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そのとき、日本は何人養える?みんなの知らない食糧問題のホント の商品レビュー

4.1

20件のお客様レビュー

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2024/02/14

そのとき、日本は何人養える?というテーマで農業、エネルギー、経済、政治など広く浅く扱っている。イデオロギー色無く参考文献を明らかにしてデータに基づいた記述が多い。あとがきにもあるように具体的な解決策を提示するのではなくテーマに沿った課題(というより面白蘊蓄)を並べている感じで個人...

そのとき、日本は何人養える?というテーマで農業、エネルギー、経済、政治など広く浅く扱っている。イデオロギー色無く参考文献を明らかにしてデータに基づいた記述が多い。あとがきにもあるように具体的な解決策を提示するのではなくテーマに沿った課題(というより面白蘊蓄)を並べている感じで個人的には楽しめた。

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2023/07/24

僕は自然農というやり方でコミュニティの食の安全も賄えるのではないかという期待が少しあった でも、真面目に試算すると、もっと大胆なことを考えないといけないし、無農薬や無肥料に単純に切り替えれば良いというものでもない。 農を考えるだけで、あらゆる産業と繋がっている。 経済の話、雇...

僕は自然農というやり方でコミュニティの食の安全も賄えるのではないかという期待が少しあった でも、真面目に試算すると、もっと大胆なことを考えないといけないし、無農薬や無肥料に単純に切り替えれば良いというものでもない。 農を考えるだけで、あらゆる産業と繋がっている。 経済の話、雇用の話、エネルギーの話。 だから、やっぱり農を考えなきゃって思えました。 小さく自給できる輪を広げたい 好奇心で外に出て行っても、おかえり、と言える場所を作りたい 一気に全体を、ではなく、小さくゆっくりと 私のできる範囲はこれかな

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2023/04/22

コロナが始まり、ウクライナロシア戦争がはじまり、エネルギーや物価上昇が止まらない。 食糧危機が叫ばれている現状で、そんなものくるわけないと楽観的な日本人が大多数だと思うが、 この本を読めば目が覚めるだろう。 食糧の問題だけでなくて、経済の多方面から食糧問題を考えているのが勉強に...

コロナが始まり、ウクライナロシア戦争がはじまり、エネルギーや物価上昇が止まらない。 食糧危機が叫ばれている現状で、そんなものくるわけないと楽観的な日本人が大多数だと思うが、 この本を読めば目が覚めるだろう。 食糧の問題だけでなくて、経済の多方面から食糧問題を考えているのが勉強になる。 食糧がないから飢餓になるわけではない。 なぜ日本が失業率が低かったのか、昔の経営者の考え方。 今現在は人間をコストとみなしていることなどなど。 化石燃料が輸入できなければ日本は江戸時代と同じ、3000万人しか養えない。 そんな状況も現実味を帯びている。 食糧危機になるなら、みんなが自給自足すればいいじゃないかと考える人もいるが、 皆が農業をやれば全体の収入が減り、みんなが貧しくなる未来も分かる。 経済成長をしてお金を稼ぎ、豊かになれば食糧もたくさん買うから農家が潤う。 この構図が理想だが、30年収入が上がっていない日本は、このままでは間違いなくこの先衰退していくだろう。 それでも、未来の子供達のためにも、食料安全保障の課題に気づいて欲しいという著者の最後の言葉に触れるだけでも、この本を読む価値はあると思う。

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2023/05/04

これまで、社会を、主に近代経済学、「市場」で理解しようとしてきた。 金銭を指標として、人間の行動を分析、理解しようというこころみである。 「合理性」で理解しようとするこころみである。 最近これにとみに限界を感じるようになってきた。 人の世は、合理性以上に、「剛腕」「めんどくさ...

これまで、社会を、主に近代経済学、「市場」で理解しようとしてきた。 金銭を指標として、人間の行動を分析、理解しようというこころみである。 「合理性」で理解しようとするこころみである。 最近これにとみに限界を感じるようになってきた。 人の世は、合理性以上に、「剛腕」「めんどくささ」みたいなことを力の源泉とする、単なる多数派工作、「政治」によって動いていると感じることが多くなってきた。 誰がなぜどこに向けて走らせようとしているのか。なぜそんなつまらぬ方向へ走ることを、みな看過するのか。 この本では、経済的な合理性が実現する手前、例外みたいなところが、全体に大きな影響を案外与えている、というようなことに関する指摘も多い。 また、人の世は、成長や成熟へ向かう、というような一方向の流れに従うのではなく、繰り返すもの、という指摘もあった。 「もしかすると歴史というのは、心臓の鼓動のように、脈動するものなのかもしれない。」(P94) 考えるヒントをもらえた気がする。 「環境ジャーナリスト」の枝廣女史がこのレポートを自らのHPに掲載したこともこのレポートの注目度を上げた一つの要因だそう。 あまりに意外で驚いた。論理ではなく感情的なもので世を動かそうとしているように見える女史はこの本のどの部分に共感したのだろうか。

