一人称単数 の商品レビュー
何を伝えたいのかさっぱり分からない。面白いと思うところもなくて、この人の本は向いていないのかもしれない。
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普通に意味がよくわからない。品川猿だけまあ普通だった。村上春樹の世界観は長編でなんとか輪郭が見えてくるけれど短編だと何もわからないまま終わる
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村上春樹さんの短編集。日常が揺らいでしまう様な不思議なお話が織り込まれてます。僕は、かなりの奇妙な体験をして来た人間なので、あ!これは自分の体験と、すごく似てる!と思う文章が、幾つもありました。人によっては、ちょっとした怖さがある本だと思います。多分、フィクションだと思うのですが...
村上春樹さんの短編集。日常が揺らいでしまう様な不思議なお話が織り込まれてます。僕は、かなりの奇妙な体験をして来た人間なので、あ!これは自分の体験と、すごく似てる!と思う文章が、幾つもありました。人によっては、ちょっとした怖さがある本だと思います。多分、フィクションだと思うのですが。
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20代前半、僕が自己形成期間に最も読んだ作家=村上春樹の、「ひとり語り」の作品だけで構成された短編集。 知らない女性と自然な成り行きで夜を共にする感じとか、かつて付き合っていた女性の死をあとから人伝に聞く感じとか、この世ならざるものとの会話とか、ペリー・コモ・シングズ・ジミ・ヘン...
20代前半、僕が自己形成期間に最も読んだ作家=村上春樹の、「ひとり語り」の作品だけで構成された短編集。 知らない女性と自然な成り行きで夜を共にする感じとか、かつて付き合っていた女性の死をあとから人伝に聞く感じとか、この世ならざるものとの会話とか、ペリー・コモ・シングズ・ジミ・ヘンドリックスとか、随所に「らしさ」を感じられる。 ひとり語り→いち個人の視野の限界→さいごの短編「一人称単数」で身に覚えの無いことで叱責を受ける感じは、表題作の役割としては分かるんだけど、「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」以降「品川猿の告白」まで加速度的に面白くなってきた勢いからの、最後の短編で奈落の底に突き落とされるような、なんともいやーな気持ちで読み終わりました。 好きな作品は、と聞かれるなら、やはり「品川猿の告白」。 いや、春樹の筆力が最も現れるのは、まるでノンフィクションかのようなタッチで書かれたフィクションだが、「かつて書いた『まるでノンフィクションかのようなタッチで書かれたフィクション』をめぐる冒険をまるでノンフィクションのようなタッチで書いたフィクション作品」であるところの「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」も捨てがたい。
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初めての村上春樹の作品のため、他と比較したわけではないが、彼の作品は、多くの純文学のように自分の心に照らし合わせて深読みしたり、あるいはミステリーのようにあらすじを後から思い出せるような衝撃的な展開があったりするようなものではない。むしろ、普段生活の中では到底使わないであろうしゃ...
初めての村上春樹の作品のため、他と比較したわけではないが、彼の作品は、多くの純文学のように自分の心に照らし合わせて深読みしたり、あるいはミステリーのようにあらすじを後から思い出せるような衝撃的な展開があったりするようなものではない。むしろ、普段生活の中では到底使わないであろうしゃれた表現と、文に漂うリズムを楽しむために読むものに感じた。 いずれの短編も現実には到底ありえなさそうなことが出てくるが、彼の筆致により「そういうこともあるのかもな。」と思わせてくれる。 毎日仕事終わりに楽しみにとって置くタイプの小説ではないかもしれないが、たまにできた夜の一人時間、ラガヴーリンをロックで飲みながら、俺は何を読まされているんだとちょっとメタに読むのが最高に楽しい、と感じた。
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ずれた女の子の話かと思ってたらなよっとした男の自語りが続いて村上春樹のエッセイと化けていった。 作風に対する批評が本に疎い私でも知っているのは中々面白い感覚でこの本で初めて触れた まぁ女性描写に気持ち悪さは感じず、当初期待していた話ではなかった部分の気落ちはあったが眠れない夜のお...
ずれた女の子の話かと思ってたらなよっとした男の自語りが続いて村上春樹のエッセイと化けていった。 作風に対する批評が本に疎い私でも知っているのは中々面白い感覚でこの本で初めて触れた まぁ女性描写に気持ち悪さは感じず、当初期待していた話ではなかった部分の気落ちはあったが眠れない夜のお供としての役目を無事に終えてくれた。 でも気持ち悪いね!後味スッキリしない!ミステリーと社会小説が割と好きなのでこんな「はにゃ?」みたいな感覚になった。こんな作風の長編読んだら死んでしまうのではないか 後付けの感想・理由みたいな文章が多いのは特徴的だと思うな。なんか心を書くって伝わって欲しいことが思ってるままに伝わるように思っている以上に回り道をするんだろうけどそれがもどかしさにつながる
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この本で感じたのは『リアル』と『虚構』の境界線のあやふやさだ。 村上春樹のエッセイとして読者は読み進める。 しかし誘われるのは村上春樹の妄想による創造の世界だ。 この世界で彷徨う読者をほくそ笑んで眺めているのだろうか。 どの話も終わった後は跡形もなく消えてしまって かわりに余韻だ...
