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川のほとりに立つ者は の商品レビュー

3.8

576件のお客様レビュー

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    119

  2. 4つ

    236

  3. 3つ

    163

  4. 2つ

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  5. 1つ

    4

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2022/12/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

うまくいっていない恋人が、意識不明の重体になってしまって、しかもその原因は恋人の親友との喧嘩らしいという始まり方。 なぜ恋人は親友と喧嘩になったのか。 原田清瀬の現在と松木圭太の過去が交互に描かれ、徐々に事実が分かっていく構成。 最初からどうにもいけすかないと感じていた菅井天音の存在が、どうにもモヤモヤした気持ちを私に残している。 確かに清瀬の言うように、助けられた人が全て助けてもらった人に感謝しなければいけない訳では無いのかもしれない。 けれど、感謝まではしなくて良いが、一方的に他人を傷つける言葉を吐く人物は好きになれない。彼女は自分の境遇を恨み、人並みに生きている人にそれを逆恨みしてぶつけているように見える。 最後は新しい人生を見つけているような描写があったけれど、彼女の根本的なところが変わらなければ、また同じことを繰り返すのではないだろうか。 また樹のような人の優しさに付け入らないでほしいと思う。

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2022/12/10

装丁に一目惚れして買った本。サイン入りでうさぎが可愛い。 なんだかすごく考えさせられるような作品だった気がするけど、今の私には受け止めきれなくて言葉にできない。 ただ、人のこと、自分のこと、何にも知らないのに知った気になってああだこうだ言う人間にはなりたなくないなと思った。 ...

装丁に一目惚れして買った本。サイン入りでうさぎが可愛い。 なんだかすごく考えさせられるような作品だった気がするけど、今の私には受け止めきれなくて言葉にできない。 ただ、人のこと、自分のこと、何にも知らないのに知った気になってああだこうだ言う人間にはなりたなくないなと思った。 天音のことは一生好きになれない。

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2022/12/09

人は自分を軸に捉えがち。 他人の、その背景や、人生の歴史を知らずに自分の物差しで言ったり決めつけたりすることの罪深さ。 そうならない様にといつも思ってはいるのだが…

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2022/12/09

「じっと座って考えてると暗いことしか思いつかへんで。考えごとすらなら体動かしながらに限るって、あちのお母さんが言うとった」

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2022/12/08

長く読書を続けていると偶然で片付けるには「もったいない」と感じる出来事に遭遇することがある その内のひとつは今回の様に同じテーマの物語を連続して読んでしまうことだ 「表面に見えていることだけがその人の全てではない」というテーマをある作家は頭上に煌めく月の裏側に例えて至極のミス...

長く読書を続けていると偶然で片付けるには「もったいない」と感じる出来事に遭遇することがある その内のひとつは今回の様に同じテーマの物語を連続して読んでしまうことだ 「表面に見えていることだけがその人の全てではない」というテーマをある作家は頭上に煌めく月の裏側に例えて至極のミステリーに仕上げ、ある作家は川のほとりに立つ者から見えない川底に沈む石に例えてちょっぴり苦しい恋の物語に姿を変えてみせる うーん、面白いなぁと思う そして面白いと思うと同時に「読書の神様」はなんでこのタイミングで自分にこの二つの物語を読ませたのだろうと思う 思い浮かぶのは家族のことだ 自分から見えている奥さんや娘たちが彼女たちの全てではない、そんなことは分かっている 特に娘たちに至ってはかなりお手上げ状態だ 考えるのは「ではもっと裏側や川底を見る努力をすべきか?」ということだ うーん、分からん なんとなくそれはそれでいいような気がする 諦めているわけでなくそれでいい気がする せっかく与えられた機会なのにふわっとした答えしか導き出せなかった でもやっぱりそれはそれでいいような気がする ちょっと考えてみたってことが重要なのだよ!ということにしておこう もったいないけど

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2022/12/08

主題は何処にあるのかな。やはり「当たり前」とか「普通」に疑問を持った主人公の成長物語・・・なのかな。 真面目過ぎて頭の固い主人公、ひょっとしたら極く軽度のASD(自閉スペクトラム症)かも?主人公が店長を務めるカフェでバイトするADHD(注意欠如・多動症)の女子大生がトラブルを起こ...