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2023/03/26

3.8。理解りやすかった。だが何の決定権も影響力も無い私は知っておく以外できるのは悲観ぐらい。しかるべき人にこそ読んでほしい。

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2023/03/25

30,000,000人というのが答えである。 江戸時代がそうだったからだ。逆に言うと、江戸時代のような暮らしにして、やっと30,000,000人が持ちこたえられると言うことだ。当然だけれど、江戸時代は自由で民主的な平等で公正な社会だったわけではない。 鎖国をしても米があると思う...

30,000,000人というのが答えである。 江戸時代がそうだったからだ。逆に言うと、江戸時代のような暮らしにして、やっと30,000,000人が持ちこたえられると言うことだ。当然だけれど、江戸時代は自由で民主的な平等で公正な社会だったわけではない。 鎖国をしても米があると思うが、米を作るには石油が必要で、石油を買うには現金を獲得できるだけの輸出できる商品が必要で、と言うふうに話はどんどん広がっていく。快刀乱麻の一撃必殺の技はない。魔法は無い。 グローバリズムは悪いことばかりではなくて、なめらかに動いている限りは、比較優位に基づく国際分業は、世界の富のより有効な利用を可能にするはず。世界の豊かさのポテンシャルを使いきれるだけの英知を人間が持つことができるかどうかが問われているのだ。 楽観はできないだろう。

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2023/02/11

Twitterで見かけたことから読んだ本。 観点はいくつかあって、エネルギー、環境、食糧経済、これら4つの観点から論じている。あとがきにもあるように、すべての専門家に配慮したようなものっていうのはある意味諦めていて、子供でも理解できるように少し興味がある人でもどんどん入ってくる...

Twitterで見かけたことから読んだ本。 観点はいくつかあって、エネルギー、環境、食糧経済、これら4つの観点から論じている。あとがきにもあるように、すべての専門家に配慮したようなものっていうのはある意味諦めていて、子供でも理解できるように少し興味がある人でもどんどん入ってくるようにと書かれているので、とても読みやすい。 経済の観点では、農業は、他の産業とは明確に違っていて、たくさん作るほどどんどん安くなってもわからないし、かといって国家として見てみると、だぶつく位作らないと成り立たないし、また農業を営む人が多いようでは、商品をする人が足りなくなった。やはり国としても成り立たないそういった特殊な構造あることを知った。 エネルギーの店では大量生産と言うのは、昔をジャブジャブと突っ込むことないで成り立っていると言う現実が通りを変えることが難しく、なかなか読むのが辛いところもあった。 一方で有機農法は、一発逆転ではもちろんないのだけれども、富裕層が多少高くても買い支える、というのを続けていって、少しずつ変えていかないといけない。昨今のSDGsは、単なるファッションめいたもの、という斜に構えて見方から少し改めた。

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2023/01/31

食料自給率を改善するためにはエネルギー、環境、産業などさまざまな要素が絡み合っており、多面的な視点で問題を見ていく必要がある。

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2023/01/18

概要理解には非常に読みやすかった。書名の答えは示されないが、化石燃料、経済、安全保障等の視点から日本の食糧生産を読み解く観点がもらえる。 飢餓予防のために基礎食糧を多く生産し国費で補助する構造的必要性、化学肥料の発達や土壌保全の観点が薄かった弊害、歴史上も農地は大規模化⇔小規模化...

概要理解には非常に読みやすかった。書名の答えは示されないが、化石燃料、経済、安全保障等の視点から日本の食糧生産を読み解く観点がもらえる。 飢餓予防のために基礎食糧を多く生産し国費で補助する構造的必要性、化学肥料の発達や土壌保全の観点が薄かった弊害、歴史上も農地は大規模化⇔小規模化を行き来していたこと、などは初めて知って考え方が更新され面白かった。

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2023/01/14

あまりぱっとした回答は得られなかった。結局、投資のつもりで高い物を消費することが一番の近道なんだということ。みんなで、せーのでやらなければダメだろうなということ。

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