川のほとりに立つ者は の商品レビュー
しばらく会っていなかった恋人 松木が 意識不明と警察から連絡を受け、 自分が知らなかった松木のことを もっと知ろうと行動する清瀬。 行動するうちに、これまで知らなかった 色々なことが見えてくるというストーリー この場面で、自分ならどうするだろうと問いかけながら読んだ。正直、正解...
しばらく会っていなかった恋人 松木が 意識不明と警察から連絡を受け、 自分が知らなかった松木のことを もっと知ろうと行動する清瀬。 行動するうちに、これまで知らなかった 色々なことが見えてくるというストーリー この場面で、自分ならどうするだろうと問いかけながら読んだ。正直、正解はわからない。 清瀬のように行動するかもしれないし、 しないかもしれない。 無知なる故、無理解なる故、 相手を傷つけたり 相手に気を遣い過ぎて 自分が消化不良になったり 性急に答えや解決を求めがちだけど 不器用ながら、 「簡単に答えを出せない問題に向き合い、待つ」 ことが必要なんだと思った。
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ドラマにあるような劇的なイベントや、驚くような人物がいるわけでもなく、間違いなくその辺にいそうな登場人物。現れる全ての人物に寄り添って読めるような、そんな話でした。
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自分とは違う、自分には分かり得ない部分を、自分の価値観や尺度に当てはめることで"わかったつもり"になることは、自分含め誰しもよくあることなのだろうと思った。そして、よくあること、仕方のないことだからといってその事実から目を背けずに、まずは自覚することから始めてみようと決めた。
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面白かった。 どの登場人物の目線で読むかは、読者によって変わりそうだと思った。 表紙の写真は天音(まお)イメージだろうか。 登場人物の中で篠ちゃんが1番好きかな。
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初めての寺地はるなさん。 題名に惹かれ、あらすじを読んでますます惹かれ、読み始めた。 題名から連想しているのだろうけど、読んでいる間ずっと、清らかな水の流れを感じていた。流れの底にあるいろいろな形や色をした石。 本来「人」は一人一人全く違う存在であるのに、”今の自分には当たり...
初めての寺地はるなさん。 題名に惹かれ、あらすじを読んでますます惹かれ、読み始めた。 題名から連想しているのだろうけど、読んでいる間ずっと、清らかな水の流れを感じていた。流れの底にあるいろいろな形や色をした石。 本来「人」は一人一人全く違う存在であるのに、”今の自分には当たり前のこと”は、他の人にも当たり前に備わっているもんだと思ってしまう。 ある一面を見てその人全部を知ったような気持ちになってしまったり、一般的に『善きこと』をした場合、感謝されるのが当たり前と思ったり。 時には自分の当たり前な言葉や言動が、人を傷つけてしまうこともある。 でもまた、その逆もある。 だからといって、生きるのに臆病になってはいけない。 誠意を持って自分や人と向き合い生きていきたい。 ひとりひとりの想いや行いは、小さな、取るに足りないものだけれど、時を超え場所を超えてさざ波を起こすことだってある。 そのさざ波がいつしか共鳴し合い、大きな波になって、人それぞれが生きやすい世界になれば良いと強い願いが心に生まれた。
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最初、外国文学が一部出てきて読みづらいのかなと思ったけど、読み進めてみると読みやすく一気に読んでしまった。途中で発達障害のことが出てきたけど、考えさせられた。完全なハッピーエンドではなかったけど、読後感は良かった!
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恋人が意識不明の重体。部屋のノートにはうまく手紙がかけない友人に向けた練習のあとが。あまりはまらなかった。
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最後は「このまま…」とちょっと心配したけど、良かったです。僕の中では、清瀬は瀧内公美で松木は仲野太賀かな。
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理不尽な事は多々ある職場での教え方や作業の仕方に毒する人、この中に出てくる障害を持っている者、多様性とは言うけれどまだまだ理解不足を感じます
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読む人によってどの登場人物に共感できるか、どの登場人物に怒りを覚えるか、どの言葉に心打たれるか、が違ってくる面白い小説だなと思った。 私は正直頭が良いし、礼儀は身についているし、長い間一人っ子だったから習い事もたくさんしたし、障害持ちどころか割となんでも出来るタイプ。でも家族...
読む人によってどの登場人物に共感できるか、どの登場人物に怒りを覚えるか、どの言葉に心打たれるか、が違ってくる面白い小説だなと思った。 私は正直頭が良いし、礼儀は身についているし、長い間一人っ子だったから習い事もたくさんしたし、障害持ちどころか割となんでも出来るタイプ。でも家族が好きではないし、周りにはエリートタイプより『特性』や『障害』のようなものを持っている人が多い。この本でいうと松木には一番共感出来た。 たまにADHDの人などに「ずるいな」と思ってしまうことがある。私は何でも出来るのが当たり前で日々プレッシャーと戦っているし、色眼鏡で見られることが当たり前のように感じる。 でもADHDの人は障害があるって一言言えば分かろうとしてくれる人がいて、親も悩みながらも個性として認識してくれる(人が多い)。 でも彼らからすると「割と何でも出来て自立だって出来るのに何言ってるんだ」となるんだろう。 この本でいうと天音は特に。 でも天音のような人にも知って欲しい。確かに私たちは運良く育ちに恵まれたけど、円滑に生きるために男を利用したことだって、わけわからないくらい嘘をついたことだって、精神を病んで逃げ回ったことだってあるんだということを。
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