この本で感じたのは『リアル』と『虚構』の境界線のあやふやさだ。 村上春樹のエッセイとして読者は読み進める。 しかし誘われるのは村上春樹の妄想による創造の世界だ。 この世界で彷徨う読者をほくそ笑んで眺めているのだろうか。 どの話も終わった後は跡形もなく消えてしまって かわりに余韻だけはずっと心に残り続けるような 不思議な読後感を味わった。 そもそもこの本に興味を持ったきっかけは 『ヤクルトスワローズ詩集』が収録されているからだった。 村上さんがヤクルトファンだという事は噂レベルで知っていたが、 村上春樹という存在とヤクルトスワローズの世界があまりにもかけ離れすぎていて 同じ世界線にこの2つが存在することに現実味を感じられないでいた。 なのに『詩集』って、、、そんなに好きなの? もしかしたらヤクルトが得点する度に傘を振り回し、東京音頭を熱唱する村上春樹に出会えるかもしれない。 あの村上春樹が本当にヤクルトスワローズを愛しているのか明らかにしたかった。 結果、居住の条件は神宮の徒歩圏内、観戦は基本現地というガチファンだった。 そして弱いチームを応援することに独自の美学を持っていた。 とはいえ、これまで実体験と虚構が入り混じる中で 村上春樹の遊びごとにさんざん振り回されてきた。 『ヤクルトスワローズ詩集』が本当に存在するのかも疑わしい。。。 そこで調べてみたらヤクルトスワローズのファンクラブサイトにたどり着いた。 https://www.yakult-swallows.co.jp/pages/fanclub/honorary_member/murakami ここで村上さんがファンクラブ名誉会員として寄稿しているものによると どうやら『ヤクルトスワローズ詩集』は本当に実存するものらしい。 そして同じ村上姓として村上宗隆選手を「うちの宗隆くん」と呼び、まるで親戚の子みたいにひときわ期待を寄せていた。 世界に誇る「2大村上」が人知れず繋がっていたことに興奮を覚えた。 この寄稿が書かれたのは宗隆選手が19歳の頃だ。 私が思うに現在24歳の宗隆選手は日本を代表するスラッガーに成長したと思うが 果たして春樹さんのお眼鏡に叶う「ほんもののスラッガー」になっているのか、その後の宗隆論が気になってしまった。
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品川猿の告白が一番よかった。 古い宿の素晴らしい温泉につかっている時に現れた一見普通の猿。その猿が丁寧な言葉遣いで突然「お寒うございますね」と話しかけてくる。 主人公は驚きながらも、もっと話が聞きたいと思い、部屋でその猿が持ってきてくれた気の利いたおつまみをつまみながら瓶ビール...
品川猿の告白が一番よかった。 古い宿の素晴らしい温泉につかっている時に現れた一見普通の猿。その猿が丁寧な言葉遣いで突然「お寒うございますね」と話しかけてくる。 主人公は驚きながらも、もっと話が聞きたいと思い、部屋でその猿が持ってきてくれた気の利いたおつまみをつまみながら瓶ビールを一緒に飲み、猿の身の上話を聞く。 村上ワールドという感じで個人的には好き。
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3月に買って途中で読みかけのまま本棚に放置し、今日やっと読み終わった。 村上春樹の短編小説は初めて読んだが、個人的に長編小説の方が好きだった。 淡々とした雰囲気の話が多く、寝る前に読むのがおすすめ。
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何のジャンルに入るのだろうか。エッセイのような私小説の8話短編集。 どこか不思議な話が綴られている…春樹氏にかかれば、全て謎めいた話になるのだけど。 ジャズやビートルズ、クラッシックの音楽に絡んだ作品もたくさん。私は疎くて残念ながらも『謝肉祭』はシューマン♪ 謝肉祭♪を聴きな...
何のジャンルに入るのだろうか。エッセイのような私小説の8話短編集。 どこか不思議な話が綴られている…春樹氏にかかれば、全て謎めいた話になるのだけど。 ジャズやビートルズ、クラッシックの音楽に絡んだ作品もたくさん。私は疎くて残念ながらも『謝肉祭』はシューマン♪ 謝肉祭♪を聴きながら読んだ。 『品川猿の告白』は「東京奇譚集」にも出てきた話とリンクしていた。『ウィズ・ザ・ビートルズ』が1番好き♡ 今後も春樹氏の文章リズムに時々触れたい。
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