終活中毒 の商品レビュー
おもしろくて、あっという間に読み終わった。 「SDGsな終活」 お金持ちの世間知らず、余命わずかの女性。でも、ただでは転ばない。最後は究極のSDGs。そのときの笑顔が怖すぎ。 「最後の終活」 妻が亡くなり一人暮らしになった夫。久しぶりに帰ってきて親身に終活を手伝う息子。老...
おもしろくて、あっという間に読み終わった。 「SDGsな終活」 お金持ちの世間知らず、余命わずかの女性。でも、ただでは転ばない。最後は究極のSDGs。そのときの笑顔が怖すぎ。 「最後の終活」 妻が亡くなり一人暮らしになった夫。久しぶりに帰ってきて親身に終活を手伝う息子。老いることは悲しく怖さを感じた。世の中に、よからぬことを考える人はいるし、家族でも傷つけ合うことはあるけれど、こういう風にやり直せることもあると思うと、少し救われた。 「小説家の終活」 売れている作家と、そうではない作家。書けなくなっていた作家が、目の前にあるチャンスをいかすのか、ギリギリのところまで迷い、出した結果に、それでよかったと思えた。人を立ち直らせることは、やはり人にしかできないことだと思った。 「お笑いの死神」 がんを宣告されたお笑い芸人。死神だと思っていた人が、実は誰であるかがわかったときには泣けた。
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1話目だけ少し怖かったけどあとは気持ちよく終わりました。タイトルと作者で身構えていたので少し拍子抜けでしたがやっぱりどの話も面白かったです。暖かい気持ちになれる話が多かったです。
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人生の終わりの短編集。「SDGsな終活」はイヤミスだけど、それ以外はほっこり的な。「お笑いの死神」は泣ける系で良かった。
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婚活中毒からの流れでイヤミスかと思ったら、あれ!?ちょっと優しい系!? どんでん返される前にカラクリに気づけたので、答え合わせするような感じで読み進められた。 カラクリに気づいても最後まで飽きずに読めた。
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すべて"終活"をテーマにした短編集。最初の「SDGsな終活」が、ゾッとするようなバッドエンド(でいいのかな?)で一番面白かったので他の章が物足りなく感じられた。他の章ももっと毒のある話でよかったのになぁ。
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「死」がテーマの短編集。 遺産目的で結婚した夫婦の末路、自分が認知症だと気がついていない父と息子の話、人気小説家だった作家と現在進行形で人気小説家の人間関係の話、お笑い芸人の命をかけたグランプリの話。 第一話がミステリ的な話だったので、その系統の話が続くのかなと思いきや、また別の系統の話だったので、それはそれで楽しく読んだ。 私的には、認知症のお父さんの話が印象に残っている。 「死」について考える事は怖い事だけど、それに対して真っ直ぐ向き合う事は、やっぱり大事なんだと思った。 それが出来た人は勇敢な人なんだろうと思う。
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ゾッとする終活、理想的な終活、人生を賭けた終活… 4人の〈終活〉に待っていたサプライズとは? 40代女性―余命をSDGs活動につぎ込む資産家の妻に望むのは…(「SDGsな終活」) 60代男性―妻の三回忌のため息子と家のリフォームを始めたが…(「最後の終活」) 60代女性―ベストセ...
ゾッとする終活、理想的な終活、人生を賭けた終活… 4人の〈終活〉に待っていたサプライズとは? 40代女性―余命をSDGs活動につぎ込む資産家の妻に望むのは…(「SDGsな終活」) 60代男性―妻の三回忌のため息子と家のリフォームを始めたが…(「最後の終活」) 60代女性―ベストセラー作家の遺品に心を乱された理由は?(「小説家の終活」) 40代男性―売れない芸人の終活はお笑いグランプリの挑戦で…(「お笑いの死神」) 終活って自分の荷物を減らすことだけしか思い浮かばなかったので意表を突かれた。
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タイトルに惹かれて手に取った作品 4つの短編集で、4作ともなる程そうきたかのどんでん返しでずっとワクワクしながら読みました。 初めて読んだ作家さんだけど、別な作品も読んでみたいです。
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初めての作家さん。 最初の短編が「終活」というタイトルから想像つかない内容だったので少しびっくりした 2話目はなんとも切ない。
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終活にまつわる四遍の短編集。 どれも面白かったけど、お笑いの死神と最後の終活が特に良くて泣けました。
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