文と本と旅と の商品レビュー
電車の中で、船の中で、旅先でゆっくり読む。なんでもない随筆集だけど、心に残る。また読みたくなる一冊。 個人的には「高嶺の花」が好き。
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私小説。この作家のことを全く知らなかった。驚きだ。これを読んで、すぐさま同著者『聖ヨハネ病院』を買った。タイトルにそそられて買ったが、入口としてはとても相応しかった。この作家が書く私小説は、他と異なる。この本をとって、読書が本道に乗った。当時の文豪、川端康成、太宰治、井伏鱒二、横...
私小説。この作家のことを全く知らなかった。驚きだ。これを読んで、すぐさま同著者『聖ヨハネ病院』を買った。タイトルにそそられて買ったが、入口としてはとても相応しかった。この作家が書く私小説は、他と異なる。この本をとって、読書が本道に乗った。当時の文豪、川端康成、太宰治、井伏鱒二、横光利一、宇野浩二など、今でも色褪せぬネームがある作家との談話などあり。
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自宅周辺の古書店や古書市を楽しみ、旅をし、文士たちと酒席を囲む。淡々とした筆致で、日々の生活が綴られるのが心地よいです。他者を尊重しながらお付き合いするのがとても上手な方だったんだなと思いました。編集者出身というのが大きいのかな。
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上林さんご本人曰く「本来の文章道則って、相当正しい文章」は、読んでいるとスルスルっと頭の中に入ってきて、心地よく読むことができました。
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私小説作家上林曉の多数の随筆の中から、「文」、「本」、「旅」、「酒」、「人」のテーマ立ての下、編集した随筆集。 「文」では、文学への目覚め、私小説作家としての歩みの振返り、改造社に入社して記者となり、新雑誌(文藝』の創刊に携わったこと など。 「本」では、自ら道楽と自称す...
私小説作家上林曉の多数の随筆の中から、「文」、「本」、「旅」、「酒」、「人」のテーマ立ての下、編集した随筆集。 「文」では、文学への目覚め、私小説作家としての歩みの振返り、改造社に入社して記者となり、新雑誌(文藝』の創刊に携わったこと など。 「本」では、自ら道楽と自称する古本屋巡りの楽しさ、東京大学時代の恩師エドモンド・ブランデン氏が帰国時に蔵書を学生たちに分け与えた時にヂョン・クレアの詩集を頂いたこと など。 「旅」では、それ程多くの旅行をしたのではないが、「大根は旅行が好きである」という著者の日本各地を訪れた紀行や、作家等から送られた絵葉書の想い出 など。 「酒」では、飲み仲間との交流や各人の飲み方の特徴、病気のため3年間禁酒したことや復活後の飲み方の変わったこと など。 「人」では、著者が出会い、濃淡はあれ付き合いのあった作家等、川端康成、正宗白鳥、宇野浩二などとの思い出 など。 物事や人物の良いところを見る、著者の真っ直ぐで温かい文章は読んでいて気持ちがいい。各編とも比較的短い文章が収められているので、手軽に読めるのもありがたい。
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文章、本(古本)、旅、酒、そして人……。私小説作家上林曉が愛した題材から、全生涯にわたる名文を精選。その魅力が詰まった珠玉の一冊。文庫オリジナル。
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