主題は何処にあるのかな。やはり「当たり前」とか「普通」に疑問を持った主人公の成長物語・・・なのかな。 真面目過ぎて頭の固い主人公、ひょっとしたら極く軽度のASD(自閉スペクトラム症)かも?主人公が店長を務めるカフェでバイトするADHD(注意欠如・多動症)の女子大生がトラブルを起こし、主人公の恋人は子ども嫌いの母に育てられ、今は両親と断絶状態。そしてその親友はディスレクシア(発達性読み書き障害)を抱える青年で、彼が助けようとしている女性はバタードウーマン・シンドローム(被虐待女性症候群)か。まあ登場人物のほぼ全員が、何らかの障害を抱えて生きています。 そんな中で主人公の恋人とその親友が殴り合いの結果意識が戻らぬまま入院。このあたりはちょっとミステリー仕立てです。そんな状況に振り回される主人公は友人の助けも受け次第に成長して行きます。ただなんか色んな物が混ざり込んで、主題ががすっきりしない気がします。発達障害への対応も「認識する」のレベルで止まり、上手く回収しきれてないですし、何故か映像が頭に浮かばないのです。 良い話なのですがね、要素を詰め込み過ぎて薄まり、深味が出なかった気がします

Posted byブクログ

2022/12/04

自分は周りにいる人の事をどれだけわかっているだろう? その人の言葉をしっかり聞かずに、先入観や思い込みで、その人の事を分かったような気になってしまう。 誰でも陥ってしまうことだけど、人の本質に目を向けられるようになりたいなと、改めて思わせてくれた一冊。

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2022/11/29

恋人の松木が意識不明の重体になるまで、彼のことをほとんど知らなかった清瀬。松木はどんな人で、彼に何が起こったのか? 自分の性格でも両面を持っていて、日によって出方が違う。なのに、周りの人に対し、一面だけを見て人格を決めつけてしまう危うさ。 200頁ほどの小説だが読み進めるにつ...

恋人の松木が意識不明の重体になるまで、彼のことをほとんど知らなかった清瀬。松木はどんな人で、彼に何が起こったのか? 自分の性格でも両面を持っていて、日によって出方が違う。なのに、周りの人に対し、一面だけを見て人格を決めつけてしまう危うさ。 200頁ほどの小説だが読み進めるにつれ、「でも…」「そうか」を心の中で何度も繰り返した。まだ答えは出ない。なかなか深いよ、寺地さん。

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2022/11/26

コロナ禍が自然に描かれた物語だった。 これは推理小説の分野なのか。 発達障害と知らなければ確実にいらいらする場面でも発達障害を知ってしまったらたしかに対応を変えているだろうなと思う。周りも認知したらアプローチも変わってくるし生きやすくなるかも。品川さん。 松木の言う相手の立場にな...

コロナ禍が自然に描かれた物語だった。 これは推理小説の分野なのか。 発達障害と知らなければ確実にいらいらする場面でも発達障害を知ってしまったらたしかに対応を変えているだろうなと思う。周りも認知したらアプローチも変わってくるし生きやすくなるかも。品川さん。 松木の言う相手の立場になって考えることができるのは心に余裕があるときだね 幸せにくらすことは運がよかったのもあるけどそれなりに努力もしてると思う。篠ちゃんも考えて行動してるんだし。 みんなのあしたが良い日であることを願う。

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2022/11/26

セルフモチベーションのセミナーを受けても、この様な生活から抜け出せないのかな。 清瀬さん、がんばれ

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