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シャーロック・ホームズとシャドウェルの影 の商品レビュー

3.9

9件のお客様レビュー

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2024/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

てっきり名探偵として名をはせたホームズがその流れで邪神に立ち向かう話だと思っていたら、実は探偵活動を開始した当初から邪神との闘いに巻き込まれており、普通の探偵活動は言わば余技で、邪神との対決こそが活動の本分であったという設定であった。私はホームズについては世間一般の人と同程度にしか知らないので、この本がどこまで本家を上手く活かしているか、どれだけリスペクトしているかはわからないのだが、全体的としてはよくまとまっているのではないかと思う。ただやはりホームズvs邪神という枠組みが最優先で、すべてそこから決まっていったような印象は拭えなかった。そう考えると、やはりいきなり本家本元と対決するのではなく、名探偵が邪神かどうか分からないような謎と遭遇する、といった短篇を重ねてからの方が良かったのではないだろうか、と思ってしまうな。格を考えてホームズという希代の名探偵と並びうるのは這い寄る混沌クラスだろうという考えだったのかも知れないが、やはりいきなりすぎないか?と思ってしまった。一応続篇へは進みます。

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2024/01/06

シャーロック・ホームズの物語とクトゥルー神話を合体させたパスティーシュ。実はホームズは『緋色の研究』と『四つの署名』しか読んでないし(内容もだいぶん忘れてしまってる)、クトゥルーに関しては全くの未読。でも、ホームズとワトスンの(ありえない?)冒険物語として読んでみて、とても面白か...

シャーロック・ホームズの物語とクトゥルー神話を合体させたパスティーシュ。実はホームズは『緋色の研究』と『四つの署名』しか読んでないし(内容もだいぶん忘れてしまってる)、クトゥルーに関しては全くの未読。でも、ホームズとワトスンの(ありえない?)冒険物語として読んでみて、とても面白かった。 ワトスンの怪我はアフガニスタンでの戦争ではなく、実はトカゲ人間の負わされた傷だったとか、公式ホームズの設定をうまく利用していてにんまりしてしまいます。 本書は「クトゥルー・ケースブック」三部作の一作目とのこと。 続編も読み始めました。

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2023/11/14

シャーロック✕クトゥルフ パスティーシュ ホームズ シャーロックの宿敵との邂逅は闇の怪事件だった! 外なる神に挑むシャーロックとワトソン アナザーストーリー的で面白かった シャーロックの切れ味は健在です!

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2023/09/02

作者のラググローブはラヴクラフトの血縁だったことがわかり、ラヴクラフトが保管していたワトソン博士の未発表原稿を託されるところから話は始まる。その原稿を読んでみると‥。 1880年ワトソンはロンドンで起こる謎の連続殺人事件をきっかけにホームズと出会う。しかし狂った容疑者は自分の腕...

作者のラググローブはラヴクラフトの血縁だったことがわかり、ラヴクラフトが保管していたワトソン博士の未発表原稿を託されるところから話は始まる。その原稿を読んでみると‥。 1880年ワトソンはロンドンで起こる謎の連続殺人事件をきっかけにホームズと出会う。しかし狂った容疑者は自分の腕を噛みちぎりながら死ぬ。図書館から盗まれたネクロノミコン。謎を追ううちにふたりは事件の黒幕モリアーティ教授に辿りつく。しかもその背後にはクトゥルーのいにしえの神ナイアルラトホテップ。地下に聳えるピラミッド。そして蛇人間。ホームズはどこかで読んだようなピンチを迎え、話は大団円へ。 ホームズものだから、ホームズが負ける訳にはいかない。しかし、相手はクトゥルーの神、これもまた負ける訳がない。そこをどう折り合いをつけるのかと思いきや、うまい具合に話を運び、おもしろく仕立てている。 でも、純粋なホームズファンには物足りないだろう。推理の面白さは少ないからだ。一方、クトゥルーファンにも物足りないだろう。あの予測不可能なコズミックホラーの恐怖がないからだ。どちらでもない冒険小説的な面白さを備えている。このクトゥルーケースブック3部作。今後が楽しみである。

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2022/12/20

よく知られたアイコンを駆使することで、ホームズとはどんな奴で、クトゥルーと何?といった手続き的な説明をすっ飛ばして、軽快に物語をドライヴする。こいつは善玉でこいつは悪玉でよかった、昔日の冒険活劇のよう。その分、物語が少々安易に流れたきらいはある。全般的に作者に状況を打破するアイデ...

