて、話の持っていきかたやとじ方に面白さを通り越して、感心する感じでした。 気軽によめる村上春樹という感じで、これはこれでいいのではないでし...

エッセイ的な小説が多かった。改めて思うのは、この人、やっぱり話がうまいなぁということ。 「『ヤクルト・スワローズ詩集』」や「品川猿の告白」なんて、話の持っていきかたやとじ方に面白さを通り越して、感心する感じでした。 気軽によめる村上春樹という感じで、これはこれでいいのではないでしょうか。

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2024/03/19

初めて村上春樹作品を読了した。「ノルウェイの森」がなんとなく合わなくて途中で読むのをやめた。今作は短編集だったこともあり、もう一度読んでみようと思い、読んだ。 面白かったし、なんとなく村上春樹の読み方みたいなものが分かった気がした。でもやっぱり、女性描写の湿度の高さが合わないなと...

初めて村上春樹作品を読了した。「ノルウェイの森」がなんとなく合わなくて途中で読むのをやめた。今作は短編集だったこともあり、もう一度読んでみようと思い、読んだ。 面白かったし、なんとなく村上春樹の読み方みたいなものが分かった気がした。でもやっぱり、女性描写の湿度の高さが合わないなとも思った。 本当なのか創作なのか分からないのが面白い。「品川猿」の異質感も良かったし、「ウィズ・ザ・ビートルズ」のお兄さんとの会話や時間が印象的だった。人づてで聞いて存在は知ってるけど全然親しくはない人との不思議な時間ってあるよな〜と思った。

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2024/03/13

人生には分岐点がある。 とある出来事(他人の言動や何かしらの経験)がその後の人生を分けたり、はたまた長い時を経てその意味が後から分かることもある。そのような出来事は誰しもいくつか経験しているだろう。 この本を読んで、他人の(筆者の)「人生の象徴的な出来事」を走馬灯のように振り...

人生には分岐点がある。 とある出来事(他人の言動や何かしらの経験)がその後の人生を分けたり、はたまた長い時を経てその意味が後から分かることもある。そのような出来事は誰しもいくつか経験しているだろう。 この本を読んで、他人の(筆者の)「人生の象徴的な出来事」を走馬灯のように振り返っているような気持ちになった。もっと詳しく言うと、夢の中で他人の人生を断片的に見させられているような不思議な感覚に包まれた。 物語を読んですぐ自分の経験とシンクロし共感することもあるだろうし、読んだ時はイマイチよく分からなくても後の人生のどこかのタイミングで思い出し、「あの本のあの一説はこのようなことを言いたかったのかもしれない」とこの本を思い出すこともあるだろう。 手元に残してまたいつか読み直したいと思える作品だった。

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2024/03/10

表題作の短編「一人称単数」はかなり私小説っぽい。そういう意味で興味深かった。他、「クリーム」が面白かった。

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2024/03/03

久しぶりの村上春樹。 長編はいくつか読んでいるけど、短編は初めて読んだので新鮮だった。 作中で、「象徴的示唆などない」と書かれていたが、どの話もそれを表すように特にオチもメッセージ性もない(と自分は思った)。 ただ、村上春樹というのはただ文字をなぞっているだけで心地好い。 なんで...

久しぶりの村上春樹。 長編はいくつか読んでいるけど、短編は初めて読んだので新鮮だった。 作中で、「象徴的示唆などない」と書かれていたが、どの話もそれを表すように特にオチもメッセージ性もない(と自分は思った)。 ただ、村上春樹というのはただ文字をなぞっているだけで心地好い。 なんでもない穏やかな休日に、またはゆったりした夜の時間に、お酒片手に読みたくなる本。

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2024/03/01

自伝とも感じられる,過去の自分をちょっとだけ変化させる切っ掛けとなった日常の8つの出来事を切り取った短編集.フィクションなのかノンフィクションなのか,小説とはその境目が曖昧模糊なものであり,如何様にも人生を捉え変革しうる可能性があることを示唆する,ある種の人間賛歌なのかも知れない...

自伝とも感じられる,過去の自分をちょっとだけ変化させる切っ掛けとなった日常の8つの出来事を切り取った短編集.フィクションなのかノンフィクションなのか,小説とはその境目が曖昧模糊なものであり,如何様にも人生を捉え変革しうる可能性があることを示唆する,ある種の人間賛歌なのかも知れない.

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2024/02/28

 村上春樹の短編小説はあまり面白くないのが多いのだが、これは面白かった。村上春樹は長編小説で不思議な世界を描くことが多いのだが、品川猿なんていうのは騎士団長並みに面白いと思いました。

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2024/02/25

完全に時代錯誤でタブーな表現とかが満載で、それが村上春樹やから許されてるんやとしたらなんか周りにイエスマンしかおらん大物芸人みたいでダサいなぁと思った。あれ?この人ってもっと偉大な作家じゃなかったっけ?って思えるくらい、チー牛感溢れるエッセイ?妄想?でした。あー、つまらんかったー...

完全に時代錯誤でタブーな表現とかが満載で、それが村上春樹やから許されてるんやとしたらなんか周りにイエスマンしかおらん大物芸人みたいでダサいなぁと思った。あれ?この人ってもっと偉大な作家じゃなかったっけ?って思えるくらい、チー牛感溢れるエッセイ?妄想?でした。あー、つまらんかったー!

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2024/02/20

純文学を読みたくなり又吉直樹、村上春樹と続けて読んだ。 情景や感情の表現に理解できたりできなかったりしたが、様々な表現や描写の仕方に驚きや共感を感じることも多かった。 梶井基次郎の檸檬や桜の樹の下は好きで何度も読み返したが、やはり純文学の感情を言語化した描写は好きだなぁと思ったし...

純文学を読みたくなり又吉直樹、村上春樹と続けて読んだ。 情景や感情の表現に理解できたりできなかったりしたが、様々な表現や描写の仕方に驚きや共感を感じることも多かった。 梶井基次郎の檸檬や桜の樹の下は好きで何度も読み返したが、やはり純文学の感情を言語化した描写は好きだなぁと思ったし、自分もそんな表現ができたら素敵だなと思った。 一人称単数の中では「ウィズ・ザ・ビートルズ」と「謝肉祭」が特に好きだと思った。

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