56歳で初めて父に、45歳で初めて母になりました の商品レビュー
タイトル通り、ご本人たちも驚く高齢で子供を授かった夫婦の話。とても読みやすく、得られる情報も多い。子供が20歳になる時、夫は76歳、妻は65歳。「今を大事に」して子育てしている様子が、明るくていい。
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何気なく読み始めたら止まらず一気読み。まさにハイリスク妊婦で無事に蓮くんが無事に産まれてきたことや、奥さんが生きて退院出来たことが奇跡のよう。特に母子対面した後の母親の回復力やガン(疑い)が消えていたことなんかも奇跡の連続だった。母子の生きる、生きたいという希望をまざまざと見せつ...
何気なく読み始めたら止まらず一気読み。まさにハイリスク妊婦で無事に蓮くんが無事に産まれてきたことや、奥さんが生きて退院出来たことが奇跡のよう。特に母子対面した後の母親の回復力やガン(疑い)が消えていたことなんかも奇跡の連続だった。母子の生きる、生きたいという希望をまざまざと見せつけられた。
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父親が56歳、母親が45歳の初産で子どもに恵まれたというのを最初に見たときは驚きだった。だがこの本では医療技術の進歩と、2人の簡単にはめげない一種の楽天的な性格と、それと(意外と大切な)運とがうまく組み合わさって物事が進んでいく様子がよくわかった。デリケートな問題なのは承知で言い...
父親が56歳、母親が45歳の初産で子どもに恵まれたというのを最初に見たときは驚きだった。だがこの本では医療技術の進歩と、2人の簡単にはめげない一種の楽天的な性格と、それと(意外と大切な)運とがうまく組み合わさって物事が進んでいく様子がよくわかった。デリケートな問題なのは承知で言い切るが、この2人にとって障壁がありながらも出産にたどりつけたのは必然とも思えた。かく言う私たち夫婦も私が40歳代で妻がマルコーと産院で呼ばれるようになる年齢での初産だったから、著者夫婦とはある意味で“同輩”だ。でも著者は私より年上だけど子育て経験は私の方が長いので、その点では著者は私の“後輩”になる(笑)。 この本には、世にあまた出版されてネットでも大量にアップされている妊活・出産・育児の(いわゆる素人)情報とは一線を画す部分が多い。まずは医療情報の詳細さ。著者が健康に関する紙面の記事執筆や編集を仕事としているだけあって、個人的見解からのあやふやな内容は書かれず、医療スタッフの動線もしっかりとらえられている。だから医者や看護師などが読者になってもおもしろく読めると思う。 一方で、生まれてからの育児に関する記述については、ある意味で親バカ全開。でもそれは私を含めた“先輩”たちも同じ道をたどってきたから、ほほえましく読むことができたのだけど。 それよりも私が文中で一番引きこまれたのは、134ページからの著者と奥さんとのなれそめ、そして子どもへの名づけに関するエピソードだ。この箇所は著者ならではのオリジナルであり必読部分だ。 独身時代の著者は飲み会に参加すると、必ず(男女問わず)ツイッターのアカウントを交換していた。ある日、映画「スモーク Smoke」が特別上映されることになり、その大好きな作品を誰か一緒に見に行ってくれないかな、とつぶやいた(著者も正直に「女性が反応するかもという下心あって」と書いている)。すると一人の女性から「私もその作品、今まで見た映画で一番好きです」と返事があり、2人で映画館に行くことになった。その女性が未来の奥さんというわけ。ここまで好意的に読み進めてきたけれど、この部分だけは「いい話やな。いや、映画をダシに使いやがって。このスケベ。」と思わずツッコミを入れた(笑)。 実は私は「スモーク」を見たことがなかったので、DVDをレンタルして見た。いい映画だった。特にラストでTom Waitsの“Innocent when you dream”が流れてきて画面がモノクロになってからの展開が涙もの。著者も映画館で思わず涙が出てしまい、それを見た未来の奥さんは「(年を食っているわりには)いい人かもしれない」と思ったらしい。どうしても2人の高年齢での出産や育児に注目が集まるけれど、高年齢ゆえの大人としての男女の出会いやパートナーシップが育まれるプロセスが描かれたエピソードのほうにも私は引きつけられた。 ちなみに子ども(男児です)の名前も、この映画の主要登場人物(Auggie Wren)から取ったらしい。著者もはじめは姓名判断の本などを読み込んだらしいけれど、こうやって2人が関係するエピソードから自分の子どもの名前を付けるというのは、できそうで誰もがやれていないことだからとてもいい。成長した子どもにその名づけの由来を話して聞かせる楽しみがあるからね。中本さん夫婦もそれを楽しみに、子育てがんばってください。
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新聞社編集長という経歴の著者だけあって、非常に読みやすく引き込まれる文章でした。 私自身も高齢で親になったので、自分のことのように読むことが出来た。
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文化放送 「村上信五くんと経済クン」 ゲスト 中本 裕己 さん (2023年3月18日放送) 98
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高齢出産(日本産婦人科学会によると35歳以上)が珍しくなくなったとはいえ、40代半ばでの出産は、本人も周りの人も不安が大きかっただろう。 実際に、文字通り生死をさまよった出産の記録。 とにかく無事で良かった。 ひとつとして同じストーリーはないから、出産はドラマティックなのだなぁ、...
