すべて忘れてしまうから の商品レビュー
★小説が良かったからエッセイも読んでみた。文体の切ない感じが一緒だった ⚫︎最初に僕たちが忘れてしまう記憶は声なんじゃないか ⚫︎僕の口を拭ったハンカチで自分の涙をそっと拭いた。あの時祖母がどんな声で何と言ったのか、ベッドでうつ伏せになりながら、どうしても思い出せないままでいた。...
★小説が良かったからエッセイも読んでみた。文体の切ない感じが一緒だった ⚫︎最初に僕たちが忘れてしまう記憶は声なんじゃないか ⚫︎僕の口を拭ったハンカチで自分の涙をそっと拭いた。あの時祖母がどんな声で何と言ったのか、ベッドでうつ伏せになりながら、どうしても思い出せないままでいた。★わからないまま。切なすぎる ⚫︎この広い宇宙に三人だけみたい 僕はこのシーンがどこかうらやましくて、読むたびに泣けてしまう
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心の非常に軟らかい部分(弱くて、土足で上がられると容易に踏み抜かれそうな部分)がさらけ出されている気がした。憂鬱なこと、悲しかったこと、ちょっとした喜びなど色々書かれているが、本来自分の中に留めておくような記憶や感情が滲んでいるように思えた。 エピソードを読みながら、ある日は素直...
心の非常に軟らかい部分(弱くて、土足で上がられると容易に踏み抜かれそうな部分)がさらけ出されている気がした。憂鬱なこと、悲しかったこと、ちょっとした喜びなど色々書かれているが、本来自分の中に留めておくような記憶や感情が滲んでいるように思えた。 エピソードを読みながら、ある日は素直に受け取って共感したり、別の日には胡散臭さを勝手にかぎとってしまったりしていた。多分後者の時は自分がささくれだっているだけなのだろう。他人の心の軟らかい部分に触れて、自分の軟らかい部分の状態(傷んでいるのか、健やかなのか)がよくわかると感じた。
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前から読んでみたいと思っていた。 読んだ人も面白いよと言っていたので、期待が膨らんだ。股間も膨らんだ。面白い本というこで興奮した。 短編オブ短編のエッセイ。ひとつは2〜4ページほど。非常に読みやすくスイスイ進む。あっというまに読み終わった。 エッセイは当たりハズレがあるが、これ...
前から読んでみたいと思っていた。 読んだ人も面白いよと言っていたので、期待が膨らんだ。股間も膨らんだ。面白い本というこで興奮した。 短編オブ短編のエッセイ。ひとつは2〜4ページほど。非常に読みやすくスイスイ進む。あっというまに読み終わった。 エッセイは当たりハズレがあるが、これはハマった。 是非ともこの著者の別の本も読みたい
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なんだか読んでいて気持ちがラクになれた。ままならなくていいんだ、そんな時もあるって思える。 なんだろう、この体の中にスッと入ってくる馴染みのいい感じは、、、 クスッとふふっと笑えて、少し苦しくて切なくなる。 ここんところ、ちょっと疲れてたから今読んで良かったと思う。
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言葉の選び方が自然と優しく感じてぽけっと読んでた。 燃え殻さんの言葉の選び方が大好きなので他の本も読んでみたい。
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穏やかにぼーっと読むのにとても向いていた。著者のテンションが比較的一定の低さにあるため、読んでいて振り回されないので読みやすい。 1話あたりが短いため隙間の時間に少しずつ読み進めた。
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美容師さんからおすすめしてもらった燃え殻さん。名前は知ってたけど作品を読むのは初。 すべて忘れてしまうから。そうだねぇ。 エッセイって自分よりも自分に起きた出来事や感情を覚えていて、自分よりも自分だ。
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いいねぇ!肩の力抜けてて、人生に気負いを感じさせない文体。かと言って作者は人生を舐めてるのか?とんでもない。作者の優しさ、葛藤、苦悩、人生への讃歌を受け取りました。すごく切ない話があれば どうでもいいですよっ笑 って話もあれば 涙が…溢れはしないが、グッとくる話もある。気構えずに...
いいねぇ!肩の力抜けてて、人生に気負いを感じさせない文体。かと言って作者は人生を舐めてるのか?とんでもない。作者の優しさ、葛藤、苦悩、人生への讃歌を受け取りました。すごく切ない話があれば どうでもいいですよっ笑 って話もあれば 涙が…溢れはしないが、グッとくる話もある。気構えずに読むくらいが作者も喜んでくれるかな?
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文章の余韻がいいなあと思った。 けだるい諦念のようなものが心地よく漂っている。 この雰囲気、好きだ。 誰かが煙草をぷかぷかやりながら独白のように語っていて、それを聞いているような感覚。 言葉は紫煙と共に立ちのぼり、やがて消えるけれど、そこにはほろ苦い匂いが残り続ける。 そ...
文章の余韻がいいなあと思った。 けだるい諦念のようなものが心地よく漂っている。 この雰囲気、好きだ。 誰かが煙草をぷかぷかやりながら独白のように語っていて、それを聞いているような感覚。 言葉は紫煙と共に立ちのぼり、やがて消えるけれど、そこにはほろ苦い匂いが残り続ける。 そんな香りが鼻をかすめる一冊だった。
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小説『ボクたちはみんな大人になれなかった 』を読んだとき、そんなに好きじゃないなと思っていた。が、これはそんなイメージを吹き飛ばしてくれた。 こちらはエッセイで1つのお話が3,4頁で終わるためとても読みやすいし、感情に働きかけるなにかがあった。小説のときはこのエモさが上手く物語と...
小説『ボクたちはみんな大人になれなかった 』を読んだとき、そんなに好きじゃないなと思っていた。が、これはそんなイメージを吹き飛ばしてくれた。 こちらはエッセイで1つのお話が3,4頁で終わるためとても読みやすいし、感情に働きかけるなにかがあった。小説のときはこのエモさが上手く物語と繋がらなかったような気がする。だから、この作者は小説よりエッセイ向きの人なのかなとか思ってみたり。 良いエッセイばかりだった。特に好きなのは「偉そうにするなよ 疲れるから」「君はいつか知らない誰かとまたここに来る」でした。
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