中国全史(下) の商品レビュー
中国史に関する本はたくさん読んできたが、日本人研究者の本がほとんどであり、日中関係に重点を置いた中国史になっていたと言うことを考えさせられた。 もちろんイギリス人の中国史であり、ヨーロッパ、とりわけイギリスと中国との関係が様々なところで取り上げられているのが印象に残った、アロー号...
中国史に関する本はたくさん読んできたが、日本人研究者の本がほとんどであり、日中関係に重点を置いた中国史になっていたと言うことを考えさせられた。 もちろんイギリス人の中国史であり、ヨーロッパ、とりわけイギリスと中国との関係が様々なところで取り上げられているのが印象に残った、アロー号事件にせよ、香港問題にせよ、義和団の乱にせよ、いずれもイギリスと中国の関係を重点的に取り上げ、日本は付随的に登場するだけで、南京事件など理解が不十分であると思われた。
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・明 朱元璋(洪武帝)首都 南京 賦役黄冊(人口調査と土地台帳) 専制政治(言論弾圧) 永楽帝 1402年 首都 北京 紫禁城 鄭和の艦隊(貿易網整備) 東林書院 1604年 無錫 反体制派私塾 ・清 1644年 順治帝 満州人(女真人) 弁髪/辮髪 康熙帝 1661年 聖諭(儒教教育を口頭で広く伝達) 言論弾圧 雍正帝 1722年 乾隆帝 1735年 アヘン戦争 1841年 林則徐 魏源 太平天国の乱 1853年-1864年 洪秀全 同治中興 李鴻章 曽国藩 戊戌の変法 光緒帝 西太后 義和団の乱(山東省) ・中華民国 1912年 孫文 三民主義(民族、民権、民生) 五四運動 ・中華人民共和国 1949年 大躍進政策(自然に対する戦争?) 文化大革命 1966年 改革開放 1976年 四人組失脚 鄧小平 天安門事件 1989年 ・中国の政治的安定は精神力の回復、人の心の中の問題に左右される。 ・中国の一般大衆の心理には、何世紀も前から続く検定のイメージが深く浸透している。
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一般市民の視点を織り交ぜることで、手触り感のある中国史に触れることができる良書。 著者がBBCでドキュメンタリー制作を手掛けていることもあり、フィールドワークによって得られた情報が盛り込まれており、多角的な理解につながる。 また、現代中国の統治体制や政治思想についても、歴史的...
一般市民の視点を織り交ぜることで、手触り感のある中国史に触れることができる良書。 著者がBBCでドキュメンタリー制作を手掛けていることもあり、フィールドワークによって得られた情報が盛り込まれており、多角的な理解につながる。 また、現代中国の統治体制や政治思想についても、歴史的経緯を踏まえながら通覧することで理解を深められたと感じる。 中国史を学びたい人全てにおすすめしたい1冊だった。
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