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無人島のふたり の商品レビュー

4.4

338件のお客様レビュー

  1. 5つ

    151

  2. 4つ

    122

  3. 3つ

    34

  4. 2つ

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2024/07/14

山本文緒さんの余命宣告されてからの日記、残してくれてありがとうございますという気持ち。 もう新作が読めないの悲しい

Posted byブクログ

2024/07/10

山本文緒さんの遺作エッセイ。もちろん元から余命何ヶ月ってスタートなので終着地点は分かっているのだけど…。辛い事も沢山あっただろうけど、お世話になった人への感謝がこういう形で残せるって素敵だなと思った。無人島って表現もなんだか面白い。最後、ああホントにこうやって書けなくなるんだな、...

山本文緒さんの遺作エッセイ。もちろん元から余命何ヶ月ってスタートなので終着地点は分かっているのだけど…。辛い事も沢山あっただろうけど、お世話になった人への感謝がこういう形で残せるって素敵だなと思った。無人島って表現もなんだか面白い。最後、ああホントにこうやって書けなくなるんだな、と思うと死ぬ事って隣り合わせ。そんな事を思った。

Posted byブクログ

2024/07/08

山本文緒さんと言えば、初めて読んだ「自転しながら公転する」がとても気に入って、他の作品も読もうとした矢先に実は亡くなっていたことを知って驚いたのが数年前。 その後こちらの作品を知ってはいたのだが何となく読む気になれず、でもやはり気にはなっていた本。 ふと読んでみようかと読み始めた...

山本文緒さんと言えば、初めて読んだ「自転しながら公転する」がとても気に入って、他の作品も読もうとした矢先に実は亡くなっていたことを知って驚いたのが数年前。 その後こちらの作品を知ってはいたのだが何となく読む気になれず、でもやはり気にはなっていた本。 ふと読んでみようかと読み始めたら止まらず、深夜に数時間かけて読み切ってしまった。 がんで余命4ヶ月(120日)と言われ、それからの最期の日々を綴った日記のような本。 もちろん色々と手直しはされているのだろうが、ありのままというか素直で読みやすい言葉で綴られており、どこか引き込まれる文章で、さすが小説家だなと思わされた。 辛い状況ではあるはずだが、読んでいて辛くて読めないとかいうことはなく、ただただ彼女の思いを知ることができてよかったと思う。 旦那さんや編集者や医療関係者、周りの方と良い関係を築いていたんだなというのがとても伝わってきた。 最後まで書き続けたのはさすがだなと感じた。

Posted byブクログ

2024/06/30

突然知らされたステージ4の膵臓癌と余命宣告。山本文緒さんの闘病記。 悪くなったり、良くなったりを繰り返す体調の変化に感情を揺らす日々。 コロナ禍、東京オリンピック開催の状況下、こんなふうに毎日を過ごしていたのかと今更ながら知りました。 しんどくて苦しい。でもまだ書きたい。 夫...

突然知らされたステージ4の膵臓癌と余命宣告。山本文緒さんの闘病記。 悪くなったり、良くなったりを繰り返す体調の変化に感情を揺らす日々。 コロナ禍、東京オリンピック開催の状況下、こんなふうに毎日を過ごしていたのかと今更ながら知りました。 しんどくて苦しい。でもまだ書きたい。 夫さんとの何てことない日常を綴る文章からは、優しい気配が伝わってくる。 『別れの言葉は、言っても言っても言い足りない』 この日記を、どんな気持ちで書いていたのかと思うと涙が止まらない…。 お二人がお互いを想い合う姿がとても印象的。 山本文緒さんの悲しさと、強さと、優しさを感じる。 『明日また書けましたら、明日』 最後まで作家として生きた山本文緒さん。 本作を読めて良かった。 初めて著者の作品を読んだのは20年以上も前。これからも読み続けていきたいと思います。

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2024/06/26

もう山本さんの新しい小説を読めないと思うと悲しい。 淡々と、でも優しさを感じました。 日記が続かないことがせつな過ぎた。

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2024/06/21

『公転しながら自転する』の著者、山本文緒さん、58歳での余命宣告を受け、その最後の6ヶ月の日々を綴っている。 1年もない余命宣告。きつかっただろうと思う。苦しかっただろう。そういう中で、時にはユーモアを交えながら、最後の日々を綴っている。涙する場面もあったけれど、悲壮感を感じさせ...

