魔女だったかもしれないわたし の商品レビュー
他の人と違う私は、昔なら魔女として酷い扱いを受けたかもしれない。 他と違う自分を受け入れられない他人、いじめてくる他人、仲良くしたいけど受け入れてくれない他人。 色々な人達の中で魔女の慰霊碑を作ろうと頑張る主人公の心の成長物語。
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自閉症スペクトラムの見えている世界、抱えている困難が手に取るようにわかる。 なるほど、あの子の生きてる世界はこうなんだね。 と思った。アディの親友のオードリーのようでありたい、とも。 感受性が豊かすぎるのはとてもすてきなこと。 なのに生きづらいのは悲しい。 アディが実現した慰...
自閉症スペクトラムの見えている世界、抱えている困難が手に取るようにわかる。 なるほど、あの子の生きてる世界はこうなんだね。 と思った。アディの親友のオードリーのようでありたい、とも。 感受性が豊かすぎるのはとてもすてきなこと。 なのに生きづらいのは悲しい。 アディが実現した慰霊碑のことば 不寛容に終わりをつげるものとならんことを祈って。
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自閉について、がとてもわかりやすく学べます どんなことを感じ、どんなことが苦手で、どのように考えているのか 本当にわかりやすいです 同時に、偏見や差別についても学べ、考えさせられます 自閉について学びたい、知りたい、もしくは知って欲しいと思ったときにこの本はとてもいいと思います...
自閉について、がとてもわかりやすく学べます どんなことを感じ、どんなことが苦手で、どのように考えているのか 本当にわかりやすいです 同時に、偏見や差別についても学べ、考えさせられます 自閉について学びたい、知りたい、もしくは知って欲しいと思ったときにこの本はとてもいいと思います 児童書であり、物語になっているので入り込みやすい 海外文学ですが、翻訳が苦手でもこの本なら読みやすいです
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2023年全国青少年読書感想文コンクール小学校高学年の部課題図書 昔あった魔女狩りを知り、自分が自閉症で他の子とは違い、受け入れられない事が多く苦労している主人公が感じる世界と、知識を得て成長しながら思うことが綴られていく。姉妹の共感や周りの支えを受け、自分がこの時代にいたら、...
2023年全国青少年読書感想文コンクール小学校高学年の部課題図書 昔あった魔女狩りを知り、自分が自閉症で他の子とは違い、受け入れられない事が多く苦労している主人公が感じる世界と、知識を得て成長しながら思うことが綴られていく。姉妹の共感や周りの支えを受け、自分がこの時代にいたら、殺されていたかもしれないことから、慰霊碑を建立する事を目指す。様々な児童に関わる立場でありながら理解の低い大人には腹立つが、そういった人が昔も今もいることを考えさせ、物語の中の善悪がクッキリとしてくる。 物語の中の差別に共感も多いのではないかと思う。
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イギリスの児童文学作家エル・マクニコルの処女作で、2023年度の課題図書に選ばれている。自閉的な少女が成長していく物語で、作者自身も自閉スペクトラムであり、感覚が鋭敏なこと、ひとつのことに熱中しやすいことなどその特徴がわかりやすく描かれている。「魔女だったかもしれないわたし」とい...
イギリスの児童文学作家エル・マクニコルの処女作で、2023年度の課題図書に選ばれている。自閉的な少女が成長していく物語で、作者自身も自閉スペクトラムであり、感覚が鋭敏なこと、ひとつのことに熱中しやすいことなどその特徴がわかりやすく描かれている。「魔女だったかもしれないわたし」というタイトルは、時代が違えば自分も魔女として殺されていたかもしれないという意味で、少女が感じる恐怖と怒りを伝えているすばらしい題だ。
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読んでおくといいと先輩から勧められた一冊。 "普通"ってなんだろう。 "普通"って言葉はなぜ存在するんだろう。 と考えたことのある人にはおすすめです。
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人と違うということによる生きにくさをテーマにしながら、その困難さは生きている限り続くという事実と、子どもに対して真摯に向き合ってくれる大人ばかりではないという現実を誤魔化さず描いているところがとても良かった。現実としてそういうことはありますが、あなた達にはその世の中を生きていける...
