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陰謀論 の商品レビュー

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20件のお客様レビュー

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2023/01/21

9.11のニューヨーク、テロ事件、武漢から始まるコロナの拡大、ロシアによるウクライナ、侵攻事件、3·11、東日本大震災と福島原発事故、コロナワクチンの接種とビルゲイツによる人口削減、計画、安倍、元首相、暗殺事件と統一教会問題、様々な事件が起きるたびに報道されていない。裏に大きな問...

9.11のニューヨーク、テロ事件、武漢から始まるコロナの拡大、ロシアによるウクライナ、侵攻事件、3·11、東日本大震災と福島原発事故、コロナワクチンの接種とビルゲイツによる人口削減、計画、安倍、元首相、暗殺事件と統一教会問題、様々な事件が起きるたびに報道されていない。裏に大きな問題が潜んでいると考えるようになった。これがいわゆる陰謀論と言われるものに近いのかと思いながら、自分は陰謀論に惹かれやすい信じやすい体質なのだろうか?などと考えながら、真偽不明の様々な事件について考えてきた。基本的に不思議だな、不自然だなぁと思う事件の裏には、報道されない事柄が多く、真実は何も知らされずに過ぎていくのだろうと思っていた。 本書では、なぜ陰謀論がへ信じられやすいか、誰が陰謀論が信じるか?と言ったことに対して、様々な角度から分析を進められている。答えは、誰もが信じるし、なぜなら自分のものの考え方を支えてくれるからと言うことになる噂話を見聞きした際に、それは自分が考えていたことと、同じことをかけていると思ったら、要注意、それはたまたま耳に入ったのではなく、自ら接触しに行っている可能性があることを自覚しておくことが、陰謀論から身を守ることになるだろう。

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2022/12/24

荻上チキ・Session 特集「陰謀論は“普通の人”が信じてしまう? ~その傾向と対策」秦正樹×荻上チキ https://nhsw9.app.goo.gl/UWsW 週プレ 2022年12月12日号 著者インタビュー

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2022/12/23

読みやすかった。 どんな人でも陰謀論に陥る可能性が割とあるという事はなかなかショッキングだった。バランスよくあること、程々であること、リテラシーを身につけることの大切さという一見凡庸な見解が、実はとても(というか最も)重要だった。

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2022/12/22

学術的に「陰謀論」を解析を試みる。 なぜ発生するのか、どんな人が信じるのか、なぜ信じるのか、どうすれば陰謀論に惑わされないで済むのか などに迫るもの。 ちゃんとデータに基づいて説明しようとしている。けっこう予想したものとは異なる結果に驚く。どうにも肯がたいけど、そう思えることが、...

学術的に「陰謀論」を解析を試みる。 なぜ発生するのか、どんな人が信じるのか、なぜ信じるのか、どうすれば陰謀論に惑わされないで済むのか などに迫るもの。 ちゃんとデータに基づいて説明しようとしている。けっこう予想したものとは異なる結果に驚く。どうにも肯がたいけど、そう思えることが、自身も危ないのかなと思う。

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2022/11/30

陰謀論の調査である。陰謀論についてあれこれ説明するのではなく、主にインターネットを利用した調査の結果から陰謀論を支持する人を説明している。  内容よりも、webを用いた調査とその基本的な手続きを説明しているので、学部学生の卒論での分析に非常に参考になるであろう。  あとがきが個人...

陰謀論の調査である。陰謀論についてあれこれ説明するのではなく、主にインターネットを利用した調査の結果から陰謀論を支持する人を説明している。  内容よりも、webを用いた調査とその基本的な手続きを説明しているので、学部学生の卒論での分析に非常に参考になるであろう。  あとがきが個人的な状況を丁寧に書いてあり、本文より面白い。

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2022/11/20

Twitterは、リア充で主として身近な人とのコミュニケーションツールとして使ってる限り陰謀論が入り込む余地は少ない。反面、中途半端に政治的な関心をもってTwitterで情報を集めだすと、自ら陰謀論を吸い寄せることになる。自分は陰謀論には騙されないけど、他の人たちは信じちゃうから...

Twitterは、リア充で主として身近な人とのコミュニケーションツールとして使ってる限り陰謀論が入り込む余地は少ない。反面、中途半端に政治的な関心をもってTwitterで情報を集めだすと、自ら陰謀論を吸い寄せることになる。自分は陰謀論には騙されないけど、他の人たちは信じちゃうから危ないというメンタリティも危険である。特に中年以降の意識高い系リベラルは、ここ数年選挙に負け続けている疎外感から、政府陰謀論に引き寄せられ易くなっているという自覚を持つ必要がある。雑なまとめ方をすると以上のとおりでしょうか。

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2022/11/19

「自分は正しいことを知っている。だから周りは間違っている」。 正しさに固執する怖さがよくわかる本です。 自分は関係ないと思わずに読んでおいた方が良い本です。

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2022/11/16

民主主義を蝕む陰謀論。誰が信じ、なぜ政治的影響力を持つのか。実証分析から、陰謀論受容のメカニズムを解説する。

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2022/11/12

現代日本における陰謀論の受容について、ちゃんと統計的な研究に基づきつつ自分みたいなアカデミアに所属しない人にも分かりやすく教えてもらえるのでよかった。 Twitterと陰謀論の親和性が低いとか、政治に詳しい人が陰謀論に接近しやすいとか、意外な結論になる論点もある。 日本における保...