『公転しながら自転する』の著者、山本文緒さん、58歳での余命宣告を受け、その最後の6ヶ月の日々を綴っている。 1年もない余命宣告。きつかっただろうと思う。苦しかっただろう。そういう中で、時にはユーモアを交えながら、最後の日々を綴っている。涙する場面もあったけれど、悲壮感を感じさせない筆致。全てを受け入れた者の覚悟からくる強さなのだろうか。

Posted byブクログ

2024/07/21

著者が余命を告知されてからの日記。 健康診断を毎年受けていたにもかかわらず、突然膵臓癌と告知され、余命も告知され… 悲しかっただろうな、途方にくれただろうなと思いつつ読む。自分の命の終わりが見えた中、終活を進めていく様子は読んでいて苦しかった。 死は誰にでも訪れるけれど、余命が...

著者が余命を告知されてからの日記。 健康診断を毎年受けていたにもかかわらず、突然膵臓癌と告知され、余命も告知され… 悲しかっただろうな、途方にくれただろうなと思いつつ読む。自分の命の終わりが見えた中、終活を進めていく様子は読んでいて苦しかった。 死は誰にでも訪れるけれど、余命がわかる人は決して多くないと思う。(少なくもないんだろうか?)余命がわかった方がいいのかわからない方がいいのか…そんなことも頭をよぎった。 日記だから当たり前なのだけれど、あまりにもリアル。それでも言葉を整理しながら書かれていて、感情的な文章ではないからこそ突き刺さるように感じた。 ひとりで生きているわけでもひとりで生きられるわけでもないのに、死ぬ時はひとりなんだな…なんて思った。 いろいろ考え過ぎて頭の中はぐちゃぐちゃになったけれど、読んでよかった。

Posted byブクログ

2024/06/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み終わってすぐ、父が同じ病気で同じくらいの期間で他界した。 余命宣告された父と向き合う私を励ますでもなく、落ち込ませもせず、ただ淡々と読めて良かった。

Posted byブクログ

2024/06/12

評価は関係ないのだ 本当は 辛くなるから読むのをためらったけど どうしても読んでおかなくちゃ と 思って手に取った やっぱり辛くなった 私の周りで亡くなった人たちのことを 想った。 最期のことばが 今ならよく分かる 想いの深さが 私も不調つづきで… 読んでいて 怖くなった...

評価は関係ないのだ 本当は 辛くなるから読むのをためらったけど どうしても読んでおかなくちゃ と 思って手に取った やっぱり辛くなった 私の周りで亡くなった人たちのことを 想った。 最期のことばが 今ならよく分かる 想いの深さが 私も不調つづきで… 読んでいて 怖くなった 私も…実は??と なら尚更 自分のケアを 日頃からしておかないと!と思った いつまでも当たり前のように 生きていることは出来ない 当然なんだけど それを忘れて 考えないようにして生きてる 今を生きる 今だけを見て生きる のは 少し難しいかもしれないけど やれることは やっておきたいと 強く思った この本を 読ませてくれて ありがとうございました

Posted byブクログ

2024/06/08

末期がんの作家が残した日記。ガンで他界をする一つの典型のように感じた。 ある記事では、がんで死ぬのは幸せだとかいてあった。最後のタイミングも概ねわかるし、いろんな準備もできるし、痛みもコントロールできる部分が多い、と。 確かにそうなんだろうけど、ぼんやりくるとわかっていた終わりが...

末期がんの作家が残した日記。ガンで他界をする一つの典型のように感じた。 ある記事では、がんで死ぬのは幸せだとかいてあった。最後のタイミングも概ねわかるし、いろんな準備もできるし、痛みもコントロールできる部分が多い、と。 確かにそうなんだろうけど、ぼんやりくるとわかっていた終わりが具体的に見え、でもそこまで数ヶ月あったとして、自分はどう過ごすのかな、伴侶がそうなったらどう思うのかな、とか、色々考えながら読んでいった。

Posted byブクログ