神さまがまちガえる(2) の商品レビュー
相変わらず本作に登場するバグは面白い 傍迷惑なのだけど人に害を為すという程ではない。だからバグに巻き込まれる人達もバグが起きる世界を恨むでもなく「あ~、災難だった」くらいの受け止め方で済んでいる ただ、自宅がダンジョン化してしまうのは流石に楽しめば良いのか迷惑に思えば良いのか微...
相変わらず本作に登場するバグは面白い 傍迷惑なのだけど人に害を為すという程ではない。だからバグに巻き込まれる人達もバグが起きる世界を恨むでもなく「あ~、災難だった」くらいの受け止め方で済んでいる ただ、自宅がダンジョン化してしまうのは流石に楽しめば良いのか迷惑に思えば良いのか微妙なラインだけど マッピングしつつ自宅探索なんて中々無い経験である バグがそうした絶妙なラインに有るのもかさねが推測するように「神さまの優しさ」という事なのかな?まあ、バグがある時点で人間はかなり迷惑してますよ?と言いたくなるだろうけども いつも通りだけど、いつも通りじゃない要素が紛れ込むバグのある日常 それを描く本作にて、スパイスのように飛び込んできたエピソードが9~10話か 第1話時点で当たり前のように存在していたかさねと紺によるバグ調査の日常。それがまさかバグに拠る産物だなんて思いもしなかったよ 当たり前みたいな顔して突如紛れ込んできた異物。ちょっと突っつけば容易に違和感は炙り出せるけど、違和感を消すかの如く世界に拠る修正も行われる 大規模なバグだからあっさり終わる。そう思われただけに紺が世界に残り続けた存在という点に驚かされる バグが生み出してしまったバグ。それが紺か 何の拠り所もなく生み出されてしまったから紺は背景を持たない。それは周囲が紺を受け入れる際には有効だったけど、紺自身が世界を受け入れる際には綻びが多すぎる代物となるわけか それだけに不安がる紺をバグ世界の異物たるかさねが人間であると保証し、更にはバグによって紺が人間であると証明される展開は良かったなぁ 変わらず人間としての背景は持たないかもしれない。でもそもそもがいい加減な世界において、まともさなんて求めてもしょうがない それにひとまずはかさねの助手として居場所と居て良い理由を手に入れた。紺にとって人間の証明となる第一歩だ 第1話で唐突に紺の誕生日を祝う話の違和感、それが解けた2巻でしたよ
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一巻から不自然な点はあった紺の正体が明かされる。それをあくまで人間だと理屈をつけて説明してあげるかさねさん。一方でその理屈だとかさねさんは…。少し不思議な世界観と優しいお話と僅かなホラーで今巻も楽しく読めた。
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