人と違うということによる生きにくさをテーマにしながら、その困難さは生きている限り続くという事実と、子どもに対して真摯に向き合ってくれる大人ばかりではないという現実を誤魔化さず描いているところがとても良かった。現実としてそういうことはありますが、あなた達にはその世の中を生きていける力があります、という考え方が前提である故の優しさのある話だと感じた。
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図書館で表紙のかわいさとタイトルに惹かれて手に取った一冊。 想像と全く違う内容でしたが、大変考えさせられるものでした。 子供向けの本ですが、大人でも十分楽しめるかと思います。 サクサク読めますので、ちょっと軽く読みたいなという方にもおすすめかも。 もし自分に子供がいたら...
図書館で表紙のかわいさとタイトルに惹かれて手に取った一冊。 想像と全く違う内容でしたが、大変考えさせられるものでした。 子供向けの本ですが、大人でも十分楽しめるかと思います。 サクサク読めますので、ちょっと軽く読みたいなという方にもおすすめかも。 もし自分に子供がいたら読ませたい本でした。
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主人公のアディは、11歳で自閉です。病気じゃないよ。そういう性質をもっているんです。どんな性質なのか、アディの言葉をきいてみましょう。 「なんでも感じやすくなっちゃう。音とか、目に映るものとか。耳をすまさなくても、通りを歩く人の話が聞こえるし、小さいことにもすぐ気づく。ほかの人...
主人公のアディは、11歳で自閉です。病気じゃないよ。そういう性質をもっているんです。どんな性質なのか、アディの言葉をきいてみましょう。 「なんでも感じやすくなっちゃう。音とか、目に映るものとか。耳をすまさなくても、通りを歩く人の話が聞こえるし、小さいことにもすぐ気づく。ほかの人だと見過ごしちゃうようなことでもね。あと、物事のとらえ方も人とちがう。それから、ときどき……」わたしは歩道の石をけった。「ときどき、人の表情を読み取るのがすごく大変なことがある。本心とちがう表情をされると、わけがわからなくなる」「うれしくても、感情を顔に出せなくて、そのせいで近寄りがたく見られることもあります。いじめも受けやすいです。」 このアディが、昔自分の村で「魔女裁判」にかけられて亡くなっていった女性たちがいるということを知り、強い興味を抱いて調べていきます。そして村の委員会で、死んでいった魔女たちの慰霊碑を建てるよう訴え始めます。最初は相手にされませんが、アディは諦めずにがんばっていく。 なぜアディは、大昔に亡くなった魔女たちの慰霊碑をいまさら建てたいのか。これは、アディにとって、とても大事な問題だからです。 魔女裁判にかけられて亡くなった人は、もちろん魔女じゃない。でも、人とちがうところがあって「魔女」にされました。アディも、「人とちがう」って常に感じてる。そして「人とちがう」から、「アディにわかるはずない」と思われたり、話をちゃんときいてもらえなかったり、何かを自分のせいにされたり、変な目で見られたりする。これ、昔魔女にされた人とおんなじだということにアディは気づく。アディは言います。「何世紀も前、わたしのような人間は、魔女といわれてもおかしくありませんでした。それも、ただ人とちがうというだけで。」 だから、アディにとって、魔女たちの慰霊碑を建てることはすごく大事なことなんです。このね、アディと魔女が同じだということを描き出していくところがすごいです。引き込まれます。 さて、「変わった人」「ちがう人」を見たとき、みんなの心の中にはどんな感情が生まれますか。アディは言っています。「今度だれかと知り合って、なんかこの人ちがう、変わってるって思ったら、温かく接してほしいんです。」 こうも言っています。「人とちがうっていいことだと思います。だれかを傷つけたりしないかぎり。世の中には、いろんなちがいを持った人が必要です。」 ぜひこの物語を読んで、「ちがい」に対して自分がどう反応しているだろうか、そして「ちがい」をどう受け止めていきたいだろうかと、じっくり考えてみてほしいと思います。
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みんなと違うことは不安になる、嫌なことからは目を逸らしたくなる。 それは自然なことなのかもしれない。 だけど、それが人に向かった時、それは攻撃になる。 それも、やってる当人たちは攻撃とも思っていない攻撃。 正義の名のもとに、当然のこととして、時には好意のように…それはお為ごかしと...
みんなと違うことは不安になる、嫌なことからは目を逸らしたくなる。 それは自然なことなのかもしれない。 だけど、それが人に向かった時、それは攻撃になる。 それも、やってる当人たちは攻撃とも思っていない攻撃。 正義の名のもとに、当然のこととして、時には好意のように…それはお為ごかしと言うものだったりするのだけど…。 性質が悪いよね。 でもやっぱりそれは知らないから、知ろうとしないから怒ってしまうことのような気がするな。 見て見ぬふりの恐ろしさよ。
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