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バールの正しい使い方 の商品レビュー

3.7

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2023/04/06

転校しがちやけど推理力がコナンくん並みの小学生がいろんな転校先で謎を推理していく短編集!!やと思って読み出したけど一つ一つの謎はライトな感じじゃなくて濃いめで後味も良い物語ばっかりで最後の物語で全体をまとめてしっかり締めくくってくれててスッキリ読み終われる。 青本雪平さんは初め...

転校しがちやけど推理力がコナンくん並みの小学生がいろんな転校先で謎を推理していく短編集!!やと思って読み出したけど一つ一つの謎はライトな感じじゃなくて濃いめで後味も良い物語ばっかりで最後の物語で全体をまとめてしっかり締めくくってくれててスッキリ読み終われる。 青本雪平さんは初めて読む作家さんやけど物語の雰囲気が心地よくて読み進めやすかったので他の作品もかなり気になる!

Posted byブクログ

2023/04/04

ん〜正直つまらなかった。 小学生の子供が転校する先々で起こる日常の謎的な謎を解き明かすんだけどどれもが想像とこじつけっぽいし、はっきり言ってどうでもいいことばかり。大人に振り回される子供の非力さとか悲哀は感じたけどね。 プロローグとエピローグでわかるある仕掛けがあるんだけどそ...

ん〜正直つまらなかった。 小学生の子供が転校する先々で起こる日常の謎的な謎を解き明かすんだけどどれもが想像とこじつけっぽいし、はっきり言ってどうでもいいことばかり。大人に振り回される子供の非力さとか悲哀は感じたけどね。 プロローグとエピローグでわかるある仕掛けがあるんだけどそこにも特に感動するわけでもなく、「なぜバールなのか?」っていう疑問が最後まで付きまといながら読了。 いつか面白くなるかと最後まで頑張って読んだけど、やっぱり途中でやめれば良かった。 帯の大絶賛はなんなんだ?売るための宣伝 ?かえってそれが白けてしまう結果になって残念。

Posted byブクログ

2023/04/01

色々な“思い”が詰まった素晴らしい青春ミステリ。全編にわたってずっと違和感を作って回収するラストはお見事でプロローグもう一回読み返すやつ。

Posted byブクログ

2023/03/31

主人公は父親に振り回されて転校繰り返す小4男子、加納礼恩(かのうれおん)。主だった話のなかで6年まで成長。子どもとは思えない観察眼で謎を解いていきます。6つの小編が重なった作りなのですが、考え込む程のミステリー罠かけられておらず、読みやすいです。でも、人の嫌な部分とか出てくる話あ...

主人公は父親に振り回されて転校繰り返す小4男子、加納礼恩(かのうれおん)。主だった話のなかで6年まで成長。子どもとは思えない観察眼で謎を解いていきます。6つの小編が重なった作りなのですが、考え込む程のミステリー罠かけられておらず、読みやすいです。でも、人の嫌な部分とか出てくる話あるので、ちょっと怖い印象あり、中学からかな。話を継いで行くのが主人公の語りと都市伝説っぽいバールの怪人となってます。 ◆狼とカメレオン 嘘ばかりつく大上さんの話。いつも認めない嘘を認めて謝った訳を見抜く。そして身近な人の嘘。 ◆タイムマシンとカメレオン 4年の夏に共同で夏休み自由工作を行うことになり、チームを組んだのは何となくクラスであぶれた二人。そのうちの一人、花名がクラスに受け入れられない謎や、タイムマシンの原理を教えてくれたショーマさんの疑惑などを再び転入した同じ学校で解く。 ◆五人とカメレオン 五年の秋に転入したクラスはおかしい位男女の仲が悪い。どうやらそれは林間学校で起こったゴトウ先生の死亡事故と、その時助かった吉野さんに関係あるようだ。 ◆靴のなかのカメレオン 手紙を書く課題を、前の学校の先生宛で。その内容が怖い!事故のこと僕は知ってるよ~的な。 ◆ブルーバックとカメレオン 体調不良なのはタイムマシンのところででていたけど、入院して、病院の学校に入った礼恩。そこで知り合った希望(のぞみ)ちゃんとバールの怪人の話を作って、クリスマスイベントで紙芝居をすることにした。 ◆ライオンとカメレオン この短いお話とエピローグがあるがゆえに、この小説がちょっと特異的な評価を得ているのではないでしょうか。読んでみてのお楽しみです。 加納朋子、大崎梢、近藤史恵と印象が少し被るような読後感でした。

Posted byブクログ

2023/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とてもインパクトのあるタイトルなので、読んでみたいと思った。 バール怪人とかバール男とか、都市伝説的なオチで進むのかと思っていたが、 着地点が素晴らしくてびっくりした。 転校をたくさんしている小学生の礼恩くんの、連作短編集。 嘘つきの女の子と、けしからんぞおじさん。 海辺の町でタイムマシンを作った話と、その町に戻って知ったこと。 お母さんが大好きだった男の子。 入院している病院の院内学級でのこと。 など。 どのストーリーにも「人の死」が関係していて、怖いと思いながら読んだ。 「タイムマシンとカメレオン」がいちばん良かった。 擬態。LGBTq関連。 奏太くんは、幼稚園の頃から、心は女の子。 靴の中の小石。やだな。でも迫力がある脅し。 バールのようなものは、嘘。 悪意を持って使えば、人を騙して傷つける凶器にもなるけれど、自分や大切な人を守るための武器にもなる。 正しい使い方をすれば。 面白かった。

Posted byブクログ

2023/03/20

読後に自分に合うかどうかを考えたら合わないと思ったので★3 読みやすいですし、結局バールはなんなのかを最後にまとめてくるのは面白かったけれど、最後にこの話の本当の色を知らされた時に、それが自分の苦手な色だったので、完全に好みによる評価です。

Posted byブクログ

2023/03/26

ページがどんどん少なくなると この物語が終わってしまうことがさびしくて 一気には読めなくなってしまった。 物事が激しく押し寄せてくる展開に 気持ちもなかなかついていけなくて… 本に対する言葉ではないのかもしれないけれど 誠実で丁寧でやさしく、ときには残酷で それでも大事なことを ...

ページがどんどん少なくなると この物語が終わってしまうことがさびしくて 一気には読めなくなってしまった。 物事が激しく押し寄せてくる展開に 気持ちもなかなかついていけなくて… 本に対する言葉ではないのかもしれないけれど 誠実で丁寧でやさしく、ときには残酷で それでも大事なことを ごまかしたりしない信頼できる一冊だった。 各エピソードが緻密に絡み合いながら 最後はしっかりひとつになっていて 本を閉じたとき、ふーっと 温かな深呼吸をするしかなかった。

Posted byブクログ

2023/03/17

作品内での、バールの使い方が効果的なのかは良くわからなかったです。が、文体に引き込まれ、主人公の息づかいまで伝わってくるようでした。心の動きや、エピローグから又最初に戻り読み直してしまう構成が良かったです。

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2023/03/14

この本は、年始にまことさんのレビューで作品を知り惹かれ、522akiさんのレビューでいつか絶対に読みたいと思い、1Qさんのレビューで今だと思い図書館予約をしました。 チーニャさんのレビューを読んでから、本当に心待ちにしていました。 ブクログをやっていなかったら出会わなかったと思い...

この本は、年始にまことさんのレビューで作品を知り惹かれ、522akiさんのレビューでいつか絶対に読みたいと思い、1Qさんのレビューで今だと思い図書館予約をしました。 チーニャさんのレビューを読んでから、本当に心待ちにしていました。 ブクログをやっていなかったら出会わなかったと思います、似鳥鶏さんの「夏休みの空欄探し」もですが、きっと読むことは無かったです。 素敵なレビューをありがとうございました。 お父さんの都合で転校を繰り返す小学3年生の礼恩が、謎を解きながら成長していく連作短編です。 いつも転校生としてクラスに馴染むために、「擬態」することがとても上手です。 周りは合わせてくれないから、自分の本心は出さず「擬態」して溶け込んでいる振りをするのです。 どの学校でもクラスメイトは嘘つき、その嘘の謎を解く。 頭脳明晰で論理的な礼恩ですが、現実はとても残酷です、事件にはとても悲しいものもあります。 噂のバールのようなものとは一体… エピローグを読み終わり、やはりプロローグを読み返し、もう一度エピローグを… 残酷な大人もいる世界でも、大事なものをちゃんと分かっている、とても強い少年でした。 とても良い物語でした。

Posted byブクログ

2023/03/10

バールのようなもの、とはなんと便利な言葉でしょうか。結果バールでもバールでなくても良いからです。さらに重要なのは警察があえて凶器名を公表しないことで[犯人しか知りえない情報]との照合もできるのです。(推理小説読みすぎ…) What is bar? そもそもバールとは何なのでしょ...

バールのようなもの、とはなんと便利な言葉でしょうか。結果バールでもバールでなくても良いからです。さらに重要なのは警察があえて凶器名を公表しないことで[犯人しか知りえない情報]との照合もできるのです。(推理小説読みすぎ…) What is bar? そもそもバールとは何なのでしょうか? ちょっとバールで一杯引っかけてくるわ!ってそのバールではありません。 That's the bar! バールの正しい使い方は本書で教えてくれます。そしてエピローグまで読んだとき、あなたはもう一度プロローグに戻ることになるでしょう。

Posted byブクログ