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バカと無知 の商品レビュー

3.7

217件のお客様レビュー

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2022/12/10

『すべての記憶は偽物である』 これを理解出来れば、自分が正しい、だからあなたは間違っているなんてステレオタイプの考え方はなくなるんじゃないかな。 現代社会の盲点を鋭く切り込んだ内容で、読んで損はない一冊です。 面白かった。

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2022/12/09
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・バカは自己を過大評価している。 ・バカは群れから追い出されないために自分を大きく見せる。 ・優秀な人は目立ちたがらないのは、優秀な人を引きずり下ろそうとされるから。 ・私たちの脳は、優れた人を見ると、損失を感じを劣った人を見ると、報酬を感じるようになっている。 ・日本人の3人に1人はまともに日本語を理解できてない。 ・バカと関わると、まともな結果にならない。 →頭の悪い人×良い人では議論の質低下。 ・バカの問題は自分がバカと気付いていない。 ・正論を言ってもバカには通じない。 ・民主主義がうまくいかないのは、バカな人と頭の良い人が一緒に決まるから。

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2022/12/05
  • ネタバレ

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相変わらず歯に衣着せず、スッキリする内容。 脳の基本的な仕様は、被害を過大評価し、加害を過小評価する! 脳にとって、自分より劣った者は報酬で、優れた者は損失! ダニング=クルーガー効果「バカの問題は、自分がバカであることに気付かないことだ。なぜならバカだから」 自分も気をつけよう。。。 ヒトは徹底的に社会的な動物なので、他者からの評価が自尊心や自己肯定感と結びつくように「設計」 されてある! ワンマン企業が成功する可能性があるのは、独裁者の意思決定によって、自尊心が高く、マウンティングする「バカ」に引きずられる効果を避けることができるから!集団での意思決定はしない方が良い! 自尊心を伸ばす教育が子どもの成長に重要!は、論文で否定。自尊心は成績向上の原因ではなく結果! 試験を受ける前に褒められる(報酬を受け取る)と、努力しなくなる! 自尊心は、失敗に直面しても粘り強く続けられるが、諦めも早い!

Posted byブクログ

2022/12/03

さまざまな実験から人間の認知、記憶のゆがみを説明している。また人間が一人では生きていくことができず、社会的な生物であることから外部の人を敵とみなし、内部の人には気に入られるように振る舞いつつ、その内部の社会の中で嫌われずに生き延びるために自らの能力を低く見せようとする(しかし主張...

さまざまな実験から人間の認知、記憶のゆがみを説明している。また人間が一人では生きていくことができず、社会的な生物であることから外部の人を敵とみなし、内部の人には気に入られるように振る舞いつつ、その内部の社会の中で嫌われずに生き延びるために自らの能力を低く見せようとする(しかし主張を避けるものの高く見せようともする)、そういった振る舞いは半ば遺伝子のレベルで組み込まれているのではないか、そんな形で人間の行動を説明している。  人間の精神的な問題をトラウマによってもたらされるものといった都合の良い説明もきいていて心地の良いものではない。本書のメインテーマである人間の社会で生きるための打算的な部分をつらつらときくのもなかなか気が滅入る。  自分は人間はもっとよくできているし、善く生きようとしていると信じている。すべての行動が損得勘定をもとに規定されているとも思えない。もちろん危険にさらされれば相手を傷つけてでも生きようとする本能はあると思うが、高度な社会の中で時折理由のない優しさや情けを他人に施すような生来的に善いものを人間は持っていると自分は信じている。

Posted byブクログ

2022/12/03
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なぜこれほどリベラルが進んだはずの世界で陰謀論やらが渦巻くのか、その理由を心理学や進化論から解き明かす。こうした学説が正しいかどうかはわからないが、その試みは知的な興奮に満ちている。 人間の底の部分のどうしようもさなをこれでもかと見せつけられる。 個人的には、こうしたどうしようもない本能や性質を持ちつつも、何らかの理性やメタ認知といったものが人間にはあって、本能と思われることも、実はかなりな部分介入可能できるのではと思うが。

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2022/11/29

これまでに、実際に行われていた実験や研究に基いて、私たち人間の生態を明らかにしようとしている本かな?人間の認知能力や心理的な癖から、どのような行動をとりがちなのかを教えてくれる。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』の続編のような内容で、行動心理学・行動経済学・犯罪心理学などさまざ...

これまでに、実際に行われていた実験や研究に基いて、私たち人間の生態を明らかにしようとしている本かな?人間の認知能力や心理的な癖から、どのような行動をとりがちなのかを教えてくれる。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』の続編のような内容で、行動心理学・行動経済学・犯罪心理学などさまざまな要素が混在しており、我々人間は合理的な生きもではなく複雑怪奇な動物であるのだ。 それこそが、人間らしさなのかもしれないが。 著者は、どこから本書で紹介しているような実験や研究を探してくるのだろうか? そんなことはさておき、最高におもしろい本であることに異論はない。

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2022/11/23

まあいつもの橘氏の論調だ。週刊誌連載を親書に焼き直ししているので全体的にまとまりはなく、明快ではない。原因と結果が逆転していることはよくあることで慧眼な論旨というほどでもない。何冊か読んだのでもう飽きたが正直な感想。もう読まないだろうなあ。

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2022/11/22
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非常に面白く、今おきていることに納得を得ることができました。(というか、昔から変わってないし、生物として当然という帰結になる。。) ただ、、後書きにある通り「解決にはならない」という希望のない締めが何とも言えない気持ちになりました。 実際の論文の科学的事実と、著者の主張や考えであるということをはっきり分けて書く、ところは橘先生さすがと思います。

Posted byブクログ

2022/11/20

橘節が炸裂していて、本当に面白い。バカは自分を高く見積り、利口は低く見積もる。バカは自分がバカである事を自覚していないからタチが悪い。記憶は作られて、書き換えられる。今までの著者の主張を集大成した様な内容。それでも痛快に言い切る所が、とても良い。もう一度よみたいと思った。

Posted byブクログ

2022/11/19

 賛否があるはずの話題をそれこそ「偏見」でバッサリ切り捨てている部分がある。本書ではダニング・クルーガー効果について語っているのだから、これはいただけない。  上記の問題点を除けば、様々な気づきを与えてくれる良書であった。  今後は「生物学的な差は色々とあるのかも知れないが、個体...

 賛否があるはずの話題をそれこそ「偏見」でバッサリ切り捨てている部分がある。本書ではダニング・クルーガー効果について語っているのだから、これはいただけない。  上記の問題点を除けば、様々な気づきを与えてくれる良書であった。  今後は「生物学的な差は色々とあるのかも知れないが、個体差の方が大きい。偏見を持っていることを自覚し、個としての相手をきちんと見る」ことを心がけたい。

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