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駅の名は夜明 の商品レビュー

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57件のお客様レビュー

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2023/01/09

前途洋々を祈れども、人生はそう容易くはない。 けれど、懸命に生きる者には、きっと拓ける道が在る。 時彦の夢が叶うように。 どれほど時が掛かろうと、時彦の夢が叶うように。

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2023/01/06

鉄道にまつわる話の短編集です。 感動的な話もあるのですが、短編故か内容が浅くあまり入りこめていけない感じです。 でも作者にとっては、作家となるきっかけになった話とか、思い入れのある作品が納められています。

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2023/01/05

『ふるさと銀河線』に続く第2弾。 掌小説ともいえる短編9編だが、1作目の『トラムに乗って』から、早くも涙腺を刺激させられる。 最終話の『背中を押す人』は、かつて特別賞を受賞した応募原稿で、著者にとって作家の道へ進む「始めの一歩」となった作品だとか。完成度が高く、涙腺を刺激されずに...

『ふるさと銀河線』に続く第2弾。 掌小説ともいえる短編9編だが、1作目の『トラムに乗って』から、早くも涙腺を刺激させられる。 最終話の『背中を押す人』は、かつて特別賞を受賞した応募原稿で、著者にとって作家の道へ進む「始めの一歩」となった作品だとか。完成度が高く、涙腺を刺激されずにいられない。 帯にある「生きにくい時代です。それでも、遠い遠い先にある幸福を信じていたい」という、著者の思いが籠められた作品集。

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2022/12/29

高田郁の時代物と同じく真面目にもがく主人公とそっと後押ししてくれる人の美しさと力強さが心に染みる作品でした。

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2022/12/27

短編集9編 どの小説も悲しいことや辛いことがあっても最後にはほっと救われるような温かい気持ちになる.高田さんの人生を諦めない,人を信じる気持ちが表れていてどの作品も光に満ちています.少し長めの「約束」が好きです.

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2022/12/25

 髙田郁さん、軌道春秋シリーズ第2作。 本作も、9編からなる短編集です。  格調高いウィーンの路面電車(トラム)、オホーツクの「レストラン駅舎」、大分の夜明駅舎、自死救済の踏切等を背景に、2編が微妙に重なったり、作家と一読者、旧国鉄職員と喧嘩別れした息子が、救い救われたりと、設定...

 髙田郁さん、軌道春秋シリーズ第2作。 本作も、9編からなる短編集です。  格調高いウィーンの路面電車(トラム)、オホーツクの「レストラン駅舎」、大分の夜明駅舎、自死救済の踏切等を背景に、2編が微妙に重なったり、作家と一読者、旧国鉄職員と喧嘩別れした息子が、救い救われたりと、設定は多様です。  離婚・死別夫婦、いじめ、介護疲れの老夫婦、孤独な作家と読者‥。第1作よりも、辛く切ない描写が色濃くなっている印象です。  それでも、やっぱり髙田さん。最後は必ず温かい気持ちにさせてくれます。予期せぬ難事は、一人では乗り越えられずとも、誰かの手を引き引かれつつ脱することができる、と思わせてくれます。  最後の「背中を押すひと」は、著者の漫画原作デビュー作品(加筆修正)で、髙田郁さんの原点として意義深いもので、髙田ファンのみならず一読の価値があると思います。

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2022/12/15

「背中を押すひと」亡き父を想い泣けた。あとがきでまた泣けた。大好きな作家の高田さんの生き様に触れられ良かった。

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2022/12/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大分県にある日田彦山線・夜明駅など、鉄道を舞台に困難や悲しみに直面する人びとが再生する姿を描いた9編から成る短編集。 印象に残ったのは「ミニシアター」と表題作「駅の名は夜明」、それにラストの「背中を押す人」。 「ミニシアター」は猫を持ち込んで乗車した老女に迷惑していた乗客、それに車掌までもが悲しい境遇の老女に同情し粋な計らいをする話。ユーモアもたっぷり盛り込まれ、他の作品と一線を画している。テレビドラマを見ているような気分になった。 「駅の名は夜明」は、パーキンソン病に認知症が加わった妻を介護する夫、自らも慢性心不全を患い、九州へ無理心中の旅に出る。人生を終わらせるのにふさわしい静かな駅に降り立つが、「夜明」という駅の名前と妻の「おうちに帰ろう。ふたりで」の言葉に気持ちを切り替える。 「背中を押す人」は、将来の進路のことで父と喧嘩し、母を突き飛ばして、家を飛び出した男が主人公。妹から父が末期の膵臓がんだと知らされ、実家に帰る。ありがちな設定ではあるが、ラストで父子の情愛を見せつけられるシーンは秀逸だ。 この他、父親の工場が倒産し苦労してきた一人暮らしの読書好きな女性が自殺しようとした作家を助け、一緒になる「約束」も波乱の展開の末に感動を呼ぶ力作だった。 全体的に不安や苦労を抱える人に寄り添い、その気持ちを和らげる話になっており、著者の優しさあふれる作風が滲み出ていた。

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2022/12/04

鉄道を舞台に困難や悲しみに直面する人たちの再生を描く九つの物語。大ベストセラー『ふるさと銀河線 軌道春秋』の感動が蘇る。 生きていくことがとても窮屈な時代。コロナ禍で余計に社会全体がギスギスしていったような気がする。現代社会に不足気味な心の絆を思い出せてくれるような作品集。

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2022/12/02

トラムに乗って/黄昏時のモカ/途中下車 子どもの世界 大人の事情/駅の名は夜明/夜明けの鐘/ ミニシアター/約束/背中を押す人 鉄道に絡んだ物語たち。様々な想いがその先の希望に少しでもつながって行きますように……

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