現代日本における陰謀論の受容について、ちゃんと統計的な研究に基づきつつ自分みたいなアカデミアに所属しない人にも分かりやすく教えてもらえるのでよかった。 Twitterと陰謀論の親和性が低いとか、政治に詳しい人が陰謀論に接近しやすいとか、意外な結論になる論点もある。 日本における保守派が陰謀論に惹かれがちなことは書かれている通りだと思うけど、世界的にみても保守派がわりとチープな陰謀論に接続しがちに見えるのはなんでだろ。保守派が「普通」を自認しがちなのはどこの国でも同じなのかもしれない、そんな想像をした。 リベラル派が陥る構造については左派市民運動にコミットしていた自分の認識と一致する。だから勝たなきゃいけない、きちんと勝ちに行かなきゃいけない、と思うんだけどね。 是非他にも色々と一般書を書いていただきたいなー。

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2022/10/23

 社会科学の統計的手法を使って定量的に陰謀論の実態を分析した本。因子分析によって導き出された因子を「陰謀論的信念」と仮定し、サーベイ実験(対照実験)によって原因を探る。  そもそも陰謀論はフェイクニュースと異なり反証可能性がない主張であり、陰謀論的信念を持つ層は党派を超えて多く存...

 社会科学の統計的手法を使って定量的に陰謀論の実態を分析した本。因子分析によって導き出された因子を「陰謀論的信念」と仮定し、サーベイ実験(対照実験)によって原因を探る。  そもそも陰謀論はフェイクニュースと異なり反証可能性がない主張であり、陰謀論的信念を持つ層は党派を超えて多く存在する。左右ともに選択的メカニズムにより信念に合う現実観を持つのだ。  SNSが陰謀論の巣窟とされることが多いが、統計的には民放報道とヤフコメ、まとめサイト利用者に陰謀論者が多い。逆にツイッターやNHK、新聞利用者では陰謀論者が少ない。ツイッターを多く利用する若年層では日常的会話が多く、陰謀論の入る余地は少ない。これは、他で指摘されているようにツイッターの中で陰謀論者がエコチェンバーに陥っているからではないかと思った。大多数には影響を与えていないのだろう。また、年齢でいうと高齢者の方がSNSとの関わりで陰謀論に陥りやすい。ではなぜツイッター警鐘論があるからと言うと、他人を見下す第三者効果があると筆者は語る。確かに。実際には自分も他人と変わらない人間のはずなのに。  次に陰謀論に陥りやすい層についての研究。保守層ではネトウヨをリスト実験により本音を引き出して分析する。「普通」を自認する層(全体の半分!)は結局個人の意見を普通だと思い、全体を客観視できていないことが分かった。これは政治的対話の欠如の帰結だそうだ。  またリベラル側では、政権を取れない万年野党としての鬱屈した感情が、正当な政府批判とトンデモ政府批判の混同、さらには選挙制度自体(18歳選挙権等)の感情的信頼の衰退につながっているという。  最後に、実は政治に詳しくなるという行為自体が陰謀論に近づいているということを示す。質問中の属性を変えて潜在意識を探るヴィネット実験では、政治的関心が高く政治的知識を持つ人が奇説に反応してしまうことが分かった。  筆者はそれに対してバランス感覚や政治への一定距離(無関心ではない)、マスメディアへの信頼をあげる。 今作はまさに時流に乗った良作だが、統計的な説明が多いため、数字の分かる層には刺さっても大多数には刺さらなそうである。また統計的説明が主眼であるため、より踏み込んだ議論は少なかった。その考察は読者にゆだねられているのだろう。 よくNHKが左右から共に攻撃されている姿をネットで見かけるが、それが逆説的にNHKが中立的なことの証明になっていることに代表されるように、自分の思想を客観的に把握できない人、現実を受け入れられない人が極端な主張に取り込まれ、バランス感覚を持った人が攻撃される現象が増えると思う。それを防ぐためには政治的対話が必要であり、本当の有権者教育とは「政治に詳しくなる」啓蒙教育ではなく相互の政治交流を可能にする意識変革ではないだろうか。その前提となることはリアルで太い関係性を築いていることに加え各々が寛容と忍耐の意識を持っていることだろうが、個人主義の強い現代でそういったある種快適でない共同体的関係が受け入れられるのかは疑わしいところである。  また世間はお前が思っているほどには馬鹿ではないという意識も大事だろう。そういった秘密が簡単に隠匿できるのであればスキャンダルなど起こるはずもない。

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