よく知られたアイコンを駆使することで、ホームズとはどんな奴で、クトゥルーと何?といった手続き的な説明をすっ飛ばして、軽快に物語をドライヴする。こいつは善玉でこいつは悪玉でよかった、昔日の冒険活劇のよう。その分、物語が少々安易に流れたきらいはある。全般的に作者に状況を打破するアイデアに乏しく、殊に終盤の活劇では、ホームズたちの窮地を結果的にモリアーティが救うパターンが繰り返されて、なんだか彼がいい人に見えてきたりもする。とはいえ、堅いことを言わずに愉しむタイプの小説として悪くないと思います。

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2022/10/25

 大好きなシャーロックホームズと大好きなラブクラフト、もうそれだけで満足 ww。ちと気になったのが、ワトスンメチャ武闘派(^^;;。続編が楽しみ。まさかモリアーティ再戦❓イア!イア!

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2022/10/09

クトゥルフとホームズを掛け合わせた一品で…楽しかったです…! クトゥルフ神話TRPGにてNPCとしてのホームズはあれど、こういった「物語」としてクトゥルフ神話の神格その他が存在する世界で動くホームズは読んだことなかったのでとても楽しみでした。 聞いた事がある魔導書諸々が出てき...

クトゥルフとホームズを掛け合わせた一品で…楽しかったです…! クトゥルフ神話TRPGにてNPCとしてのホームズはあれど、こういった「物語」としてクトゥルフ神話の神格その他が存在する世界で動くホームズは読んだことなかったのでとても楽しみでした。 聞いた事がある魔導書諸々が出てきてとても楽しかったのと、ホームズとワトソンのやり取りが好きな感じの2人だったので続きも見てみたいなぁ

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2022/11/27

「ホームズ」×「クトゥルフ」を悪魔合体させた本作。自分のようなどちらもかじる程度しか知らない読者でも楽しめた。 特に好きなのは二人が図書館で書物に没頭する場面。超常現象に対してどのように対抗し、攻略の糸口を見つけて行くかも本作の魅力のひとつ。 三部作の1巻目ということなので続編...

「ホームズ」×「クトゥルフ」を悪魔合体させた本作。自分のようなどちらもかじる程度しか知らない読者でも楽しめた。 特に好きなのは二人が図書館で書物に没頭する場面。超常現象に対してどのように対抗し、攻略の糸口を見つけて行くかも本作の魅力のひとつ。 三部作の1巻目ということなので続編も楽しみ。 訳者の解説によると、作者のラヴグローヴはホームズのパスティーシュの他にスチームパンクやミリタリーSFも書いているようなのでそちらも気になる。

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2022/09/04

勢いで購入したこの本。かの有名なホームズ書きの方のお話があまり好みではなかったので、これも本家には敵わないだろうなと思ったのですが、これは面白かった。むこうみずで常識人のワトスンに、浮世離れしたホームズ。この二人のやりとりがすごく好きでした。著者の方と関係性の解釈がにてるのだと思...

勢いで購入したこの本。かの有名なホームズ書きの方のお話があまり好みではなかったので、これも本家には敵わないだろうなと思ったのですが、これは面白かった。むこうみずで常識人のワトスンに、浮世離れしたホームズ。この二人のやりとりがすごく好きでした。著者の方と関係性の解釈がにてるのだと思います。お話の方もクトゥルー神話とうまく融合してて、最後までハラハラしました。翻訳もよかったのだと思います。三部作の第一作目のようですが、残りのお話も読めるといいなあと思ってます。

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