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この痛みに名前をつけてよ の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2024/07/16

とにかく苦しい。それでも救いを求めて次々とページをめくってしまう。 身近で世の中とうまく交われない方達に対して、今まで何ができたか、これから何ができるか、省みたいです。 苦しさを感じる分、感情の振れ幅がすごい・・・

Posted byブクログ

2023/02/04

 相手にとっては何気ないことでも自分にとっては特別になり、心に残ることがある。その相手が謝ったら、否定したのなら、最後まで否定してくれないと「その人のせいで」と行動したこと全てが何も意味がなくなると感じる。結局、自分が行動しなかった現実に気づいてしまうのが怖かった。

Posted byブクログ

2023/01/05

痛みは、人それぞれで、自分の感じている痛みを他者が完全に理解する事は不可能。 それでも、その痛みに寄り添ってくれるだけで、和らいだり、心が休まる事はあるんだと思った。

Posted byブクログ

2023/01/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

. . 『この痛みに名前をつけてよ』 橋爪駿輝 著 読了 . . 両親と私、弟の4人家族 どこにでもありそうな平凡な家庭 . 小学3年生の時に 私を襲った出来事が 39歳になるまで引きこもらせた . 唯一の味方で、優しかった母が 突然姿を消してから 誰とも話さない日々が続く . ある日、部屋の外に現れた 鴨と名乗る女性と ゆっくり心を通わせ始めるが… . . という話 . . 地元で代々続く 小さな建築会社の社長である父親 . 優しい専業主婦の母 . 活発で優秀な弟 . 引っ込み思案で 運動も勉強も苦手な私(カオル) . どこにでもありそうな中流家庭だが 小学3年生から39歳まで 自宅の物置部屋に引きこもった . 父親が言うところの 「ふつう」が出来ないコトで 自分が欠陥品に思えてくる . いったい、どこで道を間違えたのか こんな私にしたのは誰なのか . そんな思いを抱えながら 唯一の話し相手だった 優しい母親にも裏切られ 出口のない日々を過ごすカオル . ただただ自分のコトを理解してほしい そんな思いを 上手く言葉にできない故 30年余りもの時間 社会と関わることなく過ごしてしまう . . 古今東西 親子関係に悩んでいる人は少なくない . 特に、同性親との関係性が拗れると なかなか復旧は難しい . 作中でも ガテン系の父親と気弱なカオルの相性は 気の毒なぐらい悪い . . 読み進めるうちに 何故か、一人称の独白部分に カナ文字が多いコトが気になり始めた . もしかしてカオルは 軽度の発達障害なのではないか と言う疑問が湧く . 物語の後半で弟から 「結局あんた、そうやってずーっとうちの真ん中におるんや」 と言う台詞で確信した . 世間体を気にして 精神科の診断を拒み 謎の新興宗教に頼る母親も . 妻を喪って 心中を試みる父親も . 常に兄を見下す弟も . 一般的にはふつうの人なのだろう . そんなふつうの人達が 家族の中では 思いの内を言葉にして 伝え合わないコトで齟齬が生まれ やがて大きな隔たりを生み 犠牲者を出すコトになる . 一番身近な存在であるが故に 一番大事なコミュニケーションを怠る . 煮詰まった家族関係において 一番の特効薬は 第三者の視点であるとと共に . 誰かの役に立ちたいと思う 思いやりの気持ちなのだと 気付かされる . . . #この痛みに名前をつけてよ #橋爪駿輝 #タイトル名が秀逸 #読書好き #読書感想 #ブクログ

Posted byブクログ