魔女だったかもしれないわたし の商品レビュー
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いいことと正しいことは、一見同じようなカテゴライズになるような気がするが、ちがうんだなって気付かされた。 綺麗事のようだが、みんな同じには違和感を感じてしまう。でも、多様性を受け入れる社会があるのにできない現実もあったりする。
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読書感想文コンクール課題図書(2023年) 高学年の部 小6娘のセレクト。自閉症傾向のある主人公が、理解者である友達の力を借りて、村にかつて魔女裁判で殺された女性たちのための石碑を立てるために奮闘する。考えさせられる内容で、随分と難しいテーマが読めるようになるんだと、純粋に驚い...
読書感想文コンクール課題図書(2023年) 高学年の部 小6娘のセレクト。自閉症傾向のある主人公が、理解者である友達の力を借りて、村にかつて魔女裁判で殺された女性たちのための石碑を立てるために奮闘する。考えさせられる内容で、随分と難しいテーマが読めるようになるんだと、純粋に驚いた。
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「魔女狩り」 その言葉を知っているだろうか? 昔、実際に起こった理不尽な悲しい 事件とでも言うべきだろうか。 昔、発達障害などの理由で「人と違う」と 言われ、魔女と疑われ、処刑された人がいた。 この本は、そんな魔女狩りについて触れながら 私たちは今後このような過ちを犯さないた...
「魔女狩り」 その言葉を知っているだろうか? 昔、実際に起こった理不尽な悲しい 事件とでも言うべきだろうか。 昔、発達障害などの理由で「人と違う」と 言われ、魔女と疑われ、処刑された人がいた。 この本は、そんな魔女狩りについて触れながら 私たちは今後このような過ちを犯さないために どうすればいいのかを小学高学年くらいから 考えさせられる見事な作品だ。 昔だったら魔女になっていたかもしれない、 そんな「自閉的」な主人公、アディは 魔女狩りが自分の住む街で行われていた ことを知り、魔女の慰霊碑を作ろうと試みる。 優しい姉の(こちらも自閉的)キーディ、そして キーディと双子のニナと共に 小学生の女の子が奮発する物語。 魔女狩りという言葉は前から知っていたが、 詳しくは分かっていなくて、 まず「魔女狩り」の非道さに驚いた。 こんな本も読書感想文課題図書に選ばれるのか…
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2023小学校高学年の課題図書とのことだが、これをきっかけにいろんな大人にも読んでもらいたいと思った。 様々な多様性を受け入れる、言葉でいうのは簡単だけど、実行するのは難しい。自分を自分のまま受け入れるお話。
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子供の感想文の指定図書か何か。スコットランドの田舎に住む自閉の女の子が主人公。かつて自分の住む村で魔女狩りが行われたこと,そしてそれが人と違うということから魔女に仕立て上げられたことを知り,そのことに自分を投影する。自分が魔女だったら殺されていたという恐怖と今自分が生きている世界...
子供の感想文の指定図書か何か。スコットランドの田舎に住む自閉の女の子が主人公。かつて自分の住む村で魔女狩りが行われたこと,そしてそれが人と違うということから魔女に仕立て上げられたことを知り,そのことに自分を投影する。自分が魔女だったら殺されていたという恐怖と今自分が生きている世界でもあまり変わらない不安から魔女狩りの事実と背景を知っておいて欲しいと慰霊碑を建てる運動をする。自分をいじめるクラスメイトや先生,無理解な大人やクラスメイトといった敵(もしくは敵同様)と自閉の姉と両親,新しい友達,理解してくれる大人といった味方という対立構造を使って物語は進む。対立構造の解消はない(現実でもそうだろう)が,人と人との違いについての寛容さは知ることから始まることを伝えていると思われる。個人的には「それに,みなさんだって,ほかの人の目には,変わっているように映るかもしれない。あと,定型発達のみなさんと自閉のわたしとでは,実際は違うことより,似ていることの方が多いんです」が印象的だった。協同学習でもこれを強調する。
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とても良かった。でもオードリーがイルカじゃなくてサメが好きといってアディが喜ぶシーンはいらなかったかな。本の主題からいったら、違うものがすきでも友達で良かった。というわけで星4
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自閉の女の子が自分も魔女だと言われていたかもしれないなんて感じ悲しむなんてホンマにとんでもない事!問題も起こすし大変な状態にはなるだろうけど上手く生きていける世の中にしなきゃですね。
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2023年高学年の課題図書。自閉の子をテーマにした作品。主人公やキーパーソンである2人の姉それぞれに共感でき、ストーリーも面白かった。
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2023年課題図書(高学年)。全ての世代が読むべき本では?自閉的な性質を持つ人々の、物や刺激の感じ方や苦手な事などがイメージしやすく描写されている。マーフィー先生が取った不適切で残酷な行為を、(ここまで酷くはないとしても)自分は一つとして決してしない!と言い切れるか?慰霊碑:「かつてジュニパーで、魔女としてあらぬ疑いをかけられ、命を奪われた多くの女性たちをしのんで。この慰霊碑が、彼女たちへの敬意を表すとともに、不寛容に終わりを告げるものとならんことを願って」
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誰だって少しずつ違うのに、その差が大きくなると途端に受け入れ難くなる。周りから見れば突飛な行動も、本人の心と体を落ち着けるために必要なことかもしれない。そういう想像力の大切さを改めて感じた。特に印象的だったのは、エミリーがお父さんと本を買いに来たシーン。自分が苦手なことが得意な人を受け入れられない気持ち、自分が何かを苦手なことを誰かに悟られたくないという気持ち……まだ幼い少女であるが故、エミリーはそれを正しく表に出すことが出来なかった。もしくは、エミリーの気持ちを両親がしっかり受け止めてあげられなかったのかも。エミリーの行動はとても許されるものではないけれど、彼女もまた人との違いを受け入れられるようになって欲しいなと思った。人はみな違っていて、それぞれ違った支援を必要としている。これは自閉や発達障害に限らず、経済的な困窮や性自認に至るまで、あらゆる分野に言えることなのではないかと思う。児童書というくくりに入るのだろうけど、是非たくさんの大人に読んで欲しい。
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