東北の古本屋 増補新版 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
古本屋に行くのがいつの間にふらっと行くのではなくなっていた。その分ネットがあるのか。どうやら旅先にもありそう。行ってみたい。って探すようになったことであるよ。 年譜が2011から16そのあと21で22なのが東北。
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予想以上に、東日本大震災の話が多くて、読むのが、しんどかった。途中で、めまいと吐き気がしてしまった。 鳥海山ヨーグルトは、ねっとりしていて、おいしいよ。 古本は 忘れられても 蘇る 紙の本なきゃ 困るよみんな
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東日本大震災を経た東北の古本屋がどのように変化していったのかが丁寧に綴られている。 震災直後、度重なる余震、福島原発事故の影響など困難に次ぐ困難の中でも「古本屋を残したい」という店主達の言葉が響く。 長く取材し関係性を築けているからこそ聞き出せた言葉が多くあると思う。 文化を無く...
東日本大震災を経た東北の古本屋がどのように変化していったのかが丁寧に綴られている。 震災直後、度重なる余震、福島原発事故の影響など困難に次ぐ困難の中でも「古本屋を残したい」という店主達の言葉が響く。 長く取材し関係性を築けているからこそ聞き出せた言葉が多くあると思う。 文化を無くすのも残すのも人。自分も文化を残していく人になりたいと思った。
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東日本大震災後、月刊『日本古書通信』を手がける編集者が見続けてきた「東北の古本屋」10年余りの記録です。 本を作る際、「誰」に「何を」伝えるかを意識する必要があるかと思いますが、本書の2019年の旧版は、私家版として営利を目的としない個人出版だったとのこと。おそらく、限られ...
東日本大震災後、月刊『日本古書通信』を手がける編集者が見続けてきた「東北の古本屋」10年余りの記録です。 本を作る際、「誰」に「何を」伝えるかを意識する必要があるかと思いますが、本書の2019年の旧版は、私家版として営利を目的としない個人出版だったとのこと。おそらく、限られた人のみに配るためだったのでしょう。それが、2022年の増補新版にはISBNコードが付き、一般の私たちも手に取ることが可能となりました。このことに、大きな意義があると思います。 震災後の多くの困難の中で、古本屋さんが見ていたものは何か、日常をどう取り戻していったか、人々はどう変わり新たに生まれたものはあるのか‥。多くのフルカラー写真とともに実像が見えてきます。 ほとんどの店主の言葉の端々に、古里への想い、古本屋としての気概が滲み、震災を経験した同志としての強固な連帯を感じさせます。 本書は、地域に根差し、本と人をつなぎ、地元の文化を支え続ける古本屋さんに贈る応援歌であり、その存在意義を私たちにも伝える、貴重な一冊でもあると思います。 地域とともにある古本屋さんが、今後も愛され続けることを願います。
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東北各県の古書店を紹介する前半と、東日本大震災からの古書店の被害と復興プロセスのドキュメントが後半。後半は、震災直後から各年ごとの状況を繰り返しレポートし、最新の2022年までフォローした、非常に貴重なもの。この書名だけでは、肝心の後段が見つけてもらえないように思われ、もったいな...
東北各県の古書店を紹介する前半と、東日本大震災からの古書店の被害と復興プロセスのドキュメントが後半。後半は、震災直後から各年ごとの状況を繰り返しレポートし、最新の2022年までフォローした、非常に貴重なもの。この書名だけでは、肝心の後段が見つけてもらえないように思われ、もったいないと思う。 最後、震災を経験したものとして連帯する機運が見えてきたという希望が示される。 また、p.272にあるように、東北出身者が震災をモチーフに書くことも増えてきているのは私も実感しているところ。佐伯一麦の「震災のときの子供たちが成長して文学的な言葉を持ったときに、はじめて被災地から文学が立ち上がるのではないか」という言葉も紹介されている(p.272)。
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