熊と小夜鳴鳥 の商品レビュー
14世紀半ばロシアで、北の豊かな領主の娘として産まれたワーシャ(ワシリーサ)には祖母の精霊を見る力が受け継がれていた。しかし、時代はキリスト教に変わり、新しい美しい司祭によって精霊達の力は衰え、熊と呼称される、まがまがしい力が復活しそうになる。熊と冬の王マロースカ(死の神カラチェ...
14世紀半ばロシアで、北の豊かな領主の娘として産まれたワーシャ(ワシリーサ)には祖母の精霊を見る力が受け継がれていた。しかし、時代はキリスト教に変わり、新しい美しい司祭によって精霊達の力は衰え、熊と呼称される、まがまがしい力が復活しそうになる。熊と冬の王マロースカ(死の神カラチェン)は兄弟で、マロースカは恐ろしい力を持つものの、人に害はなさない存在。後半、ワーシャは力を復活させたいメドベード(熊)に狙われるが…というところが、この本の概要。昔話の要素を多く取り込み、重厚なフォンタジーだった。そして、長い。三部作なのだけど、この本だけで本編474ページ!こういう民俗的要素取り込んだファンタジータイプの本が好みで、急いで読まなくてゆっくり楽しむ人にオススメします。私は嫌いじゃないけどね、眠くなりやすいのが難。金原瑞人訳だし、続きも読むよ~。しかし、女は健康な子どもを産むのと、家のことやるのが仕事の時代に生まれなくてよかったよ。あと、小夜鳴鳥(ナイチンゲール)なのに馬だったりとか、その辺りの読みなれてる人には多分当たり前の展開が、読みにくさ倍増させてるかもしれません。
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限りなく★3に近い★2 とにかく読みにくいのが辛かった。 でも、ものすごく透明度の低い水底で何がチラッと光っているような期待感があって読み進められた感じ…? 慣れ、かなぁ。
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