高齢出産(日本産婦人科学会によると35歳以上)が珍しくなくなったとはいえ、40代半ばでの出産は、本人も周りの人も不安が大きかっただろう。 実際に、文字通り生死をさまよった出産の記録。 とにかく無事で良かった。 ひとつとして同じストーリーはないから、出産はドラマティックなのだなぁ、とあらためて感じました。
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ひょんなことから、妻45歳夫56歳で自然妊娠した夫婦のエッセイ。 著者は産経新聞勤務の夫。 さすが、新聞社の編集長だけあって文章がかなり上手くて読みやすい。 子供はもう諦めていたというご夫婦は、宵越しの銭は持たない主義で、仕事に打ち込み飲みに行き、小銭が貯まれば海外旅行で散財して...
ひょんなことから、妻45歳夫56歳で自然妊娠した夫婦のエッセイ。 著者は産経新聞勤務の夫。 さすが、新聞社の編集長だけあって文章がかなり上手くて読みやすい。 子供はもう諦めていたというご夫婦は、宵越しの銭は持たない主義で、仕事に打ち込み飲みに行き、小銭が貯まれば海外旅行で散財していたそうな。 しかし、思いがけず妊娠したことで生活は一変。 今後の教育費のために外食は慎み、もちろん旅行も控えたそうな。世間ではコロナ感染拡大の頃だったからちょうど良かったらしい。 全体を通じて感じるのは、戸惑いよりも、妻と産まれてくる子供への深い愛情。 妻への気遣いや、各種ウイルスの感染対策もかなり入念に行っていた様子。 妊婦は免疫が弱っているというが、なぜ弱っているのかというと、胎児は夫の遺伝子も受け継いでいるため、妊婦にとって胎児は実は異物。 異物を攻撃させないため免疫が弱っているのだとか。 だから、妊婦以外だったら軽症ですむ風邪も重症化しやすく、生モノにも当たりやすくなる。 そんなこんなで、感染対策には気を遣っていたのに、妻がおたふく風邪に感染して入院することに。 そして、入院後、心筋炎になり転院。なんと妊娠7か月で緊急帝王切開をすることに。母子ともに救うためにはこの選択肢しかなかったそうな。 大げさではなく文字通りの命がけの出産の箇所は涙なしには読めなかった。 突然のことに戸惑い、絶望し、それでもなんとか気力を保たなければと必死に足掻く著者の心中が読み取れた。 「今日明日のどちらか」と言われて「明日」という選択をしてろくなことはないという指摘はとても身に沁みた。 確かに長い人生を考えた時に、24時間の差は大したことないが、今目の前に起きていることに向き合うという考えに立つと、24時間というのはいかようにでも状況は変わってしまう。今後の人生の教訓にしようと思った。
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母子対面の場面で大号泣しました。 出産って、親子共々本当に命懸け。 重い話のはずなのに、決して暗い気持ちにならず、続きが気になってサクサク読み